15話 シリアスの後は戦闘が捗る
芸人である相馬。レキシアムというゲームでソバキシとして天才・朝日と組み信長討伐に向かう。エジソンと仲間になるがある町に来る途中で離脱。そして絹実野という地獄でアンシェールというロボの少年と出会うのだった。
イバラノチュードク、プレイヤーがそう言った瞬間、ほんの一瞬でした。瞬きをするよりも早く、僕のお母さんは人間としての機能を失いました。
「母さん、母さん!!聞こえてるんでしょ!ねえ!!」
どれだけ叫んでも無駄でした。鼓膜も破れて、目も見えていない。他の家に行ってもそうでした。
「どうして...どうして僕とエジソンを生かしてるんだ!」
僕は問い詰めました。信長とプレイヤーに対して。彼らはちゃんと考えているんです。自分たちに利益があるように。
「どうしてって、機械を治せるのは君たちだけでしょ?機械の子供と機械を作った紳士さん。」
プレイヤーは笑いながら答えました。
「それと、縄を外したり機械を壊そうとしても無駄だよーー!もう俺の棘が回ってるからね☆
触ったら、そこの紳士さんみたいになるよーー!」
エジソンの方を見ると、指がちぎれていました。
その景色を見る信長とプレイヤーの姿は、魔王のようでした。
彼らが帰り僕らなりに試行錯誤を重ねましたが全て無駄でした。そして、エジソンはその日の夜に、
「お母さんや町の人を失ったのは私の責任です。もうこの町に来る資格はないです。でもケジメとして誰か、信長を殺してくれる人を探してきます。」
という手紙を残し去っていきました。
(重ーーーーーーーーーーー)
心の中でこう叫んでいる。流石に重すぎる。いくらゲームの世界とはいえこんなことあるのか?
「相馬さん、信長を殺す意思が固まりましたね!」
朝日は、重すぎる、とかは思わなかったのか?!流石にやる気に満ち溢れすぎだろ?!
「そういえば、最初何作ってたの?」
話を逸らし重いことから逃げようとした。
「いつかのために、武器を作っていました。それが、"今日’とは知らずにね!!」
「相馬さん、これって僕たちですよね!」
満面の笑みすぎる。こんな笑顔を見れる日が来るとは思ってなかった。しかもピエロの。怖すぎる。
「まあいいよ。俺たちは信長殺すことが目標だったし。でもアンシェールはどうすんだ?」
アンシェールに問いかける。信長を殺すために動いていた男だ。しかも武器を作れるとなれば連れていきたいに決まっている。
「二人ともすいません。僕はこの町から出ることはできません。」
NPCになんてこと聞いてんだ、俺は。
「もちろん出たいです、直接謝ってもらいたいですよ!でも、この町の人を守れるのは僕しか...」
かっこいいことを言っているが、NPCだからなあ...
「朝日、しょうがない。俺たちだけで行こう。」
この町にいても、苦しくなるだけだ。アンシェールがいるなら大丈夫、そう思うしかない。
「信長を殺すって聞こえたんだけどーーーー」
大きな声が小さな町に響く。
「そうだが、何か問題でも?」
「問題しかないでしょ、信長さんたち殺したら、このゲームつまらないもーん!」
こいつ、プレイヤーか?なら話は早い。
「殺す前に聞くが、お前らは何で信長の下についてんだ?」
「別に、それが一番いいから。人に対して暴力振るったら振るうだけ報酬もらえんだぜ!!俺得でしかないっしょ!ただ、信長さんの下、ではないんだなあーー。クラン"アインクス"幹部、ドクヌマさんの下って言って一欲しいなーー、だ・め?」
「朝日さん、こいつキャラになりきってますね。なんかきついです。多分ドクヌマってのも設定ですよ。」
アンシェールと俺は大頷きをする以外の選択肢を取れなかった。
「うるさいっ!ゴーレム共、こいつらお前のこと嫌いだってよ!」
またキャラに入り込んで、モンスターと話せるって設定、確かにいいけど、
ドスンッ!
