マギア・ウノ(魔法組合)
組合シリーズが続きます。
どうしても長くなるのですが、ゆっくり情景を楽しみ下さい。
馬車屋さんは怒っていたが、グリマルディ家の名前を出すと態度が変わった。問題なく待っていますと。今後よろしくお願いします、と。
うーん。凄い効果だよね?
「それでは。マンマ、ミア姉!聞いてくれるかな?」
真面目な顔をして話しを聞いてくれた。
その事が僕には嬉しかった。
「なるほど。まぁ確かにシュリの言う通りかもね」
「チーズはともかく、タバスコを作るのはねぇ。。」
確かに種を取ったりで作業は細かい。
また唐辛子を触るので手がピリピリするのだ。うんうん。
「悪い方向に進まないよう頑張る!。。店はちょっとお客様が減るかもだけど。。他の店でもメニューが並ぶと思う」
二人は驚いた顔をして笑い出した。
「ハハハ!何言ってんだい?去年分はとっくに稼いだよ?」
「そうそう。こんな忙しいのずーっと続くと思ったわ・・良かった♪」
「あんたが心配する事はないよ?それ以上に常連もついたしね。いろいろうるさい営業もきやがるし。貴族晩餐で料理長しないか?って。笑うよねえ?」
思った以上に多方面から勧誘や、レシピを教えろなど来たらしい。特にイカスミパスタは噂になってる。。そうなんだ。
「それよかグリマルディ家のほうが心配さ。お貴族は難しいから言葉に気をつけるんだよ?こんな首すぐ飛ぶさ」
うん。大丈夫、脅してるから。。商会を作るの事自体は大賛成の様だ。ミアは私も手伝えるかしら?うふ♪みたいな。。
明日来るので詳しく聞いてみるね?と言ったら固まった。。
「「それを速くいえ!!」」
四大貴族の影響は凄い。。。
『クー?』
□□□
翌朝ある程度勉強しなきゃと図書館に足を運ぶ。
小さい子が来るのが珍しいのか、腕がないのが目立つのか、司書の方は凄く良くしてくれる。
「あら?今日は早いのね。シュリ君」
「はい。ちょっと貴族の大まかな事知りたくて。アルジェさん」
「古代?近代?街の事かな?時間があるから教えて上げる♪」
アルジェさんはよく受付をしてくれてる司書さんだ。何度か貸し借りをし仲良くなっていた。
貸し出しフロアで椅子を出してくれて聞きたい事聞く。四大貴族とあと商会組合についてだ。
「ほうほう。やはり他国の子だったのね。疑う訳でもないけど、洗礼式終えた子が図書館にこんなに来ないもの?」
確かに学生でもみんな成人してるかそれ以上だ。ここの図書館はそんな簡単な文章少ない。つまり語学もできない人は来てもなんも面白くないはずだ。僕は小さいので。。司書では有名らしい。
たまに神官服で来るし、難しい聖書も読んでいた。
「うーん一応。。10歳なのです」
「は、はい?。。。そ、そうなの。コホン。まぁ質問に答えましょう」
―――四大貴族はそれぞれ特徴があり共存する事で認め合った。
この国ができる前。政変や、逃げる事、優秀な四人がそれぞれ道を決め進む。聖ルートでもある通り道でもあった村。集まったのがジェノヴァだった。
得意な事を伸ばし、足りない部分は協力しようと。そして絶対に争わない様に。。これが発展した初めである。
―フィエスキ家は得意の金融業を。困った人にお金貸し出し、優秀なものに投資する。時には融通し、時には散財し。金は廻してこそ価値があると。
―グリマルディ家は行動溢れ未開の地に物を運ぶ。欲しいものがあれば誰より先に仕入れてくれて。また自ら見つける。そのネットワークを活かし常に旅を。
―ドーリア家は必要な物を手に入れやすく。また積極的に産業、穀物を牛耳る。安定した食が合ってこそ人は。生活でき、やりたい事ができると。
―スピノラ家は珍しいものに目がない。それは価値を見い出る。価値を上げる。不思議なもの。魔力もあり様々な魔道具を世に。尽きることない探究心を。
