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リスボン港とファティマ

少し戻りつつ。。三章本格的に参ります。

シュリンプ12歳になっての二月。。

竜玄歴1207年 2月中月


 欧州中の教会が教皇の手紙で混乱になる少し前。

 そして十字軍が集まる前の話である。



 僕はジュゼッペと共にプルトゥゲザ王国のリスボン港についていた。船で一月。。現在、帆船が主流なので時間がかかる。ガレーもあるが主に軍船で、商人はほぼ帆船が使われいた。

 僕らは三本帆船の中型ジーベックだった。さすが四大貴族。容量も多く船内は豪華、また船足は速かった。

 

 この頃の時代(この世界だが)プルトゥゲザ王国は西の端に位置する中国で在ることは間違えではない。商業、経済、産業共に西の欧州の中心と言ってもいいだろう。


 ただ、抜き出て超大国になれなかったのは、北欧よりゲルマン人、南より南蛮人、オスマン帝国、そして東には元大国ゴート王国が存在した事が大きい。

つまり、紛争が小規模にしろ日々各地で起こるのだ。


 ジュゼッペと僕が訪れたのはそんなに驚く事ではない。この冬の時期買い付けにくるリスボンに顔見せに来ただけである。南側にあり、海路で来れるリスボンは。冬作業も速く終わり魅力だらけの名産買い付けだ。


「リスボンはこの世界で最も発展してる港と言ってよい。某方の目利き多いに期待するぞ?」


「ええ。なるほど。これは良いもの香りがぷんぷん。エーリス!暗躍の時です!」


「はっ!主に適うものを!散れ!黒潮衆よ!」

「「「ハハッ!」」」

シャッシャッ!と船より飛び立つ。。かっけぇ!


「なあ。。シュリンプ様。。あれはイルミナティですか?おかしな動きで飛んでましたが?」


「フッフッフ。いえ。エーリスが育てた隠密衆です。世界は情報が全て。。情報を手に入れる者は天下を制す。。」



「はぁ〜また変なの育てて。。相変わらずだね?」

ん。。?この声は!


「イレーネ!!元気だった?」


欄干(らんかん)に手を伸ばし海面に視界を。顔を見つけ大きく手を降る。


「そっちも元気そうだねえ〜てかいつ帰るの!?」

そういえば。。レグザどころかレグナムにも戻ってないや。てへ♪


「う〜ここ人多いからジュゼッペ、ちょっと海で話すね」


「は、はぁ・・・」


呆然としてた。そりゃそうだろ。船底から人魚が話しかければ誰でも驚く。気にせず僕はざぶん!と海へ飛び込んだ。


ボコッ(おー多少海中でも過ごせるようね?)

ボコボコッ(お陰で十分くらい。話しも何とか)

ボコッ(神殿来ないし!嘘つき〜)


ボコボコッ(えーえっと。ごめんなさい。。だって忙しかったよ!あ、この手!真鍮で作った♪ありがとう♪イレーネ)


ボコボコボコッ(まぁアトランティス名物だけど。。神剣とか鎧作った人はいたけど。。腕は想定外だわ。。てか抱きつくな!?)


――実は一度ジェノヴァでも会っていた。一年前の11月頃。心配で見に来てくれた時神鍮(オリハルコン)を貰ったんだ。


ああ。。懐かしいおっぱい。勿論ハグ!(グハッ!)

尾びれで蹴られた。。鼻血出たけど後悔なし!


ボコッ(相変わらず照れ屋だなぁ。。)


ぷはッ!離れたので近場の岩に顔を上げる。

話しにくいし、読者も見にくい!←大事!


「ふぅ〜まあ元気そうで安心した。。って、魔力はまた強くなってるわね?」


「イレーネも少し胸「ドカッ!」・・何でもないです」


「今日は大事な事を言いに来たの。ちゃんと聞いて?」


「はい。ごめんなさい」


「・・まだ記憶取り戻して無いよね?はぁ。二年過ぎるのに。この国の王族に会いなさい。貴方の兄がいるわ」


そうなんだ。。確かに記憶は思い出したけど。。(わず)かと思う。最近分かったのは王族ぽいくらいの印象しか無い。


「もう一つ。私は貴方に()()()をしている。それは身体に関する事。それ以上は言えないの。。ごめん」


「いや、良いよ。すごく助けてもらったし。・・それを聞けば。イレーネに会えなくなるんでしょ?」


「・・変な所で鋭いのね?」

「僕も少し大人になったからね?」


二人でお互いに顔を合わせククッと笑う。 シュン

そう。君は僕の初めての友達だもんね。いつ時が過ぎても。時間が空いても。合えば話す事は尽きない。


しばらく話し込んで。またね〜と海に手を降る。

次に会う事を期待して。


「あ、そうだ、アクは元気?」


「クークー♪」ぴょこんと出てきた。

久しぶりに精霊バージョンだ。神々しいね♪


「あらあら。こんなに精霊眼も大きくなって。大切にされてるんだねぇ〜♪もうすぐ喋れるようになるかも?」


「本当!?アクはすご―――く大事でし!僕の心の友だもん!」


「はは。アク、もう少し大人になるまで待っててね?」

「クー?クークー♪」


あぁ・・アクは癒やされるなぁ〜♪調子にのってアクをハグしたら、ピリッと来た。あうち!


