四大貴族の依頼 仮面晩餐会
初の商会依頼です。
キャラ2章は多く出るので。。名前が大変です。(汗)
少し失礼します。と隣の様子を見に行く。
おおよそ料理は出終わった後でデザートに入っていた。
「マリアマンマ!美味しかった?」
酔ってるので普通に抱きつく。
困った子ねと頭を撫でてくれた。
マンマはポヨポヨして気持ちいいのだ。
「どれも美味しかったよ。肉はイイね。今度教えな」
「シュリンプ!あのマルゲリータっての。うちで!是非是非」
「いいよ〜マウロに作って欲しいからよんだもん」
「しかし驚いた。シュリにあのような料理が作れるとは」
「ね〜エリなんかお替りしてたもん。今も・・太るよ?」
・・ガッツリフラッペを口に。
「おいしゅうごじゃいなす」
ミアが呼びに来る。
「ほらほら。主賓でしょ?お貴族様待たせちゃだめよ?」
「だって〜有名人ばかりだもん」
「そっか。どんな人がいるの?」
「四大貴族二人と王妃様〜飲まないと無理〜」ぐびぐび。
・・皆止まりエリサートがローストビーフを食べる音だけ響いた。もきゅもきゅ。。。「ほえ?みんなどったの?」
タイミング良くマルコが迎えに来て連れ戻される。
「さ、さああたしもこっちで食べよーかなーニコレ、食べよ食べよ♪」
□□□
ゆったりとした雰囲気が良いのか、皆話しが進んでる。神官長も三組合長と知り合いらしくいろいろ話し混んでいた。この時間帯になると、酔う人もそうだが勝手にみなで話が盛り上がる。
ホスト役とすれば一息着けるタイミングだよね。
一人緊張しぱなしの気まずそうなパオロに
「マウロが飲みたいので呼んでましたよ?」
というと挨拶し隣に逃げて行く。
ロッソはキッチンで料理の作り方など聞いていた。
席に向かいふぅと気合い入れて登る。
椅子が高いので、台を下に置いているのだ。
「しかしシュリンプは凄い知識だな。見直したぞ?」
「そうですわね。今度パーティに呼ぼうかしら?」
「楽しそうですが。まだ小さいので。。」ぐびぐび
「・・ワイン普通に飲んでるし。はぁ〜でも中々いい商会ね。物が少ないけど綺麗に整ってる。後は〜長椅子が欲しいかしら?適当なの送ったげる」
グレータは見た目綺麗だが、話す感じは近い。年は14,5だろうか。品格はあるが、まだまだ子供だ(何が。。?胸です)
そして特徴として”斜視”。考えてる時に左目が振れる。思考加速といった所だろうか。
「しかし驚いたのぅ。四候会議でもないのに組合の者がこうも集まるとは。。」
「そうですね。私も嬉しく思います。いつも難しい話しばかりなので。たまには良いですな」
「冒険者組合とすれば。シュリンプが迷惑掛けてないかといつも心配で。。神官長様は大丈夫ですか?」
「ええ。合う機会は少ないですが頑張ってるとお聞きしますよ。良き事です。時間が取れればお祈りに来なさい」
「はい。よろしくお願いします」
「丁度良い。四候会議の翌週の宴席だが。。この者に任せて見ようかと思ったのだが。皆はどう思う?」
ジュゼッペが真剣な趣きで皆を見る。目は真剣だ。
「奇抜なアイデアが出る気もしますが。面白い」
「あら?一大イベントですけど。。大丈夫?」
「私はジュゼッペに任せますわ。どうせ来賓で動けませんもの?」
「ふむふむ。儂らも挨拶ばかりじゃて。誤魔化す方法欲しいのぅ」
皆有名なだけに大変なんだろう。
「そう畏まらんでいい。社交などはいつでも出来る。四候会議の後の宴席は疲れが皆貯まっておるのでな。はぁ。爺の言う通り誤魔化す方法だ。シュリンプならいいアイデアがないものか。商会の初依頼としては妥当だろう?」
…なるほど。確かに打ち上げに近いイベントは大勢出て来る。話しに入れない貴族はこぞって情報を求めに四候に集まるだろう。普段の宴席はそれで良いのだが、会議後で疲れていると。もちろん全て開け広め話せる内容でもない。それで素性を隠す。か。
「お受けしてもよろしいですが。一つ質問です。ヴェネツィアに伝わる方法と思いますが。。仮面と言うものはお知りですか?」
「ふむ?仮面とは何か?」
「聞かない名前ですね。。」
皆の反応はどれも負に落ちてない様子。知らないのか。なら…
「クーいいかな?」
『クー?クー♪』
水槽からスライムがポヨポヨ近づく。
すぐに護衛騎士が構えるが「良い」とジュゼッペが制す。
僕の前にアクは来て、想像通りに変化させ「カラン」と。
マルコに墨を持たせ、ししゃっ!とかける。
魔法で少し乾かし、きれいな黒い仮面ができた。
椅子に立ち上がり後ろで装着する。
そしてくるっと振り向く。
「これが”仮面”と呼ばれるもの。素性を隠すなら、皆で着ければ良いのでは?」
仮面を外しコテっと首を倒す。
みんなを覗きにこにこ微笑む。
「お主。。そうか。そういう手が合ったか!」
「確かに顔を隠すだけで。。印象が変わります」
「なるほど。木を隠すには森か。面白いわい。フォフォ」
「え、え、えー!私わかんないだけど?」
「よくもまぁ。。悪知恵が働くなぁ。。」
