アラビアータと冒険
街の様子など2章はお楽しみ下さい♪
「そうそう30秒くらい煮込んで。。よしできた♪」
「それなりに手順知ってるじゃないか。料理できるんだねぇ。。後は普通通りパスタと絡めれば良いのかい?」
「うん!出来上がり〜♪みんな試食してみて?」
単純な作り方ほど難しい。昼のピークを過ぎて、賄いを僕に任せてもらった。ソースの途中迄は順調だったけど、右手がないので混ぜ合わせるのはマリアマンマがしてくれた。
「あら。美味しいじゃない?」
「少しピリ辛が良いわね。トメトと良く合う」
「シュリは変なもの知っているんだね。唐辛子なんてこの街でもあんま見ないし」
作ったものはトメトソースと、塩、ニンニク、角切りベーコンのアラビアータ。前に買い出しで野菜屋さんの側に大量の唐辛子が置いてあったんで買い取ったんだ。
「これ、メニューに出来そう?暑い日に合うんだよ?」
「ああ。材料もほとんどあるものだしね。この辺りではない味付けだし面白い。お手柄だねシュリ」
優しく頭を撫でてもらう。にこにこ。
ミア家に来てすでに二週間が過ぎようとしている。
前に怒られてから、アクは大きくしないと約束され。
僕は店のお手伝いなどをしていた。
その時にメニューが偏ってるというか、無いメニューもあったので、貢献に何か恩返しをと思ってた。
この世界は元の世界程発展はしていない。偏りはあれど知識が役に立たちそうだ。
第一弾が”アラビアータ”成功だね♪
第二弾はもう仕込んでいる。”タバスコ”寝かし中でもう時期行けそうだ。
第三、第四くらいはチーズ系を考えている。この世界には普通ナチュラルチーズしかないんだよね。。チャンスじゃん!
このニ週間でいろいろと慣れてきた。
まずバランスの悪かった身体使い方、普通の生活だ。左手で食事、日常生活は思った以上に不憫であった。
右腕が無いのは悔いはないけど、頭の中には残っている。つい伸ばそうとしたり、手をついたりする習慣は何とも言えない。そこに腕があると錯覚した。つまり脳内で腕があると命令するのだ。
生活が落ち着くと街の雰囲気よく分かる。
この辺りは比較的に古くからの人が多い街だった。
職人、商人、またたまに観光の人。
少し奥ばっているので、みんなよく助けてくれる。
アクも小さい時はみんな気にしなく、たまに子供達と遊んでスライムも慣れてきもらえた。少なくとも通報はされない。
僕は良くも悪くも子供体型なので。。持ち上げられ可愛がられた。まあそこは省く。
分かった事は店の手伝いはほとんどダメ。
パッソとリルラと言う従業員がいろいろと教えてくれたが、レジくらいしかできない。厨房では邪魔になる。。
配膳も右手がないと。目立つし「まぁ忙しくない時期だから」とミアも手伝わないで自由にしていいと。
ただ、水が出せるので朝に厨房たっぷり水入れるのは喜ばれている。
そういう事もあり結構自由にできるのだ。
市場見て歩いたり、街を探検したり。
ドッカ養父の船工場に見に行ったり。
星のたどる休日には洞窟門で大道芸をしてこっそり少し稼いだ。
あ、グリマルディ家にはまだ行っていない。
まともな服がないので、今日にでもできる神官服を来ていこうか。まぁ焦る必要はないだろう。
また冒険者組合も行っていない。
危ないからミアに「街に慣れるまでダメ!」っと言われていた。
ということで、今日は久しぶりに中央広場とペリークリトに行く。名称はドゥオーモ広場っていうみたいだ。
二階に上がり、賑わう依頼を見ていく。
商人の警備、村の魔獣退治、、牧場の警護。。へー他国に行く警備もあるんだね。
この辺りだと警備はイタリシ共和国は当然、ヴェネツィア資本国や、プルトゥゲザ王国だ。
