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聖杯を奪還するもの達

では本格的に四章突入します!

いろいろ周りも「ほう。そうなのか」程度でどうぞ。

(突っ込まないで下さいね)

 

 竜玄歴 1208年 四月


 新しい季節を呼ぶ春。


昨年は様々な出来事が話題を呼ぶ。

間違えなく一番は十字軍の活躍であろう。

二万の十字軍の活躍は東欧州に安定と希望を与えた。


また多くの人が亡くなったのも事実である。


バイエルン帝国 皇帝ベルヘルム二世 暗殺

西ゴード王国 レケスウィント・フェアリーズ国王 病死

フランク王国 ジャンヌ・ダルク 処刑


大国の指導者の失脚は。更に欧州を不安定にさせるが、帝国の脅威が去ったのをどの国も向かい入れた。構えていた国々が攻勢に移る年。

イングランド王国がウェールズを侵略しヘンリー二世がイングランドを統一した。

 フランク王国はフィリップ二世の独裁の元に強行な軍事国家にシフトし。西ゴード王国は跡継ぎ争いに首都内で混乱の内戦を始めだす。


オスマン帝国すらカリフの継承問題が争いを始めだす。大きく国が五つの朝廷に別れて紛争が起こる。極東欧、黒海周囲では軍が海賊を行ないだす始末に。


僅か黒い年(ニグルアンノス)より二年後であるが、争いの火種は消える事はなかった。


 ――悪は善のことを知っているが。

 善は悪のことを知らないのです――


ブタペストからペストを乗り越え生き残り、プラハで過ごす学生の言葉は。

この世界の歪みを表わしていたのと思う。


プラハでは変わる様子もなく。

子供が静かに横たわったままであった。


―――それでも物語は続いていく



□□□


―春のジェノヴァにて。


シュリンプ商会で会議が行なわれた。


「皆様。ご連絡が遅くなりました。無事に()()()を手に入れました。ええ、喜んで協力して頂きましたわ」


・・言い方は優しいが、手段を聞くものはいない。教皇が死ななければいいが。。笑顔が怖い。右手にシューの収納袋を見せる。


「…知らない人も数人見かけますが?」


「あぁ。ジュゼッペという。今回資金と船の手配を行った。。一応四候なのだがな。。」


「私はアレフレッド。シューリヘト様の()側仕えでございます。是非とも参加を。こちらは友人のアレッソです」


「私が知っているので問題ないぶひ。カネラ様」


「どうも本調子でないのです。私の変わりに彼ら騎士を聖女様のお守りにお仕え下さい」


 ジョバンニは確かにまだ十字軍の怪我が治って居らず首に包帯を巻いていた。紹介された騎士はユーグ・パイヤンと名乗り跪く。


「私は弟を連れてきました。ヌジャビです」


「へー聖女様って。。なるほど。綺麗なのですね」


「ウフフ。まぁ良いこき使いますか。トランポ様、旅の予定と場所の説明を此方達にも」


「・・もうぶひ言わなくていいぶひ?」


「ええ。。私も大人になりました。普通に参りましょう」

(著作権的に)


 トランポより先にジュゼッペが説明を話し出す。


目的地はエルサレム。今回は時間と目的が奪還なので出来る限り少人数で向かう。あらかじめ黒潮衆には各地ポイントで探りを入れている。まずは海路でスミュルナに商隊として紛れ向かう。

補給と物資を補給し単船でオスマン海域に突入。

港があるのがアッコン(ベイルート)なので、そこから陸路を南下する予定となる。エルサレムでは女性を主にニカーブを着てから捜索。

ちょうど女性陣が多くおりバレにくい方法を取る事に。


「まずは東地中海に多くいるとされる魔獣。。そしてオスマンの海賊がやっかいだな」


「なるほど。水上戦になる可能性が高いと・・」


「海竜程度は問題ないが。。二大魔獣はどちらか会う可能性が高い時期なる。各自準備を怠わぬ様に」


 二大魔獣とはそれぞれ東地中海に存在する神獣とされるが。冬から春に向け見境なく船舶を襲う。それは一商会隊を簡単に全滅させ、また海に沈めるという。全くもって天災と言うとしかならない。


「出来る限りの準備はしております。船の指揮は我がシュリンプ商会よりコロンブスが。船舶は既にオスマンガレー船を準備しております」


「操舵はヴァシリキで良いとして。水夫も変装させたほうが良いな?」


「もちろん恙無く。準備をしております」


 商会で必要な物資、服装などの確認を行う。中型な船だがオスマンガレーは軍用船だ。船底は多くのスペースがあり、水夫を含め80人近くは乗船出来る。今回は少数精鋭40名の水夫が準備された。


