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No.3 ガチャガチャきゅ〜っとっ!


 謎機械(仮)によれば、この【迷宮】という場所では各階層毎にこれと同じような機械が置いてあって【ガチャガチャ】ができるらしい。

ガチャからは能力やアイテムが出てくるため、有効活用して迷宮に挑むようにとの事だ。

 どうやら迷宮側は人が来ることを望んでいるように感じる。


 ガチャには4種類あるようで

銅色のコイン50枚で1回

銀色のコイン15枚で1回

金色のコイン、5枚で1回

虹色のコイン、1枚で1回

という塩梅だそうだ。


「マジでゲームじゃん」


と口に出てしまうのも仕方がないと思う。


 さて話を戻すが、今の俺の所持コインとやらは

銅色:13枚

金色:10枚

という感じで銀色と虹色は未だ持っていない。

これを使ってガチャをしたいわけだが、金色の2回分しかないため、先に銅色を回せる分だけ集めようと思う。


 というわけで集めてきました。

銅色:54枚

集めるのに1時間半もかかった。

現在時刻5時27分。

ガチャをやったら階段の先の様子を見てから一回朝食でも食べに戻ろうと思う。



 てことでサクサクやってしまおう。

機械に銅色コインを50枚入れてみる。

おぉ!ガチャってボタンが出てきた!

押します。

 スマホゲーみたいにガチャの演出映像が出てくる。

カプセルが何個もあって、画面に触れながらグルグルなぞるとカプセルたちも合わせてグルグル回り出す。

指を離すと回転が止まって一つのカプセルが落ちてくるエフェクトが流れる。


ガコッ。


 機械の下の方から音が鳴るので見てみると、自販機みたいに手を入れれるようになっていた。

中にはカプセルが一つ入っていたのでそれを取り出す。

 安そうな青い色のカプセルだ。

まあ、最低ランクのガチャだしな。

さてさて結果は?


木刀 


 とだけ書かれた紙が入っていた。

えっと、紙を片手に「出ろ」もしくは「ライズ」

もしくは……etc.と唱える……と、めちゃくちゃ呪文あるな。この分だと世界中の言語分ありそうだわ。要するに自分が理解できる単語で「出ろ」といえば出てくるってわけね。


「ライズ」


 今回は初めてだから「出ろ」ってのは気分じゃなかった。だから英語にしてみたわけだ。

すると、紙から煙が吹き出しポンッと木刀が出てきた。

長さは1m弱、中刀から大刀の間ってとこだね。

使いやすそうだ。今までありがとな木の枝(あいぼう)っ!


 木の枝に別れを告げて、木刀を握り軽く素振りする。

うん、重さもしなりもいい感じ。

これが低ランクガチャで出てくるとは幸先いいな。

ま、俺の豪運が火を吹いたって事で。


さて、続いて金コインガチャといきますか。


 同じくガラガラと回すと今度はカプセルの色が全体的に銀とか金が多く、赤とか青はほとんどない。

ちらっと虹色が見えた気がした。

虹色が一番レアなんだろう。

てなわけで、結果は?


ガコッ。


 金色カプセルです。やっぱり俺って運がいいみたいだな。

中身はどうかな。



自在棍(じざいこん)



 あっ……木刀(あいぼう)さんさようなら。

棍かぁ、魔法とか能力とかが欲しかったな。

憧れがあるし。魔法なんてあるのかわからんが。


「セット……ライズ」


 セットと唱えると木刀が紙に戻った。よく考えるとこれもう十分魔法だよね。便利すぎ。

出てきた棍は長さ70センチほど。

ただ、名前の感じだとあれだよな。もろに如意棒的な。


「伸びろ!……うぉっ!」

伸びた。ビビっちゃったから2mくらいで止まったけど。


 さて自在棍片手に色々試して見ました。

感想、マジ便利。

長さはどこまで伸びるのかわからんかった。

空間的に15mくらいまでしか伸ばせなかったわ。

逆に小さくもできた。爪楊枝くらいまで小さくなった。多分もっと小さくできるけど、失くしそうだからやめた。


 もう一回ガチャはできるんだけど、とりあえず下に降りてみて無理そうだったらガチャろう。

また武器が出るかもしれないしな。



 というわけで降りてみました。

景色はさっきと特に変わらないな、ただの洞窟だ。

モンスターはどうだろうか?

