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描いて読んで  作者: ネコ雲


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8/12

中の漫画のタイトルわかりました。


 「春香さーんおはようございますっす」

 「春香先生おはようございます」

 二人が仕事にやってきたが昨日が休みだったおかげか美心ちゃんのテンションがやけに高いではないか。そして何か話したそうにウズウズしている。

 これは聞かない事にしようと思ったが、こちらをチラチラみながら卑らしい笑みを浮かべ、私に聞こえる声で咲希ちゃんに話してをしている。

「咲希ちゃん昨日は彼氏とデートをしてきたっす」

 嬉しそうに話す美心の話しをちゃん聞いてあげる咲希。

「何処にお出掛けしたの?」

「街にでて買い物したんだけど、初めて手を握ってくれたんすよ」

 頬を染め嬉しそうに話す美心だが内容がなんとも可愛いなと思う二人であった。

「春香さん聞いてたっすか?デート行ってきたんすよ」

 やっぱりウザイなと思い無視して仕事を始める春香。

 昨日私が何をしてたかって?仕事だよ!

「じゃあ~咲希ちゃん八話出来たから確認してくれる?」

「わかりました」


◇◇◇◇◇


 私は十歳になり今日ココと一緒にスキル授与式を受ける。クルミは一つ歳上なので去年受けた。


 ココ家出迷惑事件からもちょくちょく喧嘩もあったが概ね平和な日々だった、毎日良くあれほど三人で過ごしたなと思う。今ではホントの姉妹だと思っている。

 勿論孤児院の皆も家族と思っている。最近では男共が思春期で色々と大変だ、主にクルミにだが、美人に育ったと思う。それと比べてココは……元気が一番だ、決して可愛いくない訳ではないよ、私も可愛いくなったと思う自画自賛だが、そんな訳で楽しい日々だった。


 まずはココからスキル授与式を受ける。

 神官が壇上に立ち、私達はその前で膝を付き祈るような姿勢をとる。

 神官が何やら呪文を唱えると、ココの身体がほんのり光った。これで授与が終わりだそうだ、思ったよりあっさりしている。


 いよいよ私の番だ何が授かるかドキドキする、出来れば戦えるスキルがいいなと思う。

 ココの時と同じ流れであっさり終わったが一つだけ変わった所がある。頭にスキル名が浮かび、何やらうるさい声が聞こえてくる。

「あれが今度の主か弱そうだな」

「色気ないからそそられないわね」

「どうでもいいしとりあえずねる」

「こいつはどんな楽しい事を見せてくれるのか」

「我の主になるとは生意気な」

「今度はこんな小娘が主とは」

「僕っちは美味しい物食べさせてくれるなら誰でもいいや」 

(何か私のスキルうるさいし好き勝手な事言いやがってなんか腹立つな、こんなスキル名も聞いた事ないし)

 この世界に住む人は皆スキルを持っている、全部のスキルを網羅している本も普通に存在するので、私も本は読んだ事がある。しかしこんなスキル名は知らない、大罪の主って何なのよ!


◇◇◇◇◇


 「へぇ~ここでやっと漫画のタイトルである、大罪の主って出てくるんすね」

「そうそうやっと物語が動きだすわよ」

「ココとクルミはどんなスキルにするっすか?」

「クルミのスキルは格好良いのに決まったけど、ココはすぐに消す予定だから適当なのにしよっかな」

「えっ?酷いっす春香さん消さないで下さいっす」

「さっき美心ちゃんうざかったし」

 さっきの仕返しをする春香と泣きつく美心であった。 

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