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15.ステータス設定:魔王編その3

「で、3000余ったけど何に使うよ。」


アズモにユートが問う


「知らん。もう思いつかんから適当に見繕え」


投げやりな感じでアズモはユートに返す


「お前なぁ…文句言うなよ?」


そう言いながら、異世界転生くんを弄り出すユート


「言わん言わん。3000ぶんの力があろうと無かろうともうそんな変わらんだろうて。何が追加されようが文句は言わん。」


「贅沢なこって…3000って郁也のもらった全ポイントより多いんだけどなあ…」


ぶつくさと言いながら、ユートは手を動かす


そして10分ほど経った時


「出来たぞ。一応確認してくれ。」


促されたアズモが画面を確認すると、「付与:時間停止」、「料理の鉄人」、「商いの天才」、「鍛治職人:極」「フリーマーケット」、「次元箱+20」というスキルが追加されていた。


「なんだこれは?」


ユートは、スキルの内容をアズモに一つずつ説明した。


付与:時間停止

文字通り付与した物の時間を止める能力である 解除もスキルを持つものなら容易となっている。


料理の鉄人

作ろうと思ったもののレシピが即座に頭に浮かぶスキル。実はユートもお世話になっているスキルの一つ


商いの天才

商売の才能を持つ。現在の経済の流れなどから、もっとも需要が高いものを見極めたり、現状の物の価値で、どの値段で売れば一番利益が出るかを即座に叩きだしたりすることが可能


鍛治職人:極

鍛造が非常に上手くなる。武器への永続魔法付与なども可能となる。オリハルコン等の伝説級素材に関する取り扱い知識を持つ。


フリーマーケット

自分が「ここを商店だ」と思うだけで、その場所が商店として周りの人間に認識されることが可能となる。

+露店の設営技術が上がる。


次元箱+20

ありとあらゆる物が収納出来る「次元の歪み」から、物を出し入れすることが可能

+1につき、大体借入倉庫一軒分ぐらいの容量となる。

異世界転生くんとの連動機能つき。


「商いやるならこういうのも便利かなと思ってな。適当に見繕った。

これで料理も売り出せるし、武器や防具なんかも売りに出せるぞ。

人形作成と合わせれば無敵のゴーレムも作れたりするかもな。」


「この、異世界転生くんとの連動機能とはなんだ?」


「そうだな…じゃあ試しに一回付与するから、そっちで能力使って、この剣をしまってみてくれ」


そう言って、ユートは剣を取り出してアズモに渡した。

剣を手に取ったアズモが念じると、次元の歪みが現れ、その中にアズモが剣を差し入れると、剣は次元の歪みに飲み込まれ、やがて歪みが閉じ、閉じて剣は姿を消した。


「収納したぞ。」


「よし、じゃあ異世界転生くんを開いて見てくれ。とある文字が追加されてるはずだ。」


そう言われたアズモは、異世界転生くんを開くと、ステータス表示の横に“次元箱”という文字が浮かんでいるのを確認した。


「これをどうすればいい?」


「指でその文字を触って見てくれ。」


ああ、といってアズモが次元箱の文字をタッチすると、別のウィンドウが展開され、枠の中に「神剣ユートラシル」という名前が出てきた。


「え、名前でんのこれ恥ずかし!!!!!普通の鉄の剣生成して渡しゃよかった!!」


ユートは、戯れに鍛治で作った武器に、安直にユート◯◯と密かに付けていたのがこういう形でバレてしまった。


ちなみに性能はユートのおぞましいほどの剣戟に耐えるほどなので少なくとも強度は相当な物である。


「まあいいや!その神剣ユートラシルってのタッチしてみてくれ!!」


恥ずかしさが限界を振り切り、自棄気味になったユートはアズモに叫んだ。


「あ、ああ…意外と恥ずかしい奴なのだな貴様」


「お願い!見なかったことにして!今傷ほじくり返されたら立ち直れない!」


アズモの答に、ユートは顔を覆った。


そうしてアズモが文字をタッチすると、先ほど収納した“神剣ユートラシル”が出てきた


「成る程、異世界転生くんで指定した物が自動で箱から出てくる機構が追加されるのだな。」


「…そうです。ちなみに選択時画面に入ってるものは文字の昇順とか降順とかに勝手に並び変えてくれて、物の名前がわかってるなら検索も出来たりします。」


漸く持ち治ったユートは、詳細の機能をアズモに説明した。


その後、ユートが改めて二人に合意を取って、エルミナとアズモの最終的な能力が確定した。


転生先の世界も設定し終え、ユートはヨークに転生者の情報を送った。


(ヨーク様、今回の情報です。)


(一日で二人分設定が終わるとは、仕事が早くて助かります。もう慣れてきました?)


(まあ今回は一悶着ありましたけど、お陰で対応力も付いたと思いますよ。雑な客扱いで最初はちょっと二人に迷惑かけちゃいましたけど。)


(見てましたから知ってはいますが、出来るだけああいう事が無いようにして下さいね?

やってる事は本質的には弱いものいじめでしたし、あんまりやると怒っちゃいますよ?)


(本当に申し訳ない。では、お願いしますね。)


(はい!今回も任されました!多分今回も三日ほどお時間を頂くことになりますが、確定したらまた連絡します!)


(はい、それではまた。)


今回の仕事も終わったが、反省点の残る仕事振りだったなと、ユートは頭を掻きながら思っていた。

ステータス設定おわり!次回からは勇者魔王編完結に入ります。

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