―――凄い。僕は感動した。
そうか。だからこそこの街は発展し人も集まるのだ。
この街は優秀なものに優しい。足りない事を補う習慣がいくつも見てきた。
初め単純に他国でも優しい人が多いなって。
でもwinwinなんだね。
そう。でもお互いに尊重している。素晴らしい。
「いい街ですね。。もっと街が好きになりました!」
「あらあら。嬉しいわね♪ちなみにもうすぐ四候会議があるわよ?」
「四候会議ですか?」
「そう。この街で起きた事、時勢、流れ、そして近況報告、未来の予定の会議。実際は凄いらしいわ。延々と議論し尽くし、もう喧嘩腰らしいわ。最後には翌年の方針決める重大な会合。12時間ぶっ通しらしいわ。凄いでしょ」
それは。。きついが。なんとなくわかる気がする。
それだけ真剣にならないと生まれないものある。
「機会があれば見れるかもね?うふふ」
「見れるのですか?」
「一刻の時間だけ、傍聴できるわ。ただし本当に一部で議会で行われる政治の内容よ」
なるほど。基本的に国の運営は手を出さず任せているらしい。しかし、国の為、政策や方向を示す議論は議員にとっても大切だと。この国を作った人だからこそ、その影響力は強い。こうして国の運営を補っている。
「商会組合は四大貴族がまとめれる部分を集めた組織よ。ほら、紋章が天秤でしょ?平等と対価を重んじる商会の方針。細かい事は直接行って聞いたほうがわかるかしら?」
なるほど。確かに詳しくは夕方聞いたほうが良さそうだ。
アルジェさんにお礼を言い、僕は『初めての商会知識と商会用語』と『欧州のお土産大辞典』を借りて図書館を出る。
そして。。ついに来た。魔法組合。
入ろう入ろうと思ったが、どうしても足がすくんでしまった。ジョヴァンニに止められていたからか。でも商会組合もそうだが、登録していた方が良いと感じたからだ。もちろんワクワクが止まらない!だって魔法組合だよ!
元気に中に入るとまた雰囲気が違う。
少しあれなんだ、みんなフード被って怪しすぎる。
そして商会組合様にポーションやら薬剤、奥には魔道具だろうか。見慣れない商品が縦並ぶ。
「あら、いらっしゃいにゃ?」
「こんにちは。んと、登録と、魔道具で欲しいものが無いかなと」
「そうだにゃ〜。何歳にゃ?魔法は使えるかに?」
「一応10歳で、もうすぐ11です。水魔法なら!」
「ふにゃ?なら問題無いかに。二階のA4で受付してるのでどうぞにゃ。欲しい魔道具とは?」
「見ての通り右腕が怪我してないのです。無くてもいいのですが、義手とかあります?」
「ふむふむ。もちろんありますにゃん。5階かにゃ。武具防具の奥体具コーナと思うけど高いにゃ。。」
「今は買えませんよ。でも値段知りたいので〜ありがと!猫族のお姉さん♪」
「がんばるにゃー♪ミーアはいつでもいるにゃ」
ふふふん♪確かにこの世界も義手や義足は見た。
技能が無いのにあるって事は。。。やはり魔道具!
ちなみに獣人もこの街ではたまに見ていた。種族それぞれあるけどなんとなくわかる。能力が異なるくらいで喋れない人はそもそもこの街に来ない。トラットリアの近くにも夫婦で住んでるし。嫌がる人もいるけど。
僕?もちろん大歓迎だ!
お陰でスライムのアクも見逃してもらえるし。
二階に上がると、作りが同じなのでギルドっぽいが、依頼内容は主に素材集めが多い。ふむふむ。
また、魔法陣や魔術書は四階らしい。看板があった。
作り自体は冒険組合と変わらないので、横の通路をA4いく。
「すみません、登録の受付と聞いたのですが?」
「ああ。新人さんかな?。。僕何歳?」
「大丈夫です。10歳です!」
「なるほど。まずは適応があるか見て見るね。殆ど人は魔力不足で登録できないから、落ち込まない様に、ね?まだ若いし伸びる伸びる〜♪」
落ちるの確定ですか。何とも・・ふんす!