 水上戦となる程。船の喫水や重量が大きく船速を左右する。元より舵効きや旋回性が高く船としてその影響が大きい。


「砲口もあるのか。。」


「久しぶりに砲撃できるぶひ♪」 


「……トランポよ。猪八戒改め今日よりサンチョと名乗りなさい」


「ぶひっ!?」(・・性格は直ぐに変わらないぶひ)


「沙悟浄はソラヤの称号を。ヴァシリキは双剣なので。。カタリナですね」


「は。。はぁ?」

「嫌でございます。私はエーリス・バトロル。それ以上以下でもありません。調子にのらないで下さいまし。(ちびデブ)」


「ムキー!きっ、聞こえたぞ!エーリス!」


…聖女はやはり聖女であった。




□□□


 この時東欧州の果てを”オスマン帝国”と欧州は言ってはいるが、国としての形は曖昧である。この十年だけでも様々に別れ、合併し朝廷を次々に名乗り変えていく。それぞれ時のカリフに権力が集中し、その名を国に使うので挙げれば()()がない。

 共通認識とすれば。全てイスラーム教の信徒であり。

その暴虐性は欧州を超す蛮族という認識になる。


興味がないと言うより()()()()()()

得られる情報はそれだけ難しいのであった。

勿論貿易を促し産物を取り扱う者もいる。場所によっては寛容であり。奪われるだけの時もある。国がそうであるので、各都市の自治権は強くまさに群雄割拠の状態である。


また、西の大地より西遼(カラ・キタイ)の騎馬隊の攻撃に苦戦していた。元来オスマン帝国は攻めに比重をおいており、200年前欧州に攻め入る際もまた蹂躙をしただけである。

 西遼(カラ・キタイ)は賢く(あらかじ)め攻め入る場所の人数を調べ、その倍の数の騎馬隊で攻め入る。同国で周囲の都市間であったとしても連絡は弱い。


また地形柄周囲は低い低地か砂漠の為、馬を大量に操る西遼(カラ・キタイ)にはなす術がなく。押されて行く。

昨年にイラク・セルジューク朝を滅ぼし他朝廷も安心ではない状態にある。勿論欧州はこの事実を知る理由もなく。この所地中海に攻め入る事が減り、貿易が穏便になった程度の感覚である。


 聖地と呼ばれるエルサレムもまた。

五年前ファーティマ朝の長き支配よりセルジューク朝が支配をし変わる。同じ朝廷であれど宗教方針が異なりシーア派よりスンニ派の朝廷セルジューク朝が支配下に。


 支配を率いる軍人アドズズの配慮により占領時に略奪や異教徒を含む住民の虐殺などを禁止しており、エルサレムの平安は維持されていた。


「よく調べたな。。イリダ。また無事で何より」


「はい。入り込むまでは大変でしたが、情報を抜くのは容易く。各港にはそれぞれ衆の他の者が待機しております」


 イリダが入り込んでいたのはコンスタンチノープル(イスタンブール)である。貿易の拠点であり多民族も多く行き交う場所。

役所より調べ華僑に似た人物をかどわかし、西遼の者であったと。情報が速くまとまりジェノヴァに帰還した。


……こう見えても優秀なんだから!


まぁ心の気持ちは省きある程度時勢が分かりだす。


「して今は兵も南東に配置しており警備は薄いか。時は我らにも味方しておりますな。聖女様」


「日頃の行いが良いからですわ。ウフフ♪」


…皆突っ込みたいがその役目をする人がいない。


「コホン。では出港準備が終わり次第船で乗り立ちます!船長は私カネラ・レ・ミゼラブルが承ります!」


「…聖女様操船はできますの?」


「……宜しい!ボコンブスに譲る!」


「コロンブスだ!」


「うぅ。。では私は副船・・「さあ馬鹿はほっといて各自準備を進めましょう。翌朝出港です!」」


「「ハッ!ヨ〜ホ〜♪」」


足を体操座りにしていじける聖女をほっておき。

各自それぞれ準備へ向かう。


   総勢60人に足りないが、充分過ぎる戦力。

   聖杯奪還隊がここジェノヴァに集まった。



「……カネラ様。みんな港へ行きましたよ?ヨシヨシ」


「うぅ。。初めが肝心なのに。。エーリスめぇ!」


「はいはい。新作ポテピザ食べに行きます?」


「行きまし!」


ニコレに手を繋がれ下のピッツェリアへ。

シュリンプ商会も皆聖女の扱いには慣れてきていた。



聖女様を書くときは楽しいです♪


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