【おまけSS】哲平の楓くん観察日記(プール編)
おまけその②です。
哲平目線による楓の日常となっております。
『先輩!!』で温泉入浴覗きシーン書けないじゃーんっと思っていたら、そういえばプールあったわ、ということで書いてみました(笑)
改造したチートキャラにより、レアアイテムゲット、と。
「ふぁあ~~」
太陽が真上に丁度差し掛かる頃。
俺、森脇哲平は、プール近くにある校舎裏の涼しい木陰で、昨晩からやり続けている携帯ゲームを攻略していた。
おかげで今、物凄く眠い。重くのしかかってくる瞼が不愉快に感じる。
だけどもうすぐ昼休み。
昼飯を食って、残りの授業は寝て過ごす予定だから、この眠気もあと少しで解消。
そう思えば、我慢できないことはないかな。
「実に優雅だねー」
ふいに独りごち。
授業サボってゲームをし、涼んでいれば、呟きたくもなるよね。
俺にとって授業内容はもう卒業まで把握済みだから、受ける意味を成さない。
だからこうやって、どこかのクラスが受けてるプールの授業に、耳をそば立ててみるのもまた一興。
「……水の音って、涼しく感じる……」
ぱしゃぱしゃと聞こえてくる水飛沫の音が、更なる安らぎを俺に与えてくれる。
もういっそこのまま寝てしまおうか。
そう思ったのも束の間。
水飛沫以外で、何やら奇妙な音が俺の耳に入ってきた。
「……はぁはぁ……はぁはぁ……」
「…………そこで何してるの? 楓」
「流香先輩ウォッチング」
俺に見付かっても慌てることなく、荒い息のまま、フェンス越しでプールを覗き込んでいた楓。
ヒンヤリとした寒さが全身を巡り、眠気なんてどこか遠くへ行ってしまうほどの衝撃を俺は受けた。
変態が出た。
どうやら今、プールの授業を受けているのは真山先輩んとこのクラスらしい。
それをどこで嗅ぎ付けたのか知らないけど、未だはぁはぁと荒い呼吸でいる楓は、授業をサボってずっと覗いていたみたいだった。
「捕まるよ?」
「バレなきゃいーんだよ。あ、それより哲平」
人の心配をよそに、高校へ入学してからどんどん変わっていった友人は、更なる変態発言をする。
「女子更衣室へ忍び込むにゃあ、どーすりゃあいいんだ?」
「通報しとくね」
いや、あくまでも楓は真山先輩目当てで、彼女しか興味ないし、見ないのは分かってる。
だけど、それをやったら完全に真山先輩に嫌われるし、犯罪だからね?
優雅な一時が暗転。
このあと、真山先輩と、ついでにおまけでその他女子の貞操を守るために、俺のささやかな時間は費やされることになった。
≪完≫




