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コレ・ギウム(商会組合)

サブタイトル付けました。よろしくお願いします!


 季節は過ぎ暑い季節に入る。この国では夏は主な(もよお)しはない。成人式は社交場と共に冬にあり、洗礼式は春。都会はその方がいろいろ都合が良いのだろう。


 ジェノヴァ共和国は冬中に神の生誕式があるくらいだ。収穫祭、祈念祭などは村々で行う所もあるが、商売の国なので神儀式自体少ないと聞いた。その分冠婚葬祭が忙しいらしい。


 気がつけばこの街に来て、もう四ヶ月が過ぎていた。


 初めは急いでレグナム神国に戻ろうとしたが、着いたとしてもどこに行けばいいか分からない。階級的に貴族である両親なので、訪れるだけでは会見もできない可能性が多い。ましては内戦の真っ只中。ミアにもまた、ジュゼッペ・グリマルディにも止められた。


「情報は仕入れていますが、、名だけだと時間がかかるので。。ましては父親は名前も分からず。何か分かれば連絡します」


そういう事もあって僕はまだまだ居候中。

 店は次から次に僕の試行新メニューのおかげで、連日結構な賑わいとなり、新たに二人雇う程だ。よくミアが休みがなくなったと怒っていた。


「とりあえず稼がないと。。う〜」


 僕も僕で自由に過ごしていた。冒険者とし、商会の警備や魔獣退治をしたり、図書館で勉強したりと充実していた。冒険者組合(ペリークリト)では『隻腕の海老(シュリ)』と呼ばれ出した。。


でもまぁそれなりの報酬もあったので、マンマ達には負担はない。

月10金貨ほど渡せてるし、それ以上貯金もしてる。

問題はなかったんだ。。昨日まで。


 牛乳を定期的に入れる事で、新製品のモッツァレラチーズを作っのだが、大爆発してしまった。事実大爆発だ。


モッツァレラチーズは良く売れ、嬉しい悲鳴だが即日売り切れ。。ミルク取りに1日往復。また売り切れ。。その繰り返しだった。

 

 そんな日々が続き、昨日は少し方法を変えた。

もう面倒だから馬車の大きなのを用意し、アクに詰め込むだけミルク詰めて帰る際。。馬車が重みに耐えられず、派手に壊れ。。アクはアクで道にミルクをぶちまけ結構な騒ぎになった。


俗にいう【ミルクの白い川事件】と不名誉な名称まで。


 馬車屋から白金貨2枚相当弁償金を請求されてる。

大型で貴族御用達だから余計高いんだよ。。とほほ。。無駄に装飾はキラキラしてたし。。

白金貨は金貨の1000倍だ。。

どう冒険者をしても集まりそうでない。


という事でお金持ちジュゼッペ様に相談に来たのである。



◇◇◇


 門兵も何度か合っている為、すぐに裏に案内されて行く。見かけが子供なので裏庭にある池の東屋、今風なので”洋風テラス”に行く。

ここなら見られても問題ないし人通りも把握できる。

騎士は怯えているので中には入らず、執事のルカと一部のメイドしか近寄らない。


庭ではアクとザハリ姫が楽しそうに追いかけっこしてる。ほっこりだね。


 僕は一通り話しジュゼッペは考える様に尋ねてきた。


「なるほど。弁償金はこちらで立て替えましょう。ふむ。トラットリアから貴族にも流行ってきた料理はもしかして。シュリンプ様が考えられたのですか?」


「全てが全てではないでしょうが。私。美味しいものを作るのが好きなのです。まぁ趣味ですか」


「・・もしよろしけば、商会を作りませんか?あ、これはシュリンプ様を(したう)う事とは別に、先程のモッツァレラチーズ、タバスコ、イカスミパスタなどは今や新たなジェノヴァの時流になってきております」


