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シュリンプ商会

祝40話でし!頑張ります!


―――してポセイドンの使徒、シュリンプ・リルよ。

そなたは魔法組合(マギア・ウノ)に何を求む?破壊か?支配か?



望む事なんてないよ。

そしてみんなの視線が痛い。。


‥周りの魔道士は使徒という言葉で一斉に下がる。

まるで異質の生き物を見るように。知ってる。


‥‥これは恐怖だ。

中には杖を向け構えるものもいた。


破壊なんて。。支配なんてっ!

知らないよ!なんでみんなそんなに。。そんな事ばかり言うの?


僕だってこんな能力を望んだわけでは。。

……いや望んだんだ。だから腕もない。   ヒュン


僕は自然と、涙が出た。。


なんで僕ばかり。そんな事しないよ。う。うぅ。。


嗚咽が止まらない。既に本格的に泣き出していた。

そこには幼い年相応の子供がいた。



「ふむ。。すまんかった。ちょっと客間を用意してくれんか。二人で話しをしたい」


「しかし!それではレーヴ様が危険過ぎます!」


「その気になれば何もできん。それに幼さなき子にわしはいい過ぎた。謝りたいのじゃ」



□□□


泣き止まない僕の手を持ち横の部屋に案内される。

長椅子で二人だけになり、少し落ち着く様に頭を撫でてくれる。


「すまんかったシュリンプよ。悪気が合った訳でもない。ただ、確認しておきたかった。。」


「…僕は魔法組合(マギア・ウノ)に。登録をしに来ただけです。魔法が使えるので、登録すれば何か。。みんなの役に立つかな。。と。後は右腕がないのです。変わりの。魔道具でもあれば。。くらいです」


「そうか。嫌な言い方をしたのぅ……」


――それからゆっくりと話しをしてくれた。


今より800年前に魔法組合(マギア・ウノ)はできたと。

元より古代魔法は皆使える物であった。できたのは自然な流れと、スピノラ家が協力してくれたお陰だと。主には簡単な魔道具、また医療の薬など扱う事だった。


 魔力が回復する薬、風邪の治る薬、怪我を治す薬など。どれも人々の生活には大切なものだった。ただ、薬は使い方を間違えると毒にもなる。なので使い方を正しく伝える為にも必要な事業だったと。


 しかし世は力のあるものを排除する。600年前には魔法が禁止された。多くの優秀な調合士も、魔法使いも魔女も殺された。それは半世紀にも及び、魔法組合(マギア・ウノ)も縮小され、数人で薬を売りつつ残った。

 魔法が大事なものと分かったのはそれからさらに数十年かかる。気象が荒れ、そして人々が戦乱に明け暮れて少なくなって気がついたという。

 その間、魔法を悪に染める者も出てきた。魔力を高める為犠牲にし神に捧げるもの。力は大きく、長い歴史では魔法組合(マギア・ウノ)もまた抗えず。魔法長がその悪の者になった時代もあった。

神の間はその頃作られ、選神像に寄って選別されるためできたらしい。もちろん光の柱が立つ事はそれ以降も唯あった。


―力を持ち国を拡げるもの。虐殺の限り尽くすもの。殺された両親の敵国を滅ぼすもの。


全てのものに通じるのは。


―――身体の一部が失われていた。


「それでのぅ。おおよそ若い者が多いのじゃ。流石に幼い子は初めてじゃが。。前は18年前か。その者は探求だけを求めてすぐ居なくなった。耳が聞こえんかった。良く分からんかったのぅ」


「・・それで爺ちゃんはあんな事を?」


「そうじゃのぅ。魔法はただ正しく使う事は難しいんじゃよ?わし自身未だ正しい有り方は分からん。。某方はいい師匠に会えた様じゃのう」


      ヒュン


  ――傷つける事はあなたらしくない


   悲しい思いをするのだから


   あなたにはそれができるのだから――


マシュームの笑顔が。。ああなんで忘れていたんだろう。

僕はいつも泣いてばかりだ。


「それだけの力がある。別にシュリンプがしようとしなくとも。周りは怯えるじゃろう。なので使い方は重々な。知られるな、人が集まる。爺に言える事はそれだけじゃ」


「うん。ありがと爺様。僕は守る為使うから。師匠と約束したんだ。神様とも。きっと約束したんだと思う」


嬉しそうに褒めてくれた。


「皆が皆そうであればよいのじゃが。ライトも気づいたじゃろうか。。よし登録しとくか。おーい」


その後無事に登録した。登録証は魔法証(ウノ)と言う。

基本は他と同じ。他の二つ持っているので、指輪を利用し”ウノ”と魔力を込めれば魔法証(ウノ)になる。なんとSランク。。


魔法証(ウノ)自体は魔法陣に当てると登録してある魔法が出るらしい。古代魔法陣や、ある程度解読している魔道具は祝詞を知らなくとも使える。転移魔法陣など理解せずに使えるのだ。

ただ、古代魔術具には危険なものもあるのでランクがある。その他扱える薬もそうだ。調合もクラスに寄りにけり。ちなみにSは全部ok。。


「・・ランクはSでいいのですか?」


「うむ。Sは神殿長クラスの事は何でもできる。そなた祝福も得意じゃろう?ならば励めば良い。全国でも10人もおらんわい。また、それで面倒事も減る。わしの気持ちじゃ。受け取れよ」


後、魔道具を二つ貰える事になった。

収納袋・・四畳半程度の物が入る。これは嬉しい。

義手・・オーダーメイド。何ができるかお楽しみ?サイズだけ計られた。できるかどうか、魔法を飛ばせる様にと普段使える様にくらいしかお願いはない。冬までにはできるらしい。ワクワク♪