西ゴードもあるが、傭兵募集。。まだ戦火中なのか。はぁ〜
バラクラヴァ港やスミュルナは船での海賊警備。。ふむふむ。ちなみにこれらの街の名は植民地らしい。
「あ、いた!もーシュリンプくん!」
「おや?どこか。。慎ましい胸。。。ズッカ?」
「もー!あれから全然会えなくて、宿行ったらもう出払ってると言うし。どこで何してたのかな?」
あれから結構探しくれたみたい。
実技をみてパーティ誘おうとしてくれてたみたいだ。
僕もいろいろあってトラットリアでお世話なってるというと笑ってた。
「料理人になるわけ?あはは、予想外な展開だわ♪」
立ち話もそこそこに近くに仲間がいるからと引っ張られていく。
盾の大きい騎士ぽい鎧のロゼッタ。
巫女のような格好のエリサートと簡単に紹介された。
ちなみに冒険者は男女比圧倒的に男が多い。
「でね?この子がシュリンプくん。かわいいでしょ?」
「ズッカ、有望なのってこの子供か?」
「私、地下訓練所を壊す魔法使いと聞いたのですけど。。」
「うん、小さいし右手ないけど凄い魔法使ってた!」
「あれ、ズッカ、パーティって普通4、5人じゃないの?それに女性ばかりって珍しいよね?」
「あ〜それはねえ。。」
元々みんな貴族階級の娘だったらしい。
貴族院で知り合い、意気投合。冒険者へとなったのは皆家族やら訳があった。まあ聞かないけど、妾の子供や売られる貴族もいるからね。
初めはしばらく先輩とか組んでたみたいだ。だけど女性冒険者いろいろ。。まぁみんな年頃だからか。
警護を何度かしてから、やはり女性だけの方がいろいろ問題無くなった。しかし、職種が職種なので、火力が足りないと。
「でも僕も男の子ですよね?」
「シュリンプはどう見ても安全そうじゃない!」
うんうんとみんな頷く。それはそれでショックでもあるんだけど。
ロゼッタとエリサートは違う意味で大丈夫かな?、と心配している。見た目子供で最強魔法って。。コナン君じゃないし!いいとこ見せないとね。
「でさ〜一度一緒に任務してみない?ダメならダメだっただけだし。私達はDランクだけど、警護ばかりだったから討伐系いこー♪」
「あ、じゃあさっき見た。。牧場警備しない?魔獣が出て困るんだって」
僕達はさっきの任務の紙のに行く。ランクはC。。C?いけんのかな。
「ふむふむ。牧場で牛を襲う魔獣。。もう8匹食べられて詳細わからず。場所的には往復1日程度か。あの辺りだと。。」
「狼みたいなガルウルフかな。集団だとキツイかも。。」
「えと、Cだけど依頼できるの?」
「一つ上と一つ下の任務はできるの。シュリンプはFだけど、私達と組めばいけるよ?」
「ランクCだけど複数パーティ可だから何組かもう行ってるかもね?10金貨か。悪くないわね」
高くもないけど、低くもない。牛4頭でそれ位行くらしい。
応募登録をし、机に戻る。打ち合わせだ。
複数いるのと、ウルフ系は足が速いので気をつけること。規模がまったくわからないけど、多くみて30匹程度いそうだ。
また他パーティとは連携は基本なく、お互いに邪魔をしない感じらしい。
回復魔法の使えるエリサート中心にロゼッタ、ズッカが斥候、僕は魔法で殲滅。。一番重要ぽいが。
でも方針は安全一番と決めた。
ヤバそうなら逃げる。うん大事だね♪
その日は解散し、翌日朝一で街から出る予定に。
日が暮れたら山道は危ないのと、昼に着いて村から情報を聞くためだ。
こうして僕初めての冒険が始まった。
◇◇◇
「ふんふん〜♪ふ〜ん♪」
『く〜く〜♪』
「ご機嫌な様子ね?シュリンプ」
「初めての冒険ですから!楽しみです」