「そうなのですか。。道理ですぐ売れると。。正直生産が間に合ってません」

本当である。水曜のチーズ販売日は行列ができていた。


「どれも貿易で手に入るものを組み合わせているのがいい。また地元海産のイカスミパスタは私も衝撃でした。。悪魔のパスタと呼ばれていましたよ?」


確かに。。味はともかく見た目が悪魔だよね。

 その後話をしながら商法登録だけでもしておきましょうと、急遽馬車に乗り込み商会組合(コレ・ギウム)へ行く事になった。

この行動力と速さが流石(さすが)商売人だな、と思う。


 商会組合(コレ・ギウム)もあの大広場にある。冒険者組合(ペリークリト)よりも大きく、10階はあった。

 入口は普通なのだが、いくつもあり効率化を目指す商人の規制がよく出ていた。外見はそこまでだったので素通りしていたが。。確かに人の出入りは多い。


 1階はテナントにになって様々な商品がある。試食会もあり、まるでお店だ。ジュゼッペは奥にある簡易転移陣に乗り8階に着いた。エレベーターみたいだね。


「久しぶりだな。ボーノ。話しをいいか?」


「これはこれはジュゼッペ様。もちろんです。今奥を準備しましょう」


 執務室の奥は天井が高く2階突き抜け、また大テーブルも置いてある。会議室のようだが、設備の高級感は凄い。さすが四大貴族。


「私は商会組合(コレ・ギウム)商会長をしております、ボーノ・スチュアート・ラッツァと申します。以後お見知りおきを」


「はい。私はシュリンプ・リルです。メルクリウスの運の導きによる良き出会いの祝福を」


ほわんと緑の光を浮かべる。

ほぅ久しぶり祝福だと喜んくれた。


「ではどうぞ。お席に。ジュゼッペ様がお連れを連れてくるということは。期待していいですかな?」


商会組合コレ・ギウムにも充分利のある話しと思うぞ?私から言おう。シュリンプ良いか?」


「はい。よろしくお願い致します」


 ジュゼッペはポイントを上手くまとめ、噂の出る料理はこの子供が全て考え出したと伝えた。

商法登録を勧めとまたできるならレシピ買い取り、広めるのもいい手とボーノに言う。ボーノの顔はキラキラしていた。


「なるほど!"Trattoria Arvigo”には私も何度も行っていました。マリアは強情で。。そういう事だったのですか」


「はい。現在もお世話になっています」


「なるほど。。どうですかな?シュリンプさん名義で商会を作り、権利や販売をまとめてみるのは?」


「うむ。悪くない。私もそう思った所なのだ。実際タバスコやモッツァレラチーズは店頭販売も可能であるし、パスタは下手に真似され質が落ちるよりはレシピを商会組合コレ・ギウム保管し、打ち出す方が良い。随時講習をしているしな」


「そうですね。美味しいものが拡がるのは問題ないですが、やはり一度マリアさんに聞いてからでもいいですか?」


「もちろん。”Arvigo”には相応のお礼をします。あの店は昔から好きでしたし。。最近客が多くて足が遠のいていますが。。」


 確かに自分一人でやる事は限界ある。というかきていた。タバスコの瓶も、店も大繁盛、また手詰め作業も夜中に家族を巻き込み精一杯だ。むしろ負担になってはいないだろうか?


「そうですね、資金の件もありますので」


「ああ。資金は気にしなくて良い。私が受け出す」


「ほぅ。グリマルディ家も本腰ですな。理由お聞きしても?」


「いや、娘が世話なってな。それにこやつは見かけ寄らず、着想が凄い。まだまだ商品はでるだろう。ボーノ、子供と思うと某方もやられるぞ?」


ニヤリと久しぶりに悪いジュゼッペ見た。

まぁまだまだ隠し料理はあるし。


「ふむ。そこまでですか。もう少し年が行っていれば。。商会証(コレト)を作れるのですが、、仔証(キルギ)でもまぁ」


商会証(コレト)とはなんでしょうか?年齢制限があるのですか?」


「基本的に他の証明と同じく金銀管理ですが、登録してあると商人同士メッセージ送れるのです。商売人には証明にもなりますので。ただ、10歳からなので。。もう少し後の話しでしょうね」


「・・私一応10歳です。小さいですけど。はい」


冒険証(ビザ)見せる。二人共目が開き止まった。ちなみにランクBからは技術(スキル)が消され名前とランクしか見えない。あと色が銀。


「そういうば。。そう言ってたな。本当だったか」

「これは!ランクBですか?。。コホン。もちろん登録できます。さっそく準備を」


側使え呼びボーノは登録のリングを持ち出す。


「複数組合の場合は、それぞれ嵩張らないよう工夫されております。このリング登録してください」


人差し指にはめ、魔力を込める。

サイズが指に調度よく変わり色が青に変わった。


「・・?色が。。まぁいいでしょう。冒険証(ビザ)に指輪当てれば商会証(コレト)へ変わります。逆も同じく」


ピカっと光って変わる。おお。いいなこれは。


「指輪一度貸してもらいますか?登録しますので。。ジュゼッペ様。ランクはどうしますか?」


「ふむ。すぐ貴族に売れるCでいいのではないか?どの道チーズなどはそうしようと思う」


「そうですね。恙無(つつがな)く」


 書類書きながら指輪上に置く。

すると指輪より光がスッと書類に入った。


「これで登録完了です。現在は個人取引きのみです。商会となれば記載が増え役職もつくでしょう。トリータ、簡単に説明を」


 僕は指輪を受け取りトリータと話しを受ける。


 一般的注意事項と、預ける金額は白金貨も対応すると。また取引履歴が二年残る事、名前は指輪越しに祈るか、記載すればそのままメッセージが送れると。

メッセージは150文字まで。。ツイッターか!


そんなに見れるの?と聞くと実際に送ってくれた。

指で横にスワイプ。。なんか凄いぞこれ?!範囲は基本同国内。ただ、海洋専用の遠距離もあるらしい。


・・確かにこの国が発展する訳だ。納得した。


 その間ジュゼッペはボーノと話しあい、娘とスライムの話や、一人つけようとか盛り上がっていた。また近々会議があるようで、情報交換に内容が(かわ)る。難しい話しをしてそうだ。

その間僕は必要書類を出され、騙さないとか、奪わないとか、盗品売らないなど契約書へサインをした。


ふぅ〜なんかひと仕事した感じが。事務仕事ではないが、そんな気持ちだ。隣は隣で話しが混み合って白熱してる。

ジュゼッペはもう少し話しするので、先に帰ってよいと。

マリアに話しあるだろうから、明日夕方に人を送る。とだけ言われ僕は降りて家に帰っていく。


ジュゼッペも今の感じの方がいいな。

口調は戻してもらおっと。

どう見ても僕のが子供だしね。

魔法組合に入れば更に万能な感じに変わるかな?うふふ。


「やっと帰ったのかい!もう!」

「シュリ!馬車屋さんが来て大変だったのよ!」


そう。。すでに忘れていたが、白金貨借金を訪ねに行ってたんだった。


ごめんマンマ!ミア姉!


そしてすぐに馬車屋さんに誤りに行く。話し合いどころではない。うぅ。。




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