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終焉の世界にて  作者: なおちゃん
終焉の世界にて

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24/28

【Day 4】午後11:30:悪夢の変化と、確信

ガレージに戻り、無事に燃料の確保を終えた二人は、自家発電の微かな明かりの中で泥のように眠りについた。

その夜、アレンは再びあの悪夢の領域へと引きずり込まれた。

赤く点滅する軍事基地の地下制御室。

鳴り響く警報。

しかし、今夜の夢は昨日までと決定的に違っていた。

いつもなら暗号化に阻まれて読めなかったメインフレームの画面が、アレンの Day 4 のハッキング経験によって『同期』され、鮮明なテキストとして読み解けたのだ。

『最終シークエンス:ノックス郡全域への戦術核(Resolution-01)の投下まで、あと96時間』

「これは……自動報復システムじゃない。軍が、感染を完全に焼き尽くすために、最初から仕組んでいたタイムリミットだ……!」

夢の中のアレンは、その真実に恐怖し、絶叫した。

だが、その時。暗闇から伸びてきた無数のゾンビの手を、引きちぎるようにして追い払う影があった。金髪のポニーテールを揺らし、レザージャケットを着たサラだ。彼女は夢の中でアレンのノートPCを拾い上げ、彼に手渡した。

『立て、アレン! あんたの頭脳なら、このクソゲーを書き換えられるんだろ!』

「はっ……!」

アレンは激しく息を吐き出しながら跳ね起きた。

冷や汗で濡れた顔を上げると、モニターの微かな光の向こうで、サラがポリタンクのキャップを閉め直している姿が見えた。

アレンは確信した。あの夢は、ただの精神的ストレスではない。自分がダークウェブで傍受した軍の最高機密の断片が、脳内でサバイバルの本能と結びついて見せている「確定した未来の警告」なのだと。

世界が核で灰になるまで、あと4日。

アレンはもう、一人で生き残ることだけを考えてはいなかった。

(サラ。君を、この世界の終わりで死なせたりはしない)

ギークの青年の心に、本当の「強さ」が宿り始めていた。

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