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SEED  作者: 泣きピエロToY
第九章「アスノヨゾラ哨戒班」
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第62話 姫ちゃんねる〜私が私になれる曲


「こんにちは。いつも聞いてくれてるリスナーのみんな、ありがとう。」


「今日も姫ちゃんねるやっていきたいと思います。」


「今日は少しお話してから歌おうかなって思ってます。」


「この間、昔のバンド仲間と再会することが出来たんだ。」


「ちょー嬉しかった。」


「だってずっと連絡取れてなかったから。」


「一人は昔組んでた女性バンドのギタリスト。」


「もう一人はその後組んだバンドのメンバー。」


「その二人が同じバンドにいたの!!」


「もう二人の姿見たら涙止まらなかったよ。」


「そして、私の初心思い出した。」


「だから今日はいつもみたいにコピーじゃなくて、私たちのオリジナル歌おうかと思ってる。」


「ライブでやる一曲目。」


「私が私になれる曲。」


「それじゃあ聞いてください。」


「姫ラップ!」


⸻


コメント欄


この声! 本物!


マジ!?


JJだ!


誰?


バカ、知らないのか。夏フェスの伝説!


知らん。


黙って聴かせろ。


姫!


姫!


姫降臨!


鳥肌がたったんだが。


⸻


「聞いてくれてありがとう。」


⸻


コメント欄


こちらこそありがとう!


ありがとう!


ありがとう!


元気出た!


⸻


「みんな大袈裟だな。」


「でも、嬉しいぜ!」


⸻


コメント欄


なんで正体隠して歌ってたの?


気になる。


気になる。


色々あるんだ。聞くな。


気になる。


⸻


「別に隠してないよ。」


「聞かれなかったから。」


「ただそれだけ。」


⸻


「今、DM来たんだけど、読んで良いかな?」


「『初見です。姫さんの歌を聞いて元気出ました。実はずっと落ち込んでて。もう、全て嫌になってました。』」


「『でも元気出た。ありがとう。助けてくれて。明日から頑張ります。』」


「こちらこそありがとう。」


「また嫌なことあったら、すぐにDMください。」


「あなたに私のパワー送ったから。」


⸻


「次回は新曲歌いたいな。」


「私を書いた曲なんだって。」


「お楽しみにね。」


「今日もありがとう。」

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