「グレータ様。宴席で皆がこの”仮面”を着ければ。いえ義務付けます。誰が誰だか判り兼ねますよね?四候といえども。王家といえども?」
にやりと僕は笑いかける。
ハッ!とした後、キラキラした眼で僕を見つめる。
「貴方。天才ですか!わかりました。費用はこちらで持ちます。良いですね、ジュゼッペ様!!」
シュンとアクが元に戻り。
黒いスライムになった!怒ってぴょこぴょこぶつかって来る。。
「あいたた。。ごめん!ごめんってアク〜」
『クー!クー!』と怒るアクとの仕草で皆大笑いだ。
「ハハッ。其方何してるのだ。。アハハ!」
「くくっ。。久しぶりに笑いで泣きましたわ。うふふ♪」
護衛騎士もホッとして。
キッチンで綺麗に洗い水槽に戻す。
こうしてシュリンプ商会の初仕事は決まった。
□□□
四候会議が行われるのは、秋月の初めの星のたどる休日に行われる。四候会議は王宮で行われ、晩餐会は翌週港近くのドゥカーレ宮にて行われる。晩餐会は年毎に場所が変わるらしい。
ともかく、既に時間はない。四候会議までは既に2週間を切っており、晩餐会も3週間ないのであった。
貴族350以上、王族50、外国の賓客を含め500人。
これが必要となる仮面の数である。作れなかったでは話しにならない。
まず、マルコとボーノに当たり、シンプルな白型を販売している所を探した。意外な結果で、医療に当たる白魔術院で作られていた。
古き時代に感染症が発生しており、咳で感染る為、仮面をして治療を行われた風習の残りだ。インフルエンザだろうか。
石膏に合わした型があるので、材料を集めれば数は出来る。が形は鼻が長く魔女みたい。。急遽型取り職人を集め石膏で型取りを。数種類あれば何とか見栄えを整えれるだろう。型は目の周りだけにし、材料の消費をできるだけ抑える。
罰当たりの様だが、石膏の型取りに神像を利用した。嫌な顔をされたが、時間がないのは知っている。サルヴァトーレは大聖堂の地下、多く寄贈されている神像を神殿長に内緒で型取りに協力してくれた。
実際等身大のものもあり無事に型取りは終わる。必要数に予備を合わせ作成を依頼する。7〜10日、天候次第だが充分間に合う。今は夏季真っ只中なので乾燥は早いだろう。それでも白魔術院総動員になった事は仕方ない。
そして『白型』ができるまでの間、美術学院を訪れた。魔術と交流が深いらしく、レーヴ爺さんが部下を紹介し学院長に。暑い時期なので、学生は少なく帰省してる者も多いが、地元民はすぐに集まれるだろうと。
『白型』を見せ装飾をお願いすると眼がキラキラしていた。
「なるほど。生徒達にいい経験になりそうですね。期間を5日とし、大々的にコンテストを行いましょう」
まだ少し大晩餐会に余裕があるし、競争自体は悪くない。
「わかりました。では賞金を準備しましょう」
使えるものはなんでも使え。
1位には金貨100枚と大判振る舞いだ。
4年分の授業料を出してもお釣りが来る。
金融王フィエスキ家のサン・ジョルジョ銀行が後ろ盾があるのだ。怖いものなどない。若き人材へ投資と説得しよう。
この二週間は本当に忙しかった。。。
「シュリンプ様。無事に整えそうですね。ありがたく思います」
「ジュゼッペ、普通に話しなさい」
「コホン。まさか間に合わすとは思いもせんかった。美術学院を巻き込むなど。。其方の発想は末恐ろしい」
「単純に人手が足りないかったのですよ。職人に投出せば間に合わないでしょう。絵画や装飾の学生は300。彫刻や洋裁の学生も多く参加したのが助かりました」
レースの貼られた仮面を出す。
興味津々でジュゼッペは手に取り見廻した。
「これは。。確かに綺麗だな。細部は学生なので粗い部分も見れるが、遠目には栄える。いける。。いけるぞ!」
「では。価格交渉をしましょうか?これは翌年以降も更に賑わう流行となります」
水鏡が綺麗な中庭でアクとザハのきゃっきゃと騒ぐ声が聞こえる。ニヤリと笑う子供と。少し困った顔をした若き貴族の姿があった。
結果600金貨を手に入れる事になる。
少ないと思うかもしれないが、馬車借金2白金貨、商会の準備資金2白金貨と400金貨全て相殺した。つまり6白金貨‼をゲットである。
やっと借金生活脱出!
ちなみに仮面の売上はグレータ経由で多少なり商会に入る。
賓客500人だものね♪うふふ♪
こうして、四候会議が始まる。
僕?ギリギリなので”仮面”の最終チェックや保管場所ドゥカーレ宮へ往復や、美術学院に行ったりで大忙しだった。
そのうち四候会議などいつでも聞ける。
本番前の三日は3人で商会に寝泊まりと費用計算。
隣部屋に寝具二つ買っての苦肉作だ。
ベッドに死んだ様に寝る。。
ニコレもマルコもお疲れ様でした。
この仮面晩餐会は各地に知れ渡る事になり。
立役者のシュリンプ商会の名は。
ジェノヴァ共和国全体に響かせる事になった。
毎日投稿していく予定です。
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