硬い地面に打ち付けられる。その瞬間走る激痛はどんな罰ゲームよりも痛い。
「やってくれんじゃねえか!」
大剣を振り大声でゴーレムに向かっていく。
「無駄ですよー!だってこのゴーレム、タテノゴーレムだからね^_^」
タテノゴーレム、防御力が高くシールドを作り出し味方を守ることが特徴のゴーレム。だが、
「こっちは大声出せば出すだけダメージが増すんだよ!奥義、ビッグボイスツッコミバーースト!」
バリーン
「ソバキシ、バリアを、全員のバリアを破りました!」
「これで僕も、思う存分打てますよ!」
俺がゴーレムを倒し、朝日が雑魚達を倒す。そしてアンシェールが町を守る、我ながら息のあった連携プレイだ。
「お前ら、もっと動け、おい、このシャンプー様を守れ、おいおいおいおい!」
シャンプー、こいつの名前そういえば知らなかったな。まあいい、
「もうお前の仲間、ゴーレムは全員倒したぞ。ゴーレムと話せるって言っても、全然守ってもらえなかったな!」
アンシェールと俺は笑いあう。だが朝日は何か疑問に思っている様子だ。
「どうした、朝日。後はシャンプーを倒せば終わる。」
「くくく、くっくっく、くーくっくっく!!」
普通、く、だけじゃなく、は、も使うだろ。なんてツッコむ状況じゃないな。
「ヤバい、かもしれません。」
「お前らが倒したゴーレムは、俺の手で復・活すんだよ!」
倒したゴーレム達が復活してゆく。それに少し大きくなっている。これじゃ埒があかない。
「お二人、この武器を使ってください!」
このタイミングでの強化イベントはアツすぎる!そうして、アンシェールから武器を受け取る。
「この弓めっちゃかっこいいですよ!矢が回転して1本が2本に分割されてます。しかもこれ見てくださいよ!弓にブースターがついてて、ヤバいくらい加速してますよ。」
はしゃぎすぎだ。一応戦闘中だぞ!アイススケート履いてるような動きして、アイドルの真似してんのか?
「俺の武器は、、回転する大剣!?アンシェール回転好きすぎるよ?!」
「すいません。でも刃、見てください!」
サプライズするやつの声だ。どれどれ、
「すごい、チェーンソーみたいになってる!しかもレーザーが出る、ってエジソンからこの技術学べるわけねーだろ!なんでこんな技術知ってんだよ!」
「教えてもらったんですよ!来た人に。悪いんですかそれが!」
正論だ。まあいい。こんなかっこいい武器使わせてもらえんならそんなこと気にしない!
「めっちゃ弓でる!さっきのカエンネズミのノーマルアイテムで作った火鼠の矢で!すげーー!また相馬さん、効率よきです!」
「武器が強くなったところでゴーレムの数を増やし続ければいつかはくたびれる。だが、それを待つほど暇じゃない!くらえ!マモモノマモノマモノウチ!」
ピチーーン!!
「いった!!お前卑怯だろ!鞭とか痛すぎる、痛い、やめろ!!」
鞭で連打される。俺だけに。せめてアンシェールとかにもしてくれ。
「でも、このレーザーがあれば!ビッグボイスレーザー!!」
大きな音でゴーレムと鞭を焼き払う。だが、鞭は何度でも蘇る。
「ゴーレムには頼ってられん!シャンプー様が直接やってやる!」
鞭と大剣が当たり合う。大剣のスピードでは鞭に対して追いつかない。
「ウィップライド!」
多分乗る、にかかっているんだろうが、こいつがイキリなせいで、ぷらいどにかかっているんじゃないか?とも思う。
「鞭に乗れば、お前はもう俺に追いつけない!これで終了だ!」
鞭でつけられた傷が増えていく。痛い、だがタイミングが合えば一瞬でけりがつく。
「そこだ!」
レーザーを打ち大木を倒す。この位置、このタイミングならちょうどシャンプーに
スパーーーン
「朝日、、、何で矢を打ったんだ!」
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