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報告と港街ピレウス

初めての島外なので、風景や感情を。

港の様子など楽しみください。

カルツェ・オズベルタスである私は、現在レグザから来訪するはずの第二王女クリスタ・フェアリーズ・ゴードを待っていた。神儀式を見る為だけだと聞いていたのだが・・次々と意味不明で不穏極まりない報告書が届くようになったのだ。


 通常ならば、ここまで報告が届けられる事は少ないので、気を留めることはないのだが、今回は違った。


 

 予定通りクリスタ様一同は朝過ぎにはレグザに到着しました。リュフォーリル様と挨拶を交わし教会にて成人式をご覧頂きました。式はいままでに見たことのない祝福をシューリヘト様が行い、まさに『神の子』と言わざるを言えません。

 その後馬車で騒動があったとお聞きしています。内容は省きますが、クリスタ様がシューリヘト様へ求婚を行った様子です。灯籠祭も無事に終わり、晩餐で初めて料理数々を頂き賓客一同満足されまておりました。奥方様に聞けばシューリヘト様の提案とのこと。


 ……文官ロンツォ・ニードルは優秀な配下である。当たり障りのない全体報告は読みやすいが、神の子の事や求婚などよく分からん。一応無事にもてなしておるようだが。。


 翌日晴天に恵まれ、両国騎士達が鍛錬とお庭はにぎわってました。報告を書くので二階の書斎より見ておりましたが、双子の妹君が目に合う高さまで飛び跳ねていました。お元気そうですが、ちと心配はします。その後騎士は更に高く。遊具の様でしたが、特別な訓練機器があるのでしょうか?ともかく、両国の騎士達は交流を深めておりました。


 昼食時にクリスタ様よりシューリヘト様もアテネ同行は如何か?と提案があり、お婆様の意見を汲み取り、同行予定とのこと。昼以降シューリヘト様とクリスタ様が抜け出し神殿で逢引を行っていたと事件がありました。ともいえどちらも子供。遊んでいたのでしょう。怪我などなく、反省させられておりました。側使えにはしっかり目を見張らせています。その後は特につつがなく、美味しい晩餐頂きました。揚げ物が好評の様でした。


―ふむ。騎士達の交流はよい。二人が抜け出したのも遊ぶくらいはよい。訓練機器?おチビが飛び跳ねるだと?。。腑に落ちん。


 旦那様、クリスタ様がどうしてもとの事で、シューを同行させる事なります。申し上げございません。神儀式の祝福はすでにマシュー厶を超えており、魔法もよく分からないものばかりで困っております。。身体強化も身に着けていますので、倒れるなどはございませんが、島育ちで常識疎く少々心配でございます。


 どなたか案内役をつけてくださいまし。他親族にはできればお忍びで。。街中の魔力は禁止、また見慣れない都会に興奮すると思うので、側使えを一緒に送りします。

・・クリスタ様の好意は本人にお聞きくださいまし。困ったものですわ 〜あなたの女神より〜


 ……こんなに頭を抱えたくなるのは、何故だろうか。シューリヘト、何をしたのか。。まぁ明日まではゆっくりできる。


「おい。ヴァシリキとパナヨティスを呼べ。あと東の客間の準備と王賓の間も用意しておけ」

「ハッ。ご領主様」


「明日の晩餐の準備はよいな?青の間にもうひとつ席を取って置くように。我が子達は参加できるのか?」


「ハッ。アレクシオス様、アリステイデ様、シャンタル様、ご婦人様お二方と問題なく参加でざいます」


「そうか。知っての通り明日の夕方以降五日間、西ゴード王国の王女が滞在する。必要の無いものは城に入れないように。門番に伝達せよ。昼からだ。内門は特に厳重にせよ」

「ハッ!つつがなく!」



□□□


「ううっ。。気持ち悪い」

「ぼっちゃま。レグザの民は海の民ですわよ?しっかりしなさい」


 船で半日という事でなめていた。「いざ大海へ!」と出港は良かったのだが、陸が見えなくなるとやはり波は立つ。

初めて船乗るかもという僕は揺れて酔う。


「まぁ初めはそうなるか。勿体ないから吐くなよ」

ラインストーン兄上は水をくれた。姿はみないが、逆サイドでクリスタもダウンしてる。。

「やれやれだな。お守りのようだ」

兄上が呟く。だって初めてだもん。



陸が見え、伍の刻にはやっと着いた。

大きな港で立派な埠頭だ。中型クラス他にも3本マストもある。軍船か?足をふらふらさせてるクリスタと僕に側使えが引っ張りながら進んで行く。陸に降りても揺れてるんだ。なんだこれ?


