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出来る限りの隠蔽
雨が降ってきた。
この汚れを洗い流してくれるのだろうか…
私は春樹君の遺体をどうするか考えていた。
すでに時間は12時過ぎ。私の住むマンションまで徒歩5分位だ。運がよければ誰にも会わずに家までたどり着ける。
春樹君が小柄でよかった。楽とはいえないが背負えた。
私の家庭はシングルマザーだ。それに兄弟もいない。そのため家の中では完全に1人の空間となる。
春樹君を玄関で降ろし、リビングに入ると、テーブルの上に置き手紙があった。
『男ができたので駆け落ちします。
母より』
…バカかと言うべきか、絶好のタイミングだと言うべきか。
母は昔から遊び癖がひどく、離婚されたのもそのせいだというのも気づかなかった。…この際どうでもいいが。
私は風呂場に春樹君を運んだ。傷を確認すると後頭部がかなりえぐれていた。えぐれたっていうレベルじゃない。完全に頭蓋骨と脳が露出していた。
私はまた吐いてしまった。あまりにもグロテクスだからだ。
嘔吐物が春樹君にもろにかかってしまった。
私はシャワーで春樹君を流した。とりあえず水は出しっぱなしにした。




