プラハの死闘 遭遇
久しぶりに夢を見た気がする。。
思えばベッドに寝るのは三ヶ月ぶりだ。
懐かしい夢。
双子の妹達と、庭で水遊びをしていた記憶。
そこにはフューリも居て。アレフレッドが心配そうに。
母上は困った様に庭先のプールを見つめながら優しい顔をしている。
僕が六歳の時の初夏の記憶・・
「むにゃむにゃ〜く〜」
・・なんでベッドにカネラがいるんだぁ!
プヨプヨアクと思ったけど。カネラの胸だった。
柔らかく心地よいけど。。何か違う!カネラはこう。。。家族な感じと言うか。。エロくならないのだ。
姉と言いたいが、何かしでかしそう妹に近い。
裸で寝ていても。どこか心配している僕がいる。ああ。。前世で姉いなかったからそう思うのかもなぁ。。
「とりあえず起きて!カネラ!」
「ん〜もう食べれなぃよぅ。。デザート出来た?」
「できんし起きろ!なんでベッドにいるのかなぁ〜もう!」
「ほえ?おはよ〜シュリ。。そしておやすみ〜」
「コラ。それはパクんな!」
寝ぼけ眼のカネラを手で引っ張って連れ食堂に着く。
既に皆揃ってかいて。。黒潮衆はニヤニヤしてるし。
なんか気まずいんですけど!
「では。お待たせしました。食事の祈りをシューリヘト。よろしくお願いします」
「では。神殿の神々ですがご唱和願います。ケートルーゼの導く食材に感謝を。ネプトゥヌスが生み出す魚貝に慈悲を。生命の穫でを。アテネに感謝し頂きます」
「「頂きます」」
「おぉ。これは♪じゅりゅり・・」
「姫様よだれ出しすぎですよ?淑女たる節操を思い出してくださいまし」
「沙悟浄、最近側使えみたい。。うぅ」
「人として最低限の躾を。手で掴まないでくださいまし」
朝食はフレビーチェクを主役に彩りのサンドイッチが並ぶ。卵も比較的農家も多いため多用に使われていた。プラハのキルバサは脂肪分がたっぷりであり、少し燻製の香りもあり病みつきになる。
僕は単純なゆで卵を頬張りながら幸せに朝食を。ソーセージはとても美味しかった。
これは十字軍の活躍、また大聖堂からも食材を提供され、おもてなしという様だ。みんな満足そうに頂いた。
◇◇◇
『神の声』での連絡は基本現場のやりたい方向で進みリベレツヘ散策も許可が出た。
ただ、今までは帝国軍や黒死病と敵がわかっている中の事で。教皇は子供達が連れ去られた事を危惧していた。
「救えるものならいいのじゃが。無理はせんようにな、カネラよ。既に目的は達成されておる。気をつけ行動しよ」
「ハッ。ジャコモ騎士100名、また隠密衆も連れて参ります。何かあればすぐに報告を。東西とも十字軍の撤退お願いします」
「シューリヘトよ。そなたがおり良かった」
「うむ。こちら西軍もウィーン安定と、帝国軍の様子を伺う。遅くとも冬を前に去ろうぞ。くれぐれも無理は禁物だ」
「アンドレア将軍。傷は大丈夫ですか?」
「心配せぬとも良い。兵も武将もこちらが揃っておる。今はゴドフロワが主に街をまとめておる。遅れた分を取り戻そうとな。あぁ。数名騎士をプラハに送った。ジルは暴れ足りんらしい」
「ありがとうございます。時期アルメイダ将軍も合流しますので。大司教も援護して貰えるので。プラハは守る所存でございます」
帝国との国境境はウィーンもプラハも似たようなものだが、ウィーンの北がプラハである。戦闘が起こりそうなのも。また囲まれやすいのもプラハである。帝国軍は動く素振りはないが安心はできない。
焦る事なく準備を勧めるので。
出発は翌日朝と決まる。
馬なども休ませて騎馬隊で行く予定になる。
リベレツまでは昼過ぎには着くだろう。
急ぎもするが無理は禁物である、とまとまった。
□■□
翌朝。子供捜索隊は120名程集まり。
北門より馬にて進む。主なメンバーは聖女筆頭だが、僕やトランポ公爵、エーリス率いる黒潮衆もいる。ルシアはジャコモと留守を守る。
雨は振りそうでないが、空は厚い雲に覆われていた。
「よしっ!子供達を救出しますわよ!」
「「おー!神が望まれた!」」
カネラの一声で進む。街は穏やかで皆通常の様子だった。
北門に近づくに連れ空気が重くなる気がした。
・・門兵の姿が見えない。
「総員!戦闘態勢!様子がおかしいぞ!」
ゆっくりと周りを見渡しながら北門に進む。血や死体はない。魔獣などの襲撃でない事は解る。門は大きく開かれていた。
「いやぁ。十字軍御一行さんかな?少なく見えるけど」
「誰だ其方。。」
北門の上に一人の青年が立っていた。
特徴的な緑と黄のまだら模様。
それでいて高級感を現していた。
綺麗なロングの灰髪を後ろでくくり。目も金眼。
多分間違えない。フォグランプだろう。
「しがない吟遊詩人さ。名前は既に知ってると思うけどね?」
「フォグランプ。子供達をどうした?どこに連れてった?」
「何もしてないよ?そんな魔獣を見る様な目で睨まないでくれよ。”神の子”シュー君。へー魔力高そうだな」
「・・何処に連れって言ったのだ。子供達を返してもらおう」
騎士も身構え、気になる子供達の場所を聞く。
「僕は紳士だからね。すぐ先の横洞に閉じ込めている」
「何が目的だ?」「」
「子供は自由にすればいいよ、実験は残念だが。君たちに会いたくて。暇なんだよね。そっちは聖女か。。ん?」
「………」
「アハハ!聖女ってMalá děvkaの事か!おお。女性らしく成長している!素晴らしいね。また抱いてやろうか?」
『唸れ風刃!!』
風の刃はフォグランプの横をすり抜けて行った。
「・・知ってるの?カネラ」
「あれは吟遊詩人なんかじゃない。。『灰色のライト』悪魔の魔術師だ!」
感情を出すのはよく見るが、ここまで怒っているカネラは初めてだ。
僕はライトに話かける。
「子供達は無事なのか?ライト」
「無事?さぁね。もう五日過ぎるから。蠱毒って知らないかな?古来中国で毒虫を瓶に入れて強いものだけが残る。美しいと思わないか?」
「・・お前。」
「似たような事をした。もちろん武器も沢山あるさ。生き残りは弟子にしよう。あぁ、なんて慈悲深いと思わないか?神に仕えれる」
僕の右腕に三叉の矛が出る。
こいつは駄目だ、イカれている。
「おやおや。何をそんなに怒るのか?君には理解されると思ったんだけどね。残念だ。”神に近しモノ”よ」
「『空水』!」
空を蹴りあげ。門に立つ青年に雷を纏う矛で突き刺す。
次の瞬間。ガキィ―――ン!と弾かれ。
ライトの左腕の姿が顕になる。
黄金の左腕には。雷霆が同じく稲光を放っていた。
「いい矛ではないか。武器破壊できないのは初だ。久しぶりにゾクゾクするよ♪」
魔力というか。
ライトの周りは金のオーロラを纏い光輝く。
感覚で理解した。”神に捧げしモノ”と三叉の矛が教える。
―――ゼウスの加護を持つ『灰色のライト』
その髪と。空も同じくらい灰色に曇っていた。
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