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21話 入れ替えクイズ

 能力が進化したことはとてつもなく嬉しい。だが俺はその進化内容に苦言を呈すしかなかった。


「なんでバフ要員になったんだよ!覚醒って言ったらもっとかっこいいでしょ!羽が生えたりエネルギーが体から滲み出たりさ!」


「よっ!トークがひとつ増えてよかったね!」


このクソガキは俺が芸人であるからって茶化しやがって!朝日は今は天才と持て囃されているがいつか廃れたときは容赦しねえ。


「ん、お前芸人なの、奇遇だね!俺も芸を趣味にしてんのよ!」

助けてもらったことはありがたいがちょっと癪に触るな。

「どんな芸だ、俺は漫才だが。てめえ大学生みたいだけど。俺はマンザイプレミア準・優・勝!」


「漫才か、フッ!俺は音楽なんだけど!」


こいつ、漫才バカにしてんのか。かっこいい着物で端正な顔立ちして中身はイキッた大学生か。こいつにわからせてやらねえとな!


「ありがとうぐらい言えよソバキシ!」

「そうそう。」

確かにその通りだがバカにしたやつに、って朝日も頷いてるじゃねえか。なんで俺が悪者みたいになってんだよ!


「まあ水に流していいけど、あのサイはお前らの敵か?」

急に話を切り替えるな、こいつ。


俺は少し頭を冷やした後サイに出会うまでのことを話した。


そうしたら青年は急に頭に手を当てて考え出した。

「もしかしたらサイはあっ!エジソンのフレイベキャラじゃねえの?」


いや、内容が入ってきてないぞ。なんで、あっ!が最初じゃなく途中に来たんだよ。発言の重要さが高い故になんか残念だな。


「フレイベキャラって、協力関係にある偉人とのストーリーを進めるために倒す必要があるキャラですよね。他の人が出会うことはできないって特殊なキャラだった気がします。」

そんなのあったな。てかフレイベキャラって出会う人の方が少ないんかな?


「なんか道が塞がれてたっぽいしそうだと思うよ。そうそう。」


相槌の倒置法は聞いたことがないけど、何が目的で変な相槌打ってんだ?


困惑はしながらも青年の言うことは間違っていないんだろう。

「そういや名前聞いてなかったな、なんて言うんだ?」


やっとか、なんて雰囲気でため息をついている。鼻につくが俺は感謝しなきゃいけないらしい。癪だぜ。


「まったく、カヂノウエラン、ほんと。」

俺、朝日、アンシェールの三人で顔を合わせる。



「「「ヂ!!!!????」」」


「名前にぢ、って付くんですか?」

本当にその通りだ。聞いたことがないだけでありそうだけど、梶、って名前あるよな?それで良かったことないか!


「まあいいよ!お前らノブ殺すナガんだろ。手伝うぜ!」




アンシェールが沈黙を破る。

「わざと過ぎるでしょ!もうやめていいよ!」


「あ!助けてやったのは誰なんだ!」

川にアンシェールを突き落とそうとする。まあ自業自得だ。


◇◇◇◇

ありったけの素材を持って帰ってきた。そういえばキュデンとここら辺であったな。キュデンに唆されてあの洞窟に行ったんだ。あいつのせいでこんな酷い目にあったんだ。しかもちなった背中が濡れて寒いし。

「今度あったら焼いて食ってやる・・・」


「純連雪、っていい名前ですよね。純連と雪って美しいですよね!」

アンシェールとランの間の朝日が気まずそうに話しかける。俺端で良かったあ!


「そんないい場所じゃないと思うぜ。特に()()()()はな。」

聞いたことない言葉に首を傾げる。だが街に戻ってきた後すぐに後悔した。この町に戻ってきたことを。


「織田四天王のお通りだ!」

人々が立ち上がる。なんか見たことあるな道の端に座って頭を下げるやつ。


そう思った次の瞬間だった。

「人間の橋。いつ乗っても愉快ですね!!おい、高いぞ!」


「はし」は「はし」だが俺の想像とは違った。想像よりも遥かに、人としての尊厳をなくしている。


「おい、お前ら織田信長の手下か。」

俺は黙っていられなかった。だがどんなに敵にされようといい、それで誰かが救われるんだったら。


「ふっ、ふっはははは!」

俺は笑われた。だが何かおかしい。


俺は確かに手下に話しかけたはずだ。なんで、()()()から笑い声が?背後を取られたのか!


素早く後ろを向く。


「ふはははは!」

また背後から笑われる。何がおかしい!


「だって、背中の服破れてんだぞ!」


その瞬間俺は戻ってきたことを後悔した。






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