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描いて読んで  作者: ネコ雲


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2/12

誰でしょ?

 一話目が終わり、一息ついて二話目も進められたので読みだした美心と咲希。

「美心ちゃんはどのキャラを参考にしてるか考えてみて」

「承知っす」


◇◇◇◇◇


アラン「スズおはよう」

ゴンズ「お嬢ちゃんおはよう」

 テントからでて来た私を見て二人は一瞬目を見開いたが、気持ち良い挨拶をしてくれた。

スズ「おはようございます、アランさんゴンズさん」


 スズも笑顔で挨拶をするが、顔は雲っている。

 その理由もスズを見れば分かる事だ、目は充血し瞼が腫れている。

 昨日の夜は明るく振る舞っていたが、やはりあの壊れてた馬車の生き残りなのだろう、弔ってきたあの中に親もいたのだろう、まだ幼い女の子には辛い現実だ。


 アランがユウに目線を送る、ユウがコクりと頷き返事をする。

 ゴンズがスズと話しているのを見て、端の方に移動した、アランとユウ。


ユウ「昨日一晩中泣いていたわね」

 悲しそうに俯くユウ。

アラン「やっぱりか、どうしたものか」

ユウ「今はそっとしといてあげましょ」

 困った様に頭をかくアランと優し気な目でスズを見つめるユウだった。


 朝ご飯を食べ終えたアラン達は、テントを片付け、荷物をまとめ出発する準備を進める。


アラン「さぁー皆準備できたなら出発するぞ」

 アランが声をかけると皆が馬に跨がった。

ゴンズ「お嬢ちゃん俺の馬に乗るか?」

 スズがゴンズを見つめプイッと横を見て、ユウの下に歩みよった。


スズ「乗るならユウさんの馬がいい」

ユウ「良いわよ、一瞬に乗りましょ」

 上目遣いでユウを見るスズに優しい笑顔を見せてくれた。


 遠くでゴンズが、ユウはお嬢ちゃんに懐かれたもんだなと言いガッハッハと笑っているのが聞こえる。


 スズがユウに抱えられるように馬の前に乗り込んだ。

 昨日からスズは皆を見ていた、皆何かしらの武器を手にし、歴戦の猛者の雰囲気が漂っている。


スズ「ユウさん達は冒険者なんですか」

ユウ「違うわよ、私達は傭兵なの」

 傭兵と言う言葉に聞き覚えがないスズは首を傾げた。


 ユウさんが言うには、国や領主等に雇われて戦場や、人数がいないと対応出来ない大型の魔物討伐等を請け負っていると、傭兵について説明してくれた。


 今私達がいるのはテンノオクニと言う国らしい。元々お父さん達と目指していた国だ。

 私が住んで居たのは、その隣のタイガル王国だ。


 ユウさん達はタイガル王国の西、オキナ国とアギーナ国の戦いに呼ばれオキナ国側として参加していたらしい。

 

 話しを聞いて今の私は目を回しているだろう。

 五歳時にはまだ難しい話しだ。


ユウ「まだスズちゃんには難しかったか」

スズ「ごめんなさい」

ユウ「いいのよ気にしないで」

 俯く私の頭を優しく撫でてくれた。


 ふと気になった事を聞いてみた。

スズ「ユウさん達は今から何処に行くんですか?」

ユウ「私達は今からホームのタツノ共和国に帰る所よ」

スズ「私も連れて行って下さい!」

 勢いよくユウさんに振り向いた。 


 困った様子でアランの方を見るユウ、さっきの話しを聞いていたアランが近づいてきた。

アラン「スズは連れて行けない」

 真剣な顔をして伝えられた私はまた俯いてしまった。


 そんな私に向かって、優しく諭すようにユウさんが声をかけてくれた。

ユウ「私達の仕事は危険だから、スズちゃんを連れて行くわけにはいかないの」

アラン「そういう事だ、だから今からこの国の孤児院に連れて行く」

スズ「うん、わかった」

 私の事を心配してくれているがわかったので俯きながらも返事をした。


 悲しそうににしている私を見てアランさんがある提案をしてくれた。

アラン「じゃあ~こうしよ、スズが十歳になりスキルを覚え、その時にまだ俺達と一緒に行きたいと思うなら連れて行ってやる」

 その代わり自分の身ぐらいは守れるように強くなっておけよと言いニカっと笑顔を見せてくれた。

 それが嬉しく私は笑顔で頷いた。


 あれからしばらく進みテンノオクニ、ポンポコ領の孤児院についた。

 アランさんが孤児院のシスターに話しをつけてくれたので、此処でお世話になる事になった。


アラン「じゃあ~スズはここまでだな」

スズ「アランさん皆さんありがとうございました」

 私は皆さんにお礼を告げ頭を下げた。

 ユウさんが抱きしめてくれて、また会いましょうと言ってくれた。

 ゴンズさんはまたなお嬢ちゃんと言って頭をポンポンと叩いてくれた。

 短い付き合いだったが、嬉しくなり涙が零れた。


 馬に乗った皆が手を振り去っていく、それに向かって私は力の限り声をあげ手を振った。

スズ「ありがとうございました。五年後にまた会いましょう」

 念を押すために五年後と伝えておいた。


アラン「そういえばスズの年齢知らなかったな」

ユウ「そうだった、うっかりしてたわ」

 苦笑いするアランに対してユウはお茶目に片目をつぶり舌をだし、テヘっとしてた。


 アランが五年後に迎えにくるという返事の意味を込めて、前を向いたまま拳をあげて応えた。


◇◇◇◇◇


 美心と咲希が仕事部屋で続いて二話目も読み終わった。

「二話目読んで美心ちゃんはどのキャラがどのキャラを参考にしてるかわかった?」


 美心がウーンと唸りながら眉間にシワを寄せ考えている。

「ユウはダンジョンにでてくる兎さんが好きなエルフじゃないっすか?」

「正解」


「アランは某アニメのイケメンカフェ店員っすよね」

「正解」

 二人まではスラスラっと答えた美心だったが、ゴンズとスズがわからずまた唸っている。


「ゴンズとスズちゃんがわかんないっす」

「ゴンズは熊を参考にしたんだよ」

「熊っすか?」

「ただの動物の熊だよ」

 ニヤっと笑いドヤ顔をかます春香。

「そんなのわからないっす」

 悔しそうに歯を食い縛り地団駄を踏む美心。


(春香先生美心ちゃんに弄られたのくやしかったんだな)

 一人納得する咲希。


「スズは誰参考にしたんすか?」

「白髪美少女だよ」

「そんなの見たらわかるっす」

 美心に意地悪して悔しがる様を楽しむ春香であった。

「それで誰なんですか~」

「ひ!み!つ!」










 


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