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地下牢の華  作者: 朱音小夏


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お泊り1

「良かったら泊って行ってください。雅も喜びます」との言葉に千寿は雅をチラリと見る。すると、目をキラキラとさせながらこちらを見ている。


「......では、お言葉に甘えて」

「部屋は雅と一緒でいいわよね?」

「僕は大丈夫だけど......、千寿さん良い?」

「あぁ。構わない」


そうして千寿は紅月家に急遽お泊りをすることになった。部屋着などは体格が丁度似ていたので、アレックスの物を借りることに。


「雅、お風呂入ってらっしゃいな。あ、千寿さんと一緒がいいかしら?」

「母さん......!」

「オレは一緒でも構わないぞ?」

「千寿さんまで!!」


琴音の言葉に同調する千寿に、雅は顔を真っ赤にする。雅はアレックスに助けを求めるが、彼は酒に酔って使い物にならない。......これはもう腹をくくるしかない、か。


「......分かりましたよ。一緒に入りましょう」

「ダメ元で行ってみるものだな」

「それじゃ、二人ともごゆっくりー♡」


雅は千寿を伴って脱衣所へと向かう。そして服を脱ごうとするが、急に羞恥心に襲われなかなか裸になることが出来ない。千寿に目をやると、そこにあったのは完璧な肉体美。ますます脱ぎにくくなってしまった。見なければよかった、と後悔をするのであった。


「?雅、何をしている。早く入るぞ」

「......そんな完璧な身体を見せられて脱げる方が凄いですよ。」

「完璧って......別に普通だろう?」


「以前と差ほど変わらない」そういう千寿に雅はもうやけくそになって脱いだ服を千寿に投げつけながら裸になる。


「......やはりお前はどこを見ても美しいな」

「そんなにジロジロ見ないでください」


そして二人は浴室へと入るとシャワーを浴びる。が、千寿の雅を触る手の動きは怪しいものであった。


「ち、千寿......さ、ん。くすぐ、ったい、で、す......」

「ふっ。相変わらず感度が良いのだな?"雅楽"」

「いじが、わるい、ですよ?千善様......」


二人はそのまま口づけをしようと顔を近づける。そして、あと一歩というところで......、アレックスが浴室の扉をバーンッと開けたのであった。......とてつもない気まずい空気が流れる。アレックスの酔いもさめる程に。


「い、いやぁ......すまないすまない!若者の邪魔をしてしまったな!どうぞ!ごゆっくり!!」

「......出来るわけないだろー!!父さん、早くリビングに戻って......ってなにここで寝ようとしてるの!母さーん!父さん回収してって!」

「ハイハイ。貴方、ここじゃお邪魔虫になってしまいますから。リビングに戻りますよ」

「Kotone! I lone you!!」

「ふふっ。私もですよ。さあ、いきましょう」


紅月夫婦が去って行ったのに安心して、雅達はようやく浴槽へと浸かった。


「本当に賑やかな家族だな」

「騒がしいくらいです」

「......でもお前が幸せそうで安心した」


千寿はそう言うと雅の身体をそっと抱きしめた。


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