うん、スライムだね。

とりあえず1匹出てきたからそれを倒して一度テントに戻ろう。



 テントに戻ると時刻は7時前。

下の方を見ると他のキャンパーもぼちぼち起き出していた。

とりあえず朝ごはんにしよう。

今日の朝ごはんは簡単に卵スープとインスタントのラザニアだ。そこそこうまい。



 お腹も膨れたので、迷宮に戻ってきた。

宿泊は今日までなので行けるとこまでサクサク行こうと思う。


<地下二階層>


 スライムしかいねー。違うのは色が1階は青だけだったのに、半分くらい赤色って事くらい。強さは変わらないと思う。なんで違う色なんだろ。

 というわけでガンガン進んでボス部屋前。

開けると中には大きな赤いスライムと青いスライムが1体ずつ。

とりあえず撃破。

 この自在棍めっちゃ強い。

まずスライムに刺しても溶けないってのがいい。

最初の石は2秒たったらジュワジュワ溶け出したから、多分だが時間をかければ全部溶かすんだろう。

ま、武器が手に入ったわけだし迷宮にも慣れてきたからここまで来るのに30分で済んだ。

 この調子でガンガン行こうぜ!


<地下3階層>


 ここはスライムダンジョンだな。今度は赤スライムメインで緑スライムが現れた。青や赤より少し早かった。でもまだまだ全然対処できるレベル。

ボス部屋は赤スライム(大)と緑スライム(大)。

緑スライムは大きくなって、本末転倒じゃね?


<地下4階層>


新種:茶色いスライム、他のスライムより少し硬い。

正直、この自在棍が無かったら今のままだと、攻撃手段なかったかもしれん。ガチャ運良くてラッキーだ。

ボスは赤、緑、茶色の大型。

先に赤と緑を倒してから、茶色を相手取る。

自在棍を1mまで伸ばしておく、スライムの動きに合わせ核に向かって突きを放つ。

それに合わせて棍を3mまで伸ばすことで棍先を核まで届かせた。


<地下5階層>


新種:白いスライム、わからない。

このスライムは他のスライムと一緒に出てくる。白スライムだけで出てきたことがないからもしかするとバフとか使っているのかもしれないと考えて一度観察してみたけどわからなかった。

というわけで気にせずそのまま進んでいった。


さて、ついに来たぞ5階層のボス部屋前。


「ここまでは調子良く来れたけど、一応5階層だから警戒していかないとな」


 先ほどまでよりは少しばかり注意しながら扉を開ける。

扉の先には5つの大きな影と15の小さな影。

その正体は青、赤、緑、茶、白色の大型スライム。

周りにいるのは青色スライム15匹。


「さて、戦闘開始だな」


 その一言に合わせるかのように飛びかかってくるのは青スライム5匹。

簡単には避けられないような突撃だが、紙一重で躱しつつ一閃。その一撃は綺麗に1匹の核に吸い込まれた。

その調子で残りの4匹も倒していく。

最初に突っ込んできた5匹を処理したあと、青、赤、緑、茶色のボススライムが迫ってきた。白色はやはり後方で待機。それなんか意味あるのかね?




ふぅと息をつく。

少し時間はかかったけど、倒せましたスライム軍団。

まあ、単体でそれぞれ倒せてたわけだから落ち着いて対処すればそりゃ勝てるよな。


最後に残った10匹の青色スライムが合体したから驚いたけど。的が大きくなって動きが遅くなったからむしろ楽になった。


【初のダンジョンクリアおめでとうございます。探索者No.001がダンジョンNo.36にて初めてのダンジョンクリアの達成を確認しました。ダンジョンコアへの挑戦権を得ました。後ほど報酬が支払われます】


またきたか。

というか全5階層のダンジョンだったんだね。


ダンジョンコアってなんだろうか?

ダンジョンマスターにでもなれるのか?


「ん?コアへの挑戦権?」


【ダンジョンクリアを確認しました。条件を満たしたのでダンジョンコアの所有を賭けた挑戦《ダンジョンバトル》が可能です。開始しますか?】


なるほど、裏ボスって感じかな。

これ「はい」って言うといきなりバトル開始なんだろうなぁ。


【挑戦者の意思を確認。ダンジョンバトルを開始します】


「へ?」


素っ頓狂な声が出た。


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