失われた色彩
「昨日の今日だと言うのに、また来たんですね。」
雅楽以上に悲しみの表情を浮かべたお花が連れてきたのは大和と和武だった。
「まぁ、そんな悲しい事言うな。本来ならオレとお前はめおとになるべきなのだから。」
「...僕はそんな事、望んでいません。」
「つれないなぁ。まぁいい。今日は少し趣向を変えてみようと思うんだ。」
「?...!!」
雅楽が疑問に思っていると、和武が雅楽の両手を縄で縛りつけ自由を奪い、抵抗出来ないようにした。
「楼主様!一体なんのマネですか!解いて!解いてください!!」
「悪ィな雅楽。いくらお前の頼みでもそれは出来ない。お客様の要望でもあるし...何よりオレも俄然興味がある。」
そう言うと、大和と和武は雅楽の着物をはだけさせその白い身体を露わにさせる。そして二人の手がまるで蛇のようにその身体を這う。雅楽は吐き気がするほどに嫌悪感を覚える。...それなのに男に抱かれ慣れたこの身体は小さな快楽を拾ってしまう。零れる吐息に二人は満足気な笑みを浮かべる。そして雅楽の身体をうつ伏せにすると長い金髪を掻き分け項を露出させると...二人は交互にその項に噛みついた。雅楽は痛みに声を上げたが二人はやめる事は無かった。そうして雅楽の項には歯型が二重になってついた。まるで独占欲の首輪のように。そうして大和は雅楽の腰を浮かせると、自らの欲を雅楽の体内に打ち込む。雅楽は痛みと苦しさに喘ぐが、その口を和武の欲が塞ぐ。前からも後ろからも揺さぶられ、雅楽は涙を流すしか出来なかった。
「...くっ...だすぞ...!」
「オレも...うっく...!」
雅楽は二人の欲の産物を一身に受け止める。顔も身体も白濁としたものでベタベタだ。
「今日も良かったぞ、雅楽。」
「いやぁ、私までご一緒させてもらって...ありがとうございます。」
「たまには趣向を変えるのも一興ってもんですよ。それに雅楽も嬉しいでしょう。二人の男に可愛がられるんですから。な?雅楽。」
「...はい。嬉しゅうございます...。」
「これからオレは暫く忙しくて来れなくなる。いい子で待っているんだぞ?」
"暫く来ない"なんて喜ばしい事であろう。和武に腕の縄を解いてもらい、出ていく二人の後ろ姿を見届ける。顔や身体には白濁が。手首には紅い縄の跡が。暫くぼうっとしていると気がついた。ーまるで世界から色が消えたかのように何も感じることが出来ない、と。




