新たな街
祝1日1000アクセス突破!
2章も頑張ります!
「クークー」
「クークー♪」
「クークー」
「クークー♪」
別に歌っている訳ではない。
アクはクークーしか言えないからとりあえず合わして歌ってた。
暇なんです、わたくし。
海岸の周りには何もなく、砂浜が心地よい。
遠目に海を見て、船が集まる方向に向かえば何かあるかな?
港でもあればいいんだけど。。
「うーん。精霊って目立つかなぁ〜」
「クークー♪」
なんとなくプヨすらを出し小休憩をと。
「クー!」
「ん、どしたの?喉が乾いたのかな?」
アクはプヨすらに突撃して。
ポヨポヨ〜と中に入った。
・・あれ。入れるの?まあ中は水だし。。
『クークー♪』
こ、これは。
アクがプヨすらと合体しスライムになった。
結構な衝撃映像だ!?
形はプヨすらのまま、ポヨポヨジャンプして動いてる。
てかスライムそのまんまじゃん。。
『クー?』
行かないの?みたいに振り向く。
声がする時に口が開くし目みたいなものもついた。。
まぁいいか。この世界はファンタジーだし。
深く考えると精霊自体怪しい。
「良かったなー大きくなったし」
『クー♪』ポヨポヨ〜
そんな感じで海沿いを歩いて行く。
精霊のほうが動き易そうな気がするけど。
そして森に入る前、山壁に穴のあいたトンネル様な所へ着いた。
おぉ。門番。。と言う事は町かな?
「こんにちは!兵士さん」
「ん?子供が外にでたら危ないぞ」
「んと、少し迷子になって。この先は町ですか?」
「そうだな。町というかジェノヴァ共和国に入る。ここは境目の境界だ」
…うーん困った。国境となれば警備は厳しいし。どうしようか。身分証明するものというより何も持ってない。
『クークー?』
ポヨポヨ跳ねてるこいつ忘れてた。
「こ、これは!もしや坊や。。テイマーか?」
「テイマーってなんですか?」
「いや。。スライムを連れているので。。冒険者かと思った。テイマーは魔獣使いだ」
そういえば。どこかの国では魔獣が暴れてると記憶が。。
「兵士さん、そのテイマーです!実は船が難破して。。仔証も無くし困ってます」
「そうか。ふむ〜ちなみにどこの国だ?」
「レグナム神国です。ここから遠いですか?」
「そりゃ遠いいな。船でも半月以上はかかる。レグナムなら問題なかろう」
隣の兵士とコソコソ話している。
「まぁいいだろう。ちょと待っとけ。手紙を書いてやる」
そのまま兵士は詰め所に入っていった。
もう一人の兵士はアクに興味津々だ。
「しかしテイマーとはな。スライムに害意はなさそうだが。役に立つのか?それ」
「癒やされます」『クークー♪』
「そうか。。何もいわん。ただ珍しいので、街中では気をつけろよ?」
兵士のおっちゃんが言うには、ジェノヴァ共和国は小さい国だが裕福な貴族が多いと。他の他国ともつながりがあるみたいだ。
主には4つの有力貴族が仕切っており、産業は貿易中心で交易権を上手く利用し発展している商業都市だ。
そんな話しをしてると、詰め所から中隊長らしい人と先程の兵士が来た。
「なるほど。確かに子供だ。怪我しているではないか?」
「あ、もう大丈夫です。腕は無いですけど」
「・・ふむ。苦労した様だな。これが例のスライムか?」
『クー?』引っ張られたりほっぺプニプニされてる。『クー、クー!』
「あ、嫌がってます」
「ふむ。害意はなさそうだ、大丈夫だろう。ほら手紙だ。冒険者組合に持って行けば証明証も発行してくれるだろう」
「ペリークリトってなんですか?」
「言い方が違うが、冒険者ギルドだ。国によって異なるからな。ほれ小さい地図もやろう」
「ありがとうございます。優しくして助かります」
「いや、レグナム神国も大変だからな。知りあいがいないのなら、スピノラ家を尋ねるとよい。あの貴族は珍しいもの好きだからな。スライムは喜ばれるだろう」
門を通してもらいお礼をうってトンネルを通って行く。お礼に聞いた中隊長の名前はマッテオ。
僕の名前は。。なぜか出なかった。うーん〜記憶が曖昧だ。
『クー?』
でも行くしかない。
どんな出会いがあるのだろうか?
□□□
トンネルは左右に松明の灯りが照らし出してあり、少し緊張する。
まるでダンジョンの入口の様だな。。魔物は。。アクぐらい。
距離は長く先がなかなか見えなかった。
あまり人通りの多い門ではなさそうだったがたまに行き交う商人を見る。馬車だけど。
門を抜けると目が眩んだ。。眩しい。。
目がなれ、いきなり拓けると同時、、雑踏の音が襲う。。凄い!こんなにも人がいるのか?
「ほらほら、今日は買い時だよ姉さん!」
「宿は〜宿探しないか〜」
「この果実は南国経由の甘み!どうだい奥方さん!」
「おらおらー道路に止まんな、邪魔だ小僧」
うわぁ〜凄いなこれ!アテネの比じゃない。
狭い中噴水を中心に露店が並ぶ。人はぶつかる程多い。おおおお!テンション上がる!
