22話 筋肉4兄弟
最悪でしかない!なんで背中破けてんだよ!
「相馬さん、ドンマイ!」
そう言えばこいつら、なんか笑ってたな。何も言わずにここまで来たのか!
「お前ら殺すからな・・・」
だがこの状況と同時にこいつらが今やっていることも許せない。大男四人が人の橋をかけてその上を渡る。人間のすることじゃない。
「お前ら、織田四天王って言ったな。よし、笑われた仕返しとしてお前らから最初に倒してやるよ!」
俺としては笑われた仕返しと織田とのつながりを獲得できる大チャンスだ。この誘いに乗ってくれればいいんだが・・・
「いや、ここ人いるからやめようよ。」
至極真っ当な意見を敵に返された。人の上に乗ってる奴がそれ言うなよ!
「ま、まあそうだな。あっちの方に行こうか、、、」
俺を見る目がさらに冷たくなる。だが、俺が倒すと言った時の目は全員が光っていた。もし倒せばここにいる全員が味方につく。相手がどれだけ強かろうがやらない手はない!
◇◇◇◇
少し離れた道場の中に入る。相手は四人、こっちも四人。いい勝負になりそうだ。
「何はともあれ最初に一つ言わせろ。
菅笠、道化師、西洋人、着物。もっと統一してこいよ!俺たちみたいに!」
「「「「確かに!!!!」」」」
和と洋が入り混じったスタイル。でも料理だったら割とアリだし、まあいいだろ。
「なんだその、別に料理ならアリじゃない?、、みたいな顔。料理じゃないから言ってんだよ!」
「早く戦闘しよーぜ!」
ランが一目散に相手に飛びつく。
「ぐっ!!」
ランが壁に飛ばされる。そしてランは静かに目を閉じる。
「嘘だろ。なんでランを一撃で倒せんだ!」
「ハハハ!!このガキはどうして俺に勝てると思ったんだ。おい、お前らも来い。この戦いに勝てば俺は昇格するんだ!!」
なるほど、だから気合い入ってるのか。織田四天王のデータは載っているはずだし、後でじっくり見よう。ランがやられた今こいつらの情報を見たら落ち着く暇はない!
「な、なんで、、、」
大男の中の一人がうめき声をあげ、倒れる。その光景は異様だった。
「お前ら、仲間じゃねーのかよ!」
狂っている・・・どうして、平気に仲間を殺せるんだ。真ん中にいた毛皮の大男は道場着に着替え出す。そしてそれと同時にそばにいた赤髪と青髪の大男も怯えながら着替える。
「お前は挑戦者だ。なら数は一緒じゃないとな。俺はお前を歓迎する。なんせ、これで昇進できるからなあ!」
早速戦闘だ、楽しませてくれよ!
・・・・・・武器作るの忘れてた!!やばい、素材取ったのはいいけど、喧嘩売るのやばかったかもしれねえ!これ朝日どうなってんだ?
「相馬さん、、、
アンシェール行けーーー(棒)」
心のこもっていない応援に意味がない。だがもし俺の能力と合わせたらどうなるんだ?俺の能力通りに行けばバフがかかるが、心がこもってなければミリもあがんないのか?
ものは試しだ!
「アンシェール、お前は強いぞー(棒)」
「ソバキシ!ふざけんじゃねーぞ!僕はもっと、こう心を奮い立たせてくれる応援が欲しいのに!」
「喧嘩は終わったか?赤、行け。」
赤髪がアンシェールに狙いを定め刀を振り下ろす。
「メロディアスファイア!衝撃を与えろ!ドン!」
ドーーーン!!!
明らかに違う。アンシェールはドン!と言っていたが今聞こえたのはドーーーン!!!3倍ぐらいの衝撃じゃないか?
「ということは、俺のバフって適当でもいいんだ!!!」
そうときたら!
「朝日くーーん、頑張れーーー。」
「さっきより酷いじゃないですか!?でも不思議と力が。」
赤髪に特攻していく朝日。矢だけは持っているからちょっと残酷な戦法だが刺し刺し攻撃をしている。
「やめ、やめろ!俺の筋肉が!」
赤髪の声が徐々に小さくなっていく。
「これでトドメです!ファイアー矢ーーー!」
確かにその通りだがダサすぎないか?
赤髪、撃破!!
これで残り二人。それに対してこっちは三人か。
「いや、不公平だなあ!次はお前らが数を減らせ。できないなら俺がやる。」
おそらく四天王の男がそう言った。そんな仲間割れをしたいわけがないだろう。
だが俺が心でそう思ったのを感じ取られたのか残酷な景色が目の前に広がった。
「うっ!」
朝日の顔が徐々に赤くなっていく。ピエロの白を塗りつぶすように。