「ク〜……クーク!」何か言って飛び跳ねるけど。

とりあえずごめんね、と答えた。



◇◇◇


「なるほど。ご家族が王族にですか」


「はい。是非謁見をしたいのですが…どうでしょう?」


「勿論問題はありません。只、王族と言えば多くおります故。ルカ、すぐ神国の筋を調べろ。シュリンプ様の出生に関する」


「ハッ!」


「しばらく滞在しますので。街の様子でもご覧下さい。この辺りならではの料理も多いですよ」

 

 ジュゼッペとは主に豪商へ挨拶周りを行う。定期的に扱っているのか、青色の綺麗なタイルが運び込まれていた。


 僕もまだまだ小さいので、直接商会の挨拶はマルコに任せ、エーリスと共に散策を行う。もう1年立つのでお互いに慣れているし、僕の癖もよくわかる。カラフルな原色に塗られた街を歩く。


「食材はやはり魚介ですね。。米が!あとパクチーはキープですよ。ふむふむ単純に乾燥パスタ系は行けそうです」


「はっ。徐々に流行らす段取りを。。しかし海路では単価が低いですね。乾麺類は」


「まぁ後々。では食べ歩きですよ!」


ビファナ(バーガー)ピカ・パウ(豚肉香草炒め)、そしてアロシュはとても気に入った。炊き込みご飯の様で鳥やタコがある。それぞれいい出汁が聞いて。。旨し!


不思議なもので米を食べると感動する。。食べなくても気にしなかったが。。味覚は正直だ。米最高!


「シュリ様は米を食べるのお上手ですね。ポロポロしますが、いい味付けです」


「スプーンがあれば行けますが。まだ周りは手づかみも多いですね。スプーンを売りましょう。木の奴♪」


「…食器は気づかなかったです。確かに」


密かに僕は別荘やトラットリアも作ろうと企む。暖かいし、何より人種が多い。つまりあれだ、マーケティングになる。フフフ…



◇◇◇

 

 リスボンでそんなやり取りをしている頃。

港より北西の一山超えたところに小さな農村があった。



「あなた様は天国からいらしたの?では私は、この私も天国に行けるでしょうか?」


「ええ、あなたは天国へ行くでしょう」


「あなた様はどなた様?私に何をお望みでございますか?」


「聖母と名乗りましょう。私は伝えに参りました。あなたはね、もっと長くこの世にとどまらなければなりません。主君様は、私の『汚れなき御心』への信仰を全世界に拡げるのです」


「よくわからないわ。何をすればいいの?戦争は終わったの?」


「戦争は終わりに近づいていますが、もし人々が主に背き罪を犯し続けるなら、次の教皇の時に酷い事になります。ですのでルシア。もうすぐに教皇様よりお呼びがあります。貴方もそこに行きなさい」


「私も戦うの?怖いわ」


「教皇様は多くのことを堪え忍ばねばならず、たくさんの国や民族が滅びてしまうのです。ですが最後には、私の『汚れなき御心』が勝利をおさめます」


「わかったわ。また会って下さる?聖母様」


「ええ。神の導きの通り。お待ちしております」


(今日も聖母様が予言を!お母様にお話ししなきゃ!)


 今日も不思議な体験をした。

ルシア・ドス・サントスはこの時年が明け14歳に。

10歳を迎えた春より聖母にあっていた。

初めてあってから毎月13日にこの様な事が。


預言の通り教皇より収集がかかり、ルシアは十字軍とし参戦をする。


シュリンプ達と出会うのはもう少し先の話し。


 

 小さな農村で起こる預言は。

十字軍の侵攻と戦争のその結果を見事に当てた。プルトゥゲザ王国にある小さな農村は後に伝承が伝わり有名になる。


小さな農村の名は『ファティマ』であった。


半世紀後に預言通りとなる事実を現行教皇は認め。皆が巡礼する事になる。嘘紛れもない『ファティマの聖母』と呼ばれる事に。


 

それ以降多くの巡礼者が訪れる聖地となった。ルシアは他の子と変わりはせず、言いつたえを聞きに必ず戻って人々を驚かせた。


毎日投稿していく予定です。


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