シャボン玉とミア一家
島の様子を少々。
それは春の芽が育ち出し。
風が心地よくなって来た。
懐かしい景色に足を伸ばし。
またここに戻って来たんだと感じる。
「リュクリル様、リリルージュ様。お茶の準備が出来ました」
「ありがとう。ソム。この神殿でお茶会など。罰が当たるかしら?」
クスッとリリルージュが笑う。
もうすぐ三年か。
町の復興は進んでおり、港などは使える様になった。
町の中心に大きな石の慰霊塔が目立つ。あれは多くの死者を弔う為、未だ完成していない。半数は名前が掘られたか。
でもこの辺りは何も変わってない。
屋敷はそのまま。草木が生えて既に古城の様に。
何も変わらず、この神殿だけは変わらない。
あの後島民皆と話しをし、皆が残ると言ってくれた。
神儀式はできないかもと言えど。
「構いません。我々が今してこう生きているのは。神の子様のお陰です。せめてもの、海の神ネプトゥヌス様の神殿は守り維持します」
嬉しかったですわ。幼き頃ながら。
今はトランポ公爵の計らいで、リリルと共にアテネ近くエギナ島に住んでおります。
あれから春、夏、秋と。必死に神儀式を勉強し、私達が行っております。領主一族に恥じないように。
今回来訪したのも春の洗礼式『土の芽生え』の準備です。
この春、洗礼式を迎える為、私達は名前が授かりました。
私は母上リュフォーリルの名よりリュクリル。
妹は女らしくリリルージュと正式名に変わります。
「もうすぐ洗礼式ですね、リリル」
「大人になったかしら?クリル」
お互いを見てフフフッと笑う。
するとヒューと何かが飛んできます。あれは・・・シャボン玉?
どこかで誰か。。いや違う、この辺りには誰もいません。
シャボン玉はスーッと飛びの私の手のひらに乗り。
パチッ!と弾けました。
……手のひらに残ったもの。それは―――
【 シューリヘト・オズベルタス・レグナム ―海と雷の神ネプトゥヌスの化身 】
と書かれた仔証。リリルと眼を合わせる。
「ソム!すぐにアレフレッドを呼んで!」
「兄様どういう事かしら?」
「生きていますよね?だから送れたのと。。」
「「しゅーにぃ。。会いたいですぅ。。」」
あの事件が合ってから、レグナム神国中、シューリヘトは何処にも連絡どころか姿を現す事は無かった。
―曰く彼は神になったと言う
―曰く彼は島を守る為に生まれて消えた
―曰く彼がいれば。神国は今の様な事にならなかった
□□□
その頃ジェノヴァでは。。
「わ、わっわ!だめって!一人で入れるよ!」
「まぁ!そんな塩や砂まみれで!恥ずかしがらず脱ぎなさい!」
『クークー♪』
片手しかない僕は捕まり脱がされ。。ゴシゴシと洗われる。しくしく。汚れちゃった。
「ふーこんなもんかな?ああ濡れちゃった。私もはいろー」
一人用の浴槽に無理やり入ってきた。
ミアは普通。まぁ結構あるほうかな?(胸が)
「…ミア姉〜何歳なの?」
「ん?16だよ。そういえばシュリは?洗礼式は終わってるよね?」
「。。10歳になったよ?」
「は?」
「いろいろ合って。。3年くらい体が変わらないの」
んー10といえば。。とか顔を見たり右手をいらったりしている。
「良くわかんないけど、シュリはシュリ!右手は完治しているみたいね」
はいはい先に出た出たと押し出されて出る。
着替え場には少し大きめの服が合って。なんとか着れた。
そういえば海から出てまともに風呂入ってないからサッパリしたな。
食堂の地下は居住スペースになっており、居間の机につく。
「もうすこしでご飯できるから待ってな」
「はいー」
「おう帰ったぞ。ん?」
にこにこする。あ、お父さんか。
「あらあんた、帰ったの。もうすぐご飯できるからね」
「おう。んでこのガキは何だ?」
「あーご飯の時でいいかい?手が離せなくって」
風呂場から髪をゴシゴシとミアが戻る。
「パーパ帰ってたの?早いね〜」
「まぁ今は在庫整理くらいだ。春先から注文増えるからな?」
「何か作ってるんですか?」
「船だよ船。最近はでかいのが主流だ」
ほうほう。船大工さんと。面白そうだな。
「あいできたよー」
「「いただきます〜」」
「ん。。?何か豪勢だな今日は?」
確か結構サラダだけでなくパンもガーリックトーストだし。大きな魚もあった。アクアパッソ?
「ンフフ〜今日はシュリの歓迎会なの!」
「……なんかまた拾って来たのか?いぬも猫もいらんぞ?」
「そこにいるじゃない。弟のシュリ」
「こんばんは。シュリです」
少し時間が止まる。
「あのなぁ。子供をそこらで拾って育てろってか?」
「困ってるんだからいいじゃない!ねえーパーパいいでしょ?」
「おい。。家にそんな余裕あるか?」
「うるさいわね。ごちゃごちゃ言わず養ってやる!ぐらいの甲斐性だしな!」
バンッと机を叩いたマンマは最強だった。
その後パーパは大人しくご飯を食べて、僕を見てはぁ〜とため息ついた。
「まぁガキにしては大人しくしてるな。どこか攫ったとかじゃねえよな?ミア。。」
「一応しばらくだけだから。ずっといてもいいけど♪」
それからは質問コーナー。特に問題なく答えて行った。
冒険者と言っても信じてくれないから、冒険証を見せたら驚かれた。
「こりゃ本物だな。それもランクEか」
「冗談と思ったのにねぇ。まあ無理せずやりなさいな」
「マンマ、パーパ凄いのそれ?」
「ランクHなら登録したばかりで変わらない。がランクEなら熊数頭倒せるはずだ」
「え、マジ?シュリが?」
「うん。大丈夫かな。魔法使えるし」
僕は毎回になるネタ、水球をだしてクルクル廻し、そしてアクがパクっと食べる、ちょっと大きくなるアク。芸が増えてきたね。。
「なんかいろいろ凄いのはわかるが。。何だそれ?」
「スライムのアクです。よろしくね」
『クークー!』
「キャーかわいい♪」
プニすらになっているアクはしばらくミアのおもちゃに。
まあ大丈夫だろう。
もぐもぐと美味しく頂きました。
さすがレストランテのマンマ、味付けがいい。
小さいのでしばらくミアの部屋に泊まる事に。
ミアが寝たのを確認し、アクに魔力あげると疲れた顔が戻る。
明日はいろいろやる事が多そうだね。
そう思いゆっくりとプニすらソファベッドを出して寝た。
その夜夢を見たんだ。
かわいい双子が、トランポリンで遊んでる夢。
くしゃくしゃしてとても可愛らしくって。
海が見える丘で仲良くサンドイッチを食べて。
とても幸せな夢だった。
毎日投稿していく予定です。
本日も2話予定でし!
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