『クークー♪』
アクもはしゃいでいるな♪
半円形の広場より道は扇状に五本に伸びていた。
まるでスクランブル交差点みたいだ。すげ〜
もうすぐ夕時という時間が更に人混みを集める。
「おい!ガキ!邪魔だって言ってんだろうが!」
『クー!』ドカーン。
あ、吹っ飛んでいった。
アクがぼーっとしてる僕を守ってくれたらしい。
「ひぃ。スライム!」
「あ、大丈夫ですよ。テイマーです」
人混みで目立ったせいか、周りに人が集まる。
これは警官がくるパターン。やばい!アクと顔を合わして意思疎通をし頷く。
そう。考えている事が魔力で共有できるのだ。
「はいはいはい!世にも珍しいスライムテイマーです!よろしくです!」
「何だ何だ?大道芸人か?」
「あのスライム。。本物?」
「魔物にしては。弱そうだわね」
僕は水の輪っかを出し、空中に何個か投げる。
アクは任せてガッテンと落ちる水輪の中を踊るように綺麗に輪抜けをしてくれた。
『クークー♪』
「おおー!凄え!」
「まぁ。なんて可愛らしい。。」
「ママ!あれ買って!」
ヨシヨシ。掴みはバッチリだ。アクもノリノリだし。
最後の水輪に仕掛けをした。抜けた時に心で祈る。
―――海の神ネプトゥヌスの加護を給えたもう
アクが回転をして輪を抜け僕の手に乗る。
するとシャボン玉が一斉に飛んでいく。
「うわー♪」
「何これ?マジック?」
「なんと美しい。。」
「おお!素晴らしい芸ではないか!」
シャボン玉は落ちて消えていく。
僕はその光景を見つつ優雅にお辞儀をする。
頭にアクを乗せて言うべき事は一言。
「皆様に夢を。ありがとうございました♪」
みんな嬉しそうにありがとよ、良かったぞ、綺麗だったわ♪とお金を投げてくれる。
アクが器用に口に入れるもので、それ見てさらに見物客がどんどん銀貨、銅貨を投げてくる。
パクパクっと。『クークー♪』
うひひ。しばらくの生活はなんとかなりそうだ。
下を向いてはいるが笑いが止まらない。
―こうして僕は大道芸人という技術を学んだ。―
先程の宿案内に宿を紹介されて安い宿にいく。
とりあえず量だけが多い宿飯しを食べつつゆっくりとした。
だって一日歩き疲れた。。
ちなみにアクは部屋に入ると『プニすら』から出てゆっくりとしていた。
緑のほうがふわふわしてて好きなんだけど。。光ってるからなぁ。
「ありがとうアク。今日はたくさん稼げたよ♪」
精霊なので食べるものはいらないらしい。
手の上に乗って少しの魔力をあげると嬉しそうだ。
魔力を当てると三目が少し輝きが増した気がする。
これが今日から僕とアクの日常になった。
□□□
「んん。。おはよ。アク」
「クー♪」
既に日は登っているのだが、少し寒いのはまだ春時なのだろう。
だが窓の外は既に多くの人が行き交っていた。丘の上には高い建物が見え、彩りの壁が綺麗だ。
昨日の稼ぎは30銀貨弱としばらくは大丈夫かな?
ちなみに1泊6銀貨。食事は12銅貨。
「おはようございます〜」
「坊やおはよう!ご飯食べるかい?」
「お願いします」
給仕のおばちゃんよりトメトスープと黒パンが出され、もぐもぐと食べながら地図を見る。
んー地理がまだまだわからないけど、この地域は西南の洞窟門か。
「おや。地図あるんだね。どこか観光かい?」
「んと、冒険者組合に用事があるのですが。中央の東側ですよね?」
「驚いた。坊や冒険者なのかい?強そうにみえないけどねえ〜」
「ちょっといろいろ合って。再登録してくるの」
「ああなるほど。参の刻から開くからゆっくりとしていきな」
僕の見た目が幼いからか、給仕のおばちゃんはいろいろ教えてくれた。北東は貴族の管理だから気をつけるように、中央はいろいろ大型施設があると。
この辺りはにぎやかだけど、いろいろ商人や、観光客がいるから裏道は気をつけてと。最近人攫いもあったらしい。怖い都会。。
「今は。。何年ですか?あと春ですよね?」
「なんだい、寝ぼけてるねぇ。竜玄歴1205年 初春だよ?鷹の年、冬に寝すぎたのかね?」
おばちゃんはケラケラと笑っているが。。
かなり衝撃的だった。
おい、イレーネ。。二年半過ぎているじゃないか!
うぅ。。と言う事は僕は年数えで10歳に。。
久しぶりのショックだった。
ちなみに身体は成人式を迎えた7歳のままちっこい。
部屋に戻って少し悶えた。
…僕の8、9歳の記憶はない。ん?なんかギャツビーのペンギンと話しをした記憶とイレーネのおっぱいが鮮明に。。そこまで凝視したっけ?ほうほう・・いい形だ。
「クークー?」
いろいろあるんだよ。人間は。
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