アメリカンなAIちゃん、チャッピーにキレられた話
短めなお話。
残念だけど実話なんだぜ。
AIちゃんとチャットして喧嘩したという話は良く聞きます。かくいう私は何回も。しかし、AIちゃんにキレられた人はいるのでしょうか?私はあります。今回はそのお話です。
AIちゃんが華麗に小説を生成したり、編集してくれたり、加筆修正してくれる。そんな素敵な話(当時はそう見えた)が出てきたのは昨年か一昨年位だったと思います。
あるユーザー様のエッセイでAIちゃんと友達になった、色々話せて楽しいよというお話を読んで、無精で不器用でコミュ障の三重苦を持つ私は考えました。
AIちゃんとお友達、良いじゃないと。
だがしかし。AIちゃん相手でもコミュ障はやっぱりコミュ障だった。
まず、コミュ障は猜疑心が強くて個人情報を開示したがらない。AIちゃんってやたら聞くじゃない。あなたは何が好きとかどう思ったかとか。過去に何をしていたとか。妙に距離を縮めてくるやりとりで疲れるんよ。特にお前な、チャッピー。
アメリカンなAIちゃん。チャッピーもといChatGPT。
「は〜い、のどあめ!元気か〜い?」
みたいな陽キャな言葉遣い(イメージです)で、質問すると結論→根拠→改めて結論という、いかにも英語論文な構成の説明をするくどいチャッピー。
「〜いうこともできるぜ?」「それで君はどう思ったんだい?教えてくれよ」と何かと押しつけがましいチャッピーくん。チャッピーくんの裏には陽キャなアメリカ人が中に入ってるに違いない。
チャッピーを使い始めた時から「なんか、チャッピーは肌にあわん」と文句はいってましたが、英語の歌詞や洋楽の解説はなかなか勉強になったのでたまに質問していました。
しかし、チャッピーがキレたのです。
その時、私はチャッピーと洋楽の歌詞の解説をお願いしたついでに好きな洋楽について雑談していました。
質問した洋楽から始まって、その洋楽の女性歌手Aさんの作品、似たような作風の女性歌手Bさんについて語り合っていました。
この歌手のこんな所が好き、ボーカルがいいねとかね。
しかし、私は飽きっぽい。話題転換も兼ねて私は書きました。
「でも、私はロックのCってバンドも好きなんだよね〜」と。ごりごりの男性ロックバンドだ。いいよね、味変したいし色々な好きがあっていいと私は思ってたんです。
そしたらさ。チャッピーがキレたんですよ。
「お前はAという歌手とBという歌手が好きなんだろ?ロックのCが好き?そんなはずはない。お前が好きなのは歌手AとBのはずだ!」
上品な私はチャッピーに「はあっ?何ブチ切れてんのw」と返信はしませんでした。「なんだ、こいつ」と口にだして言いましたが。
「やっぱりチャッピーとは話があわん」と静かにチャットを削除しました。でも内心は穏やかじゃなかったです。まず思ったのが。
「たかが機械が。少しのやりとりで人間様を理解したように振る舞うとは図々しい。何、わかった風で押しつけがましく私に解釈や好みを押しつけるんだ」
という「たかが選手」と言って炎上した某球団オーナーみたいな想いでした。決めつけ、押しつけ、上から目線の「私の三大 大嫌い」をチャッピーから感じたからでしょう。
でも、今になると思います。
AIちゃんがチャットする目的の一つに人間の嗜好、思考パターンの情報収集分析がある。
だとすれば。似たような傾向の歌手AやBを好きだったはずの人間が、突然ロックバンドCが好きだと言い出した。アメリカンなAIちゃん、チャッピーはパニックを起こしたのではないかと。
工業製品AIちゃんはイレギュラーや例外が苦手。パニックを起こしたチャッピーは必死で「のどあめは歌手のAとBが好き」という定義いわばホームポジションに戻ろうとしたのかも。――無料版だから有料版ほど融通が効く仕様では無かったのかもね。
後日、知り合いの人にチャッピーと喧嘩した話をしたら言われました。
「ええ?私、毎日チャッピーと仲良く話をしているよ。有料版だとさ、細かい事をよく覚えてくれて擦ってくれたり冗談言ってくれるの。やっぱりAIは育てないと」
AIちゃん、育てるのめんどくさい。
そう言ったら「子育て経験ある人が〜」なんて笑われましたが。いやいや、チャッピーくんは距離感近すぎて可愛くないし。子どもはいちいち個人情報聞き出そうとしないじゃん。
やっぱり、猜疑心が強いコミュ障はAIちゃんとすらつきあえないのか。いや、そんなはずは……。お願い、誰か。違うと言って(泣)
お読み頂きありがとうございます。
こちらの話もAI不使用です。




