最後の晩餐と新魔法
本日2作目です。
1章もうすぐフィナーレに入ります!
洗礼式が無事に終わり通常だと貴族や重臣にお披露目があるのだが、僕の場合、昨年青の間で行っているので晩餐はない。
また何かしでかしそうなので、出来るだけ大勢の出る場所は避けるという方針らしい。
その分母上の別邸で今こうしてラインストーン兄上とリアコタス兄上、そして領主の父上がきてくれた。充分嬉しい。久しぶりの家族晩餐だ。
「無事に終えたみたいだな。してリヘトや。祝福は得られたか?」
「はい。一つだけですが。。」
仔証を見せると皆不思議な顔している。
「うむ。。他人には見せないほうが良い。皆も言うでないぞ」
「・・そんなおかしな祝福なのですか?」
「いや、能力は良く分からんが、化身というのは聞く人の捉え方が多い。下手すれば生き神扱いされる」
うんうん、と皆が頷く。変な宗教のトップなんて嫌だ。
「まぁそなたの能力は祝福だけでなく、魔力が多い事が全てだ思う。前にも言った通り使い方気をつけよ」
「確かに。シューはまた強くなってそうだな」
「レグザでも神儀式を行っていますので、神の子と下町では評判ですし」
「今後は領主一族として責任を負う。行動を気をつけるように。こちらに来い」
「は、はい」
うぅ。。散々言われて怒られるのかな?
この所祝福も抑えれる様になったけど。近くに行くと父上に持ち上げられ抱かれる。
「リヘトよ。あの病弱で泣き虫が。。大きくなったのぅ。」
「父上。。」
やばい。ウルッときた。父上はいつでもどこでも領主だった。今は凄く優しい父の顔している。
「ちちうえ。。うっ」
「神の子とも言われるが、お前は大事な息子。これからも問題を起こすだろうが、兄の二人も見守ってやれ。いいな?」
「「ハッ!父上」」
そう言って親子仲良く団欒した。
その日は仕事の話もせず、大きくなった妹達の出来事を楽しく話した。最近いやいや期がきて抱かれるのを嫌がること。互いに二人でも意識し合いケンカをしたこと。妹達の成長も皆優しい顔で聞いてくれた。
夜はとても深く眠れた気がした。
これが、父上と会う最後になるとも知らず。
□□□
翌朝島に向かって馬車で行く。お土産などはあまり買えなかったが、フリーデリケ様からいくつか早め仕立てた服などあり、丁度いいくらいだ。また、行く方向が同じという事で、ラインストーン兄上もお供してくれる。
「兄上は忙しそうですね。母上が早く嫁を見つけなさいと怒ってましたよ?」
「・・心配はいらん。が、すぐ動く話ではない」
「なんと!フューリもびっくりです!」
「・・ぼっちゃま。驚いてませんが。何か?」
「時期がくれば自ずと話す。今は軍事で精一杯だな。帝国軍の姿を見たとあったし」
「え?帝国軍ですか?もうこんな所まで。。」
「安心していい。空騎兵が見えたらしいが見間違えもある。視察の可能性もな」
「空騎兵?え?空を飛べるのですか?」
ラインストーン兄の話によると、騎獣なるものがいるという。実際には存在しない生き物だが、魔法と魔石の組合わせでできるという。
ちなみにレグナム王国はワイバーンに似た飛竜らしい。帝国は馬?
確かに戦時では制空権を取るものが常勝だ。そんなもんで襲って来たら一方的ではないか。
「まぁ一理あるが、飛空部隊数が少ない。現実的には無理だ。戦争の主力はどうしても兵士になる」
ある一定以上の大きさ魔石と、そして動かすものの能力が左右する。また簡単に馬に乗れるから空もとは行かない。訓練で死者よくでる事まで聞いた。ヘリコプターに近いのかも。。?