「へ?ランクFだったよね?」
「あれは副ギルド長が上げてくれたので。でも大丈夫です!」
「・・心配ごとしか無いのですけど」
エリサートは苦笑し、ロゼッタは呆れていた。
朝に疲れ無いように馬車で行きましょう、と提案があり四人乗り馬車で移動中だ。
空いた席に少し大きめのアク。お昼ご飯を入れている。
僕は今エリサートの膝の上。
だって一番胸が大きくて気持ちよい。
がたん。ポヨン。がたん。ポヨヨン。
うん、懐かしい感覚。。。 ヒュン う!頭が。。
「あら、どこか打ったかしら?」
「そういえば何でこの任務にしたの?街の近く討伐もたくさんあったでしょうに」
「あ、それは。牛のミルク、と言うより酪農家と知り合いにと」
「「酪農?」」
「シュリンプくんは今トラットリアに居候してるんだって。チーズがなんとか言ってた」
「プ、プハハ♪何それ、警備関係ないよ?アハハ」
行きには魔獣や山賊もでなく、山の中腹拓けた草原すすむ。
順調に昼前には村が見えてきた。
「おお。冒険者様達か。助かるのぅ。べっぴんさんばっかじゃが。。」
「大丈夫です。皆経験者、よければ被害の情報を教えてくださいますか?」
少し年老いた村長さんから詳しく内容を聞く。
主には夜中、柵を壊され数匹の魔獣が牛を襲うという。
その場で殺された以外も連れて行かれた牛も多く、安心ができないと。
3日後に再び来たので、味を覚えたのではないか。
この村は300程は牛がおるが、家族入れても40人いない。
酪農しか手段がないこの村では自衛の手段も限られるので、依頼をしたと。
「はい。山賊とか、他の可能性ありますか?」
「いや、2回目は見張りもしておった。黒い大きな影が走り去っていったと。。動物しかみえん。灯りも持っておらんし」
「なるほど。他に冒険者などは?」
「嬢ちゃんが初めてじゃよ。3日前に申し込んだからのう」
「ありがとうございます」
ズッカはリーダー役みたいだね。
上手く聞いているし。意外としっかりしてそうだ。
村長は優しく、この納屋は自由に使ってくれと言ってくれた。
藁だが、綺麗に敷き詰められており、まだまだ夜は冷えるので、囲炉裏も準備していてくれた。
お昼ご飯をアクの口から出して、ピクニック様に準備する。
ちなみにミア達には、友達ができたので山にピクニックへ行く!とお弁当を準備して貰った。4人分とトメトスープ。
紙に包まれたチャバタサンドを皆に渡し、スープを暖め分け出す。
「ありがと。。シュリンプくん。お弁当持参とは。。」
「ん!このチャバタサンド美味しいよ♪スープもイケる」
「スライムの口から出るとは。。しかもこのサンド、エビが。。シュリンプ、いいのか?」
何がいいのかって共食いいいのか?だ。
ちなみにシュリンプはエビと同義語。。仲間じゃないもん。
「美味しいものに罪はないでしょ?シュリンプって名もエビ好きなだけだもん」
みんながケラケラ笑ってた。
「不思議な奴だな。ああ味は良い。いいトラットリアだな。今度みんなで行こうか」
ロゼッタは基本無表情だが、笑うとかわいい。
その後ワイワイガヤガヤ、楽しく食事をした。
昼はこの村人もゆっくりと牛を追ったり、洗濯をしている。僕らは交代ながら仮眠をしておく。見張りも周りが草原で開けてるので、見て回るくらいだ。
僕はその間村長と酪農交渉して、ミルクの仕入れ先にをゲットした。よし。乳牛だけでなく水牛もいるし。。フッフッ。
村の鐘が鳴り響くのは深夜捌の刻が過ぎた頃だった。
魔獣の襲撃。僕らは臨戦態勢を取る。
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