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18話 棒使いのロボ少年

 尼崎薩人、こいつのせいで俺と朝日は現実世界でも怪我をした。そんな危険人物に頼りたい。しかしある点がネックになっている。

「薬の匂いが現実世界にも広がるってなれば俺ら死ぬって!!やばいよホントに!!」

「いや捨てれ、」

「相馬さんやばいですよ!!」

「いや一旦エジソンが預か、」

「どうしよどうしよ!!」


「預かるから黙ってください!!!」


俺と朝日が反省している間に尼崎薩人が来たらしい。俺と朝日はまだ会えないらしい。


「じゃあアンシェールは俺らと一緒に来るってことか?」

そう言うとアンシェールは大きく頷き、エジソンから貰った武器、メロディアスファイアを掲げた。

「僕はこの武器を使って信長と戦います。それが僕の使命だから!!」


そうして絹実野を後にして栄えた町を目指す。



「ついに私の弟子が旅立ちました。これでよかったんですよね。」

「そうじゃ!わしが思うちょる世界の実現のためにまずはこん国の戦を無くさにゃならん。だから、おまんのしたことは間違うちょらん!!」


◇◇◇◇

他愛のない話をしながら栄えている町を目指して進んでいく。

「もう結構歩きましたよ...」

正直俺もそう思っている。だが流石にもう終わりだろ。


「お前らか!!シャンプーを倒したってやつらは!」

あいつの仲間か?まあいい。


「アンシェール。ちょっと頼む!俺ら疲れたんだよ!」

「休むんじゃないよ!僕どうやって倒せ」

バキューーン!


アンシェールの頬を掠める弾丸。その線上にある敵を目掛けてアンシェールは駆け出す。

「この棒を振り回す。それが使い道だろ!」


ペチン

「え!?ダメージ入ってない!?どうすればいいんだよ!」

「痛くねえなっ!」


俺たちがサボったばかりにアンシェールが銃弾を避け続ける。だが、不思議と俺と朝日は動く気が起きない。

「お前ら!もしやサボらせる力を持ってんだろ!」

そう言うとその通りと言わんばかりに微笑みを浮かべる。


こうなった以上アンシェールに任せるしかない。だが今のあいつでは、絶対に負ける。メロディアスファイアの力を引き出せていない、そんな今じゃ。

「もう終わりか!ハハッ情けねえな!俺の能力はサボらせる能力。だがこの銃の才能は自分で身につけた賜物だ!急所に当てればすぐに楽になれる。」

「うるさいっ!僕は負けない。」

そう言い棒を振り回すアンシェールに、敵は銃を撃ち続ける。


このままじゃ、こいつは機能停止する。オイルがこぼれ落ち始めている。

「このブス!アホ!」

芸人の割には語彙が弱すぎる。だがそれでいい。こいつを挑発すれば。

「やめて!こいつは僕が、倒すんだ!自分が撃たれるのはいい。でもこれから旅しようって仲間にバキューーン、と撃たれるのはいやだ!それを防ぐのが今僕ができる最大の努力だ!」


「何度向かってきたって無駄だよ!こいよっ!」


バキューーン


「ぐっ...痛え!なんでなんで俺が弾丸を喰らってんだよ...」

そう言う敵のどこにも銃弾は見当たらない。何が起こったかわからない。だが、アンシェールは形勢逆転の一手を今打ったんだ!

「俺の攻撃を撃ち返したのか!ならいいよ。やってやろうじゃねえの!」

何発も弾丸を撃ち出す。だが恐れずにアンシェールは立ち向かう。

「何度撃っても避ければ喰らわない。そして君が撃てば撃つほど僕は強くなれる。バキューーンバキューーンバキューーンバキューーンバキューーン、5発か。」


「やめろ、やめろ!うわああー!!」


5発分の銃声が響く。だが銃弾は一つも撃ち込まれていない。

「相馬さん、だるくないですよ!もう元気いっぱいです。」

朝日にそう言われたが俺は不思議な気持ちで元気と言えるほど治っていない。


「もっと元気出してよ!元気いっぱい!やる気バチバチ出してよ!」

そう言い差し出された棒を手に取り立ちあがろうとした。


バチッ!

「静電気いってー!」

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