大きな倉庫もあり、魚具や運搬の男たちはたくましい。水夫達だろう。


「まぁ肝心の姫様もこの様子。今日はこの港街でゆっくりしますか」


「そのようですな。大丈夫です。旅籠は取っております」

何人か水夫を使い道具を下ろし、僕らは先に宿に向かう。


 倉庫街を抜けると住宅が軒並ぶ。レグザみたいな小さくなく、オレンジ色の屋根で五階建てもある。裕福だなぁ。

石畳も綺麗に引かれ、いくつか主要道路様に拡がってる。馬車も楽に通れそうだ。


「驚かれたでしょう。ピレウス港は国一の港街です。あの上まで市街は伸びおります」


「凄いですね。だんだん楽しくなって来ました」

 

 交差点にはそれぞれ井戸があり、また噴水ある。人が増えてきた思えば、左右に露店が溢れる通りは好きな物が売ってあり、目を輝かせる。夕刻なので焼き物の匂いがいい感じだ。


「なるほど。露店にも絵画や玩具、果物もあるのですか」


「魚貝は朝市だけですので。この辺りは馬車も入り難いので歩いてもらってますが。。もう少し宿です」


 アレフレッドは来たことがある様に足取り軽く進んでいく。少し坂道だが、足場がしっかりしてるので進みやすい。振り向くとクリスタも目をキラキラさせて露店を見ていた。

 

 宿は大きく立派な窓がついていた。もちろん左右も大きな家があるのだが、見た所レストラン、仕立て屋という感じだ。貴族御用達なのか、三階に立派な紋章が着いている。部屋入り一息着く。


「ふーお疲れ様でした。今日はゆっくりできますよ」

フューリは部屋整えつつ話しかける。


「いい街ですね。いろいろ売ってそうですし。首都は更に大きいのでしょうか?」


「そうですね。四倍くらいでしょうか?この街が3つ入って、旧市街地もありますもの」


「そ、そんなに。。歩けないから」


「うふふ。大丈夫ですよ。主には城内ですもの」


 安心したのか疲れが出た。

部屋に入るなり『ぷにスラソファ』を出してガシッと転がる。


「ぼっちゃま。。それ卑怯ですよ。いいなぁ」


「フューリは長椅子使っていいですよ。食事に起こしてください。。ぐー」

ゆっくり寝そべるとまた浮遊感がある。

ううっ船ってずっと揺れるのか。



□□□


 暗くなる頃隣の食堂に皆行く。騎士が見張り前を進む。この辺りは人通りが少なく落ち着いている。


 レストラン様な食堂は大勢がにぎやかに食事していた。港街独特の光景だ。僕らは先に4階へ上がって行く。階段上に騎士もおり、特別階級と分かる。ドアを開けると少し太っちょのおじさんが挨拶をする。


「これはこれはラインストーン王子様、クリスタ王女様。西ゴード王国よりよくお越し下さいました。私、港町ピレウス受け持つトランポ・デミ・ピレウスと申します」


「西ゴード王国 第二王女クリスタ・フェアリーズ・ゴードでございます」


「トランポ公爵、久しいな。西ゴード王国の賓客、久々の港街よろしく頼む。ああそれから連絡が無く言い忘れたが弟もいる」


「領主カルツァ・オズベルタス・レグナムの第六子シューリヘト・オズベルタス・レグナムでございます。以後お見しお気を。良き出会いコルツァの導きに感謝します」


ポッと赤い光の祝福を送る。トランポはすぐ躓き


「ハッ!シューリヘト王子、大変失礼を致しました」


「それでは席に着こうか。どうぞクリスタ王女」


 こうして晩餐会始まった。緊張していたトランポは料理説明や最近の港の様子を兄上と話ている。大人の話は分からないので料理を食べつつまぁまぁと評価つける。いや、美味しいが、オリビ油多いんだよね。もたれる。。クリスタを見ればにっこり微笑む。お貴族スマイル。


 事前に話をしているので、どこでどんな貴族と話すか分からない。特に王宮内はできる限り晒してはならない。その点、トランポは信頼できる公爵なので練習しとく様に。とラインストーン兄上から釘を刺されたのだから。


「なるほど。イタリシ共和国に寄って来られたのですか。王女はどの様な視察を?」


「ゴードに比べ食材が豊富と思いました。大きさや種類も異なることで。名物や名産品も気候によって異なりますのね。オホホ」


「それはそれは。ピレウスはレグナムの台所と呼ばれるほど各地より名産が集まります。いくつか見積もっておきましょう。帰りの船支度には間に合わせます」


「嬉しいですわ。レグナムも歴史高き国。知られていない物も東で多くございます。神儀式も素晴らしいものでした」


「おお。神殿も行かれたのですね。ふむ。第三領夫人リュフォーリル様の神儀は素晴らしいお聞きします」


「あら?神儀式はシュー、(コホン)シューリヘト様が行って見せて頂きました」


「なんとっ!それは。。なるほどそれで神官服を来ているのですか。若くして先が楽しみですな」


 笑顔でにこにこしてと。心で神官服を来ているのは正装がないからだ。洗礼式来年だし。。ちなみに二着神官服、神殿服も一着だい。


「シューリヘト様も何か聞きなるものはございますかな?準備させましょう」


お土産大作戦か。。わかりやすく悪くない。王族へ縁を作るのは貴族の(たしな)み。


「それでは、私調味料に興味がございます。甘、酸はあるのですが、辛い調味料があれば探して欲しいのですが?」


「おお。珍しいものをお求めですね。いくつか候補がありますが、同様に準備させましょう」


「お願いします。このナスと挽き肉料理は美味しいですね」

にっこり子供らしく笑う。褒めるのも貴族の嗜みです。。


「やはりリュフォーリル様のお子ですな。レグナム伝統料理を褒めていただくとは!」


こんな感じでピレウスでは楽しく食事ができた。



うん。貴族と会話の練習だね。


明日には首都訪問へ。

毎日投稿していく予定です。

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