「またいつでも遊びに来い。少しは魔法も教えれるぞぃ」


「ありがと!レーヴ爺ちゃん!」


手を振って帰って行く。僕に爺ちゃんができた。



「行ったか。。」


「はいレーヴ様。よろしかったのですか?」


「うむ。シュリンプはいい子じゃ。このまま様子見ようではないか」


「「ハッ。」」


「・・・しかし光の柱か。。誤魔化しきかんか。。サン・ロレンツォ大聖堂の神殿長に会いに行くぞ」


「・・神殿長の暴走にしますか?」


「お忍びでバチカンの聖女のせいにするかのぅ。。」


流石です、レーヴ様。



□□□


なんだかんだでいい時間になってしまった。

まだ来てないとは思うけど、家路を急ぐ。


トラットリアの前に馬車が二台すでに。。オーノーアウト!

でも馬車から外に出て話しをしている。。魔法組合から光りの柱がどうとか。。スルー!


「お待たせしました!」


「ん?おおシュリンプか。今来た所だ。個室をいいかな?」


商会長ボーノ様だ。側使え四名うわー

トラットリアには三つ個室がある。

中でも少し広めの部屋に案内をした。


「いらっしゃいませ!グリマルディ候様!」


「うむ。あー畏まらずよい。シュリンプは?」


「はい。ここに」

 部屋に案内し挨拶はそこそこ本題に入る。


家からはマリア、ミア。僕。


ボーノはわかりやすく砕けた表現で説明をしてくれた。


「それで、いくつかメニューを買い取り販売を促進させたいのですが。。マリア殿大丈夫でしょうか?」


「ええ。作り方はそこまで難しくないので。シュリンプが良いといえば大丈夫です」


「なるほど。では少ないですが、こちらをお受け取りください」


・・白金貨1枚と500金貨。。ミアが倒れそうだ。


「こんなに。。」


「ええ、レシピ全部で500金貨計算です。白金貨はご迷惑分です。どうしても客数は時期に減るでしょうから」


なるほど。ボーノさんの計算は思う以上に考えられている。

今や週で金10枚☓50週=500金貨。減る部分以上の補填。


「モッツァレラチーズは貴族に大体的に売るつもりだ。その分レシピは秘密にしてほしい。費用はそれも含まれておる。逆に唐辛子のメニューは好きに販売すれば良い」


「ありがたく頂戴します。マリアマンマ。正当な権利なので驚かず」


「うむシュリンプ、紹介しよう。これ」

「はい。ニコレ・コンツェルトと申します。シュリンプ様」

「こちらも紹介しよう。マルコ」

「はい。マルコ・スチュアート・ロルと申します。シュリンプ様」

「シュリンプ・リルです。よろしくお願いします」

 

ニコレは穏やかな笑顔が素敵な女の子だ。ピンクのウェーブな髪、緑の目。まだ幼くそばかすがある。年は中学生くらい?

マルコは年の割にしっかりしてそう。高校生くらいかな?金髪で青の綺麗な目。僕と反対だね。うん。イケメン。


「しばらくシュリンプにつけようと思ってな。ほらそなたいろいろ問題もあろう?その姿は。。」


確かに7歳位小さいですが何か?

最近泣き虫ですが何か!


「うむ。マルコは成人を終わった甥っ子だ。フラフラしてるから使ってやってほしい。女の尻ばかり追っかけて。。まったく」


「お、叔父上!」


「ニコレは側使えと思えば良い。修行中だしな。計算も事務もできよう。ただ、冬には貴族院に行かすので、その間は我慢せよ」


「よろしくお願いしますわ」


「は、はい。でも家入るかな。。?」


「無論。適当な場所を探せ。マルコは地元なので話しも早いだろう。明日家探しから行くように」


「そうそう。後ほれ商会証(コレト)を貸しなさい。。うんいいだろう。『シュリンプ商会』でいいな?」


「まぁ妥当だな。。マルコ、これを馬車屋に」

「はい。シュリンプ様、行って参ります」


白金貨二枚ポンと。すぐに渡しに出ていった。


「まぁしばらくはニコレに運営資金を渡しておく。依頼もあるが、落ち着いてから話すとしよう」


「そうだな。事務所と家、まずはそれが決まってからだ。マリア殿、来週から別の料理人二人配置する。レシピを教えたり、食材の実演をお願いできますかな?」


「はぁ。時間が取れれば別にいいですが」


「普通に雑用させてください。ここの料理は美味いので教えれる時で良いです。一月ほど預かってもらえますかな?」


(!人手が)

「わかりました。しっかり教えましょう!」


 二人の従者へ翌日朝に集合する約束をし、事務所探しと家探しが始まる事になった。トントン拍子に話しは進み。


 こうしてシュリンプ商会が誕生したのであった。


始まりはよくある話しだ。


街角の小さなトラットリアの会合。


商売を初めようとみんなキラキラしている。

上手くいくかどうかはこの先だけど。


「神の光柱が久しぶりに上がったらしいぞ?今日はいい吉日になるな。ではシュリンプ商会の成功を祈って!」


「『乾杯!』」




 欧州各国が”ジェノヴァの海老豪商(シュリンプル)”と呼び出すのはもう少し後の事であった。

この日に出た光柱は、縁起物とし今後ジェノヴァ名物となる。






毎日投稿していく予定です。

連休頑張って2話行ければ。。よろしくです。


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