「発見報告の合ったペカトラ港に行く所だ。春になり帝国の動きが活発と聞く。一応気をつけてな」
ピレウス港で違う船に乗り込むラインストーン兄と別れた。しかし空が飛べるか。うーんこの世界は技術の発展と魔法が組み込まれややこしい。流石に銃はないけど備える心配ありそうだ。
レグザ島に帰ってからはまたゆっくりと過ごせた。
儀式を行い、町に遊びに行く、たぶん7歳だからだろう。普通に山を走り回るのも楽しかった。
□□□
雨季が開け初夏の日差しが気持ちいい神殿の屋上にて。
「うーん。想像がうまく行かないと。やはり無理か。。」
「何さっきからうんうん行ってるの?」
「新しい魔法考えているんだけどうまく行かなくって」
水をいろいろな形でにしているが、何でもできるいうわけではない。
成功したのはシャボン玉を遠隔で知ってるとこに遅れる『シャボンレター』ジョジョ様より『シャボンカッター』『シャボンレンズ』などはできた。
ただ、想像力が乏しいのか。羽をつけた『ウォーターフェザー』や『ウォーターヘリ』は形になるが、動かない。
プヨすらに羽もつけたけど飛ばない。。そりゃそうか。
「何やら面白そうだね〜お姉さんに聞いてごらん?」
「うん。空を飛べる魔法を作っているけど〜うまく行かないんだ」
「は?空飛びたいの?ハーピィ呼ぼうか?」
「ん。。できれば魔法で飛べるように。。ハーピィさんに悪いしさ」
でもちょっとみたいかもとか思う。
「風魔法で飛ぶカマイタチみたいなもんかな?」
「・・水魔法しかできないの。あ、そうかできない事も。。?」
両手を下に重ね向けて。ふぅ〜
『ウォーターバズーカー!』
う、うぁーーー確かに飛んだけど。。後ろ向き吹っ飛んでみえない!
ドン。ごたっ。うぅ。。いたひ。
「ワハハ!♪てか吹っ飛んで。何やってんの。。お腹痛い・・クックックッ」
ちくしょう。。これはだめだな。。。
「んぁー空は飛べそうにないなぁ。。」
「へ、空を飛ぶ。。?そんな必要どこにあるの?シューならもうできるんじゃない?」
「え?」
「だっていろいろ変な水玉たくさん出せるじゃない。それじゃあダメなの?」
「うーん。だめってわけではないけど、飛べない。。」
「水魔法しかできないのなら飛べなくてもいいじゃない。う、ちょっとウロコ乾いてきた〜お願い〜」
あい。『ウォーターシャワー』アーチ状を描いてシャワーがイレーネにかかる。
「シュー。。あんた最高だわ♪一家に一台欲しいわ」
ふんだ。それからも懲りずいろいろ試してみた。
分かったことは理解してない事はできない。
自然の理屈だけど仕方ない。
「(スーーッ。)雷の呼吸。。。壱ノ型 霹靂一閃!」ガキーン!
「ブハハ!木切れてないし。ププッ。。声だけかっつこいいね?」
「うるさい。うー」
スピードは出たけど、魔力操作にしか思えない。。打ち込んだ木は傷が着いただけ。でもアニメ系のほうが形にしやすかった。
最後の頃はダメダメ過ぎて諦めた。
ついにはシャボン玉をボールにして、イレーネとのビーチボールを遊んでしまった。
◇◇◇
季節は夏になり、成人式も灯籠祭も誰も帰って来なかった。
王宮では忙しい日々を送っているんだろう。特に連絡もなく僕も下町では有名になっていた。
「神の子これ持ってけ〜朝取れた生きがいいぞ」
「今度少し遠くへ釣り行くんだ。水お願いしていいか?」
「神の子さまーおかしーちょーだい」
下町に溶け込んでいた。お屋敷では妹達も教育が始まり、今カラトリーの使い方を必死で覚えている。
「全部スプーンでいいのに〜」
「じゃあ私はフォーク」
「はいはい。ではもう一度。お肉は小さく切って食べるのよ?」
母様と婆様と側使えと。妹達で元気に育っている。
そんな日がいつまでも続くと思っていたんだ。
秋になり。久しぶりに暗雲が。
嵐とこちらでは言うけど、台風が接近してくる。
忘れもしない。この日僕は。
家族も家もばらばらになった。
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