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No.2 なんばーぜろぜろわんって何よ?


 スライム狩りをしながらサクサク奥へと進むこと1時間弱。俺は大きな扉を目の前に立っていた。


「ゲームで言うならボス戦ってとこだろな〜」


ここで少しこの1時間を振り返ろうと思う。

まずここに来るまでに倒したスライムの数、28匹。

そのうち13匹が倒した後にコインを落としていた。

計13枚のコインだ。

これがいったいどんな役に立つのかは不明。

でもとりあえず財布の中にしまっておいた。

それとは別に7匹のスライムからビー玉が落ちていた。

透明なビー玉だ。

これも一応拾っておいてカバンにしまってある。

白いカードは最初の1匹からしか出なかったがレアなものなのだろうか。

こう言うのはゲームだと貴重なドロップ品の可能性有りだから、とりあえず全部保管だ。


「ま、正直スライムじゃ大したことないんだろうけど」


ちなみに残りの8匹は何も落とさなかった。


「さて。そろそろ入って見ますかねぇー」


普通ならこんな非日常的なことが起こったら、逃げたり、様子見したりするのが普通だろう。

それは俺も理解している。

俺はまだ高校2年生の青二才だけど、今までの人生にはほとんどワクワクを感じてこなかった。それもあってキャンプとかも始めたわけだし。とどのつまり……俺はこんな非日常な世界を待ち望んでいたわけで。

いわば渡りに船な現状を前にこの胸の内から湧き出す好奇心を止めて引き返すなんてことができるだろうか。


「いや、ない!」


誰もいないのはもちろんわかっている。俺はいわゆるたまにいるイタイ人なのだ。

そして今は一人なんだから、それを理解した上で抑える気なんてサラサラないのだ。



では、いざ行かん新たなる世界への扉へ!……





……とまぁ意気込んでみたが、扉を開ければ目の前に広がったのは……それなりに大きな、バスケットコートくらいの部屋と中央付近に見える今まで倒してきたスライムが5倍くらいの大きさになったやつだった。



ーー普通に倒した。

5倍近くもでかいからスピードは落ちてるし、ジャンプ力も下がってるし核みたいなのがビー玉サイズから野球ボールサイズにまでデカくなってるし……正直デメリットの方が大きくね?って感じだったわ。

まあ核までの距離が遠くなったからちっちゃいやつより倒しにくかったのは認めるけどな。


相棒(木の棒)での攻撃は2回試して諦めて、拾ってきた持ちやすい大きさ且つ形をした石をおもっきし投げたら、3発目で核に当たって倒した。

久々にあんなに本気で投げたわ。


そんな感じで巨大スライムを無事倒しました。


「ビクトリー」


とかとりあえず言ってみると、巨大スライムがいた場所には野球ボールみたいな水晶と黄金に輝く10枚のコインが!

ちなみにちっちゃいスライムから出たのはキレイな銅色コインだったゾ!

これは確実にレアなシロモノだわ。


【初の階層クリアおめでとうございます。探索者No.001がダンジョンNo.36にて初めての階層クリア!達成を確認しました。ステータスが解放されます。後ほど報酬が支払われます】


「っ!?……なんだ?いまの……」


喜んでたら意味不明な声が聞こえてきた幻聴かもしれん。病院探すか?

……とまぁ冗談はさておき。ますますゲームっぽいな、システムボイス的なかんじで。


今の声を要約すると俺が初めて『ダンジョン』ってモノの『階層』とやらをクリアしたってことか?タイミング的に『なんばーぜろぜろわん』とやらは俺のことだと考えて良いと思うし。明らかにボス部屋っぽいとこでボスっぽいスライムを倒したわけだしな……そう仮定しよう。

今大事なのは現状に疑問を抱くことよりも現状を楽しむことだと思う……なるようになるの精神で行こう。


報酬とやらも気になるが、今俺の目の前には新たな不思議が2つもあるのでそっちを優先しようか。

そう、急に目の前に現れた「下へと続く階段」と「大きなディスプレイの機械」だ。


ま、階段は階段だな。

ウズウズするから先に機械の方を調べよう。


〜〜お調べ中〜〜


色々調べてたら30分も経ってた。

とりあえずわかったことをまとめるとする。


・この機械は説明書かつサポートアイテムである(持ち運び不可)


・各階層に必ず1つはこの機械がある


・この機械でできることがいくつかあるが、今できることは2つ


・1つは自分のステータスなるものの確認


・1つはいわゆる「ガチャガチャ」


まあこんなもんですな。

ダンジョンとかガチャとかそんな物語、前に読んだな。

とりあえず俺としてはこの波に最後まで乗るんでヨロシクぅ!


さて、脳内でひとボケかましたところでちゃちゃっといこう。

何事もテンポが大事よね。


とりあえずステータスの確認をば、しますかね。

画面に合わせて、ピッピッピっ……と。


白いカードにステータス登録とやらをしろとの事だ。

あーだこーだと苦戦する事5分。時間かかったなーとか思いつつもうまく行きました!

白いカードに俺の個人登録が完了したようで、白いカードが茶色に変わった。魔法みたいだ。

んで、いよいよ俺のステータスだな!



名前 大山 凛時

種族 人間

LV 1


HP 13/13

MP 8/8


攻撃 13

防御 12

敏捷 17

器用 20

特攻 11

特防 10

運  28



これって高いのか?まぁ、人より体は動かしてきてるだろうからそこらのやつよりかは上だとは思うんだが。

考えてても答えはわからんしとりあえず放置だな。


さて、お待ちかねのガチャと行きますかっ!


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