耳の長いおばさんは水晶玉を持ってきて席を進める。
ん〜フードしてるけど40代くらい?
「これは魔力の流れと、強さを測るもの。魔力の出し方わかるかしら?」
「手を当てて注げばいいのですね?」
「うん。ではやって見ようか?「パリーン!」。。えっと。ちょ!」
水晶は一瞬青くなったが、瞬時に粉砕。。あ。壊しちゃった。気まずい。
え?え?と焦っていたけど、落ち着いて。。
奥から更に大きな水晶玉を持って来た。
「…驚いたわ。魔力の才能があるのね?同じ様にこれ「バリリーン!」って壊すな!うぅ。。」
「えへ♪」瞬殺したった。
「くっ。。わざとでしょうか。。分かりました。地下に行きましょうか?」
先導される様に地下に降りていく。
地下一階は食堂でなく、工場の様だ。
魔道具を作る材料と設備がいろいろあった。
地下二階へ降りると、いくつか小部屋らしい間があり、広めの部屋へと通される。
中央には水晶があり、周りに十ニ神像が中央を見る様に配置されている。
おお。かっこいい。
「この神の間は、魔力の系統を知らす設備です。中級以上で、初めで来る場所ではないのですが。。」
「はい。あの水晶に魔力を込めれいいのですか?」
「・・まぁ基本はそうですね。もしかして教会関係者ですか?」
「んー神官服は持っていますが、今はそこまで。。神官さんに魔法習いました」
なるほど。と何か納得した表情に変わる。
「ではいつもお祈りと同じ祝詞でも大丈夫ですよ?」
中央の水晶は無色透明で僕の背丈くらい大きい。
これなら割れないよね。一応セーブして。ふぅ。
『海の神ポセイドンの加護を給えたもう』
水晶が輝きだし。一つの神像を照らす。
水晶は青く染まり。光柱が神像に落ちて行く。
ゴゴゴ。。と音がし、神像から水が溢れ出した。
!?あれ?なんでー。。
「こ、これは。。!きゃー水が。。」
どんどん水は溢れ出し膝くらいに水が貯まる。。
光柱はさらに明るく建物ごと突き抜けていた。
「咲かせよ 鼓草の羽種の様に 海の水よ 凪げ 」
光の柱は羽の様に飛び散った。
神像より水は止まり。
ゆっくりと床に浸透していく。
ふぅ。危なかった。。うん、暴走を止めたよ?
にこっと後ろを振り向いた時、おばさんは尻もちをつき、口を開いたまま固まってた。。あ。まだ水晶は青い。。まぁその内戻るだろう。
□□□
地下から階段を上がる時、多くの人が降りてくる。
「なんだ、魔術具の暴走か?」
「いや、設備の。。」
「しかし綺麗だった。。祝福の類いかしら?」
僕はおばさんに横に抱えられ一階から転移陣で上に上がる。
たまにこういう感じがあるな〜みんな力持ちというか、小さいし右腕ないから軽いのかしら?
8階に着きノックをする。
「おお。入れ」
中にはしわくちゃなお爺さんと側使えが3人。
「わしの名はイェフダ・レーヴ。この魔法組合の長じゃ。久方ぶりじゃのう、この場所に光が立つのわ。名前を聞いてもよろしいか?」
「はい。シュリンプ・リルと申します」
ふむふむ。とにこやか席へ案内される。
「してオルファ。何色に変わったか?」
「深青でございます。ネプトゥヌスの加護に近く感じましたが、さらに深い青と存じます」
「ふむ。シュリンプや。どの神に祈られた?」
「はい。海の神ポセイドンにて」
皆が一瞬息を飲む。
「フォフォ。。古代神か。面白いのぅ。ならば光るだけで無かろうて。潰されんかったか?」
「は、はい。海水が溢れ埋もれると思いましたが、、その祝詞をシュリンプ様が。。引いていきました」
ふむ。と一息飲む。
「・・してポセイドンの使徒、シュリンプ・リルよ。そなたは魔法組合に何を求む?破壊か?支配か?」
今度は僕が息を飲む番だ。
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