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月昇守護  作者: Mikazuki
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元素研究部!

旧校舎の体育館。床の軋む音と掛け声が混ざり合っている。宇海は端で元素研究部の修練組を見学していた。

手元には部活の資料。資料には戦闘訓練の説明と、この旧校舎の体育館についての説明、そして心構えなどが長く書かれていた。

その隣で元気な恵は説明役を担っている。


「今から元素研究部、修練組の説明を始めます!

まず大事なこと<文武両道、大志を抱け>っていう校訓に沿ってし勉強も怠らないようにしてね!まぁ、私は勉強嫌いだけど……。

じゃあ次は部活の説明!詳しいことはその資料にたくさん書いてあるからちゃんと見とくようにね。

それで!今から説明するのは知っといた方がいいのにそこに書いてないこと!大枠に分けてニつあるからよく聞くんだよ!」


宇海はこくこくと小さく頷く。


「其の一!コスチュームをカスタムするべし!」


宇海はポカンという顔になった。

辺りを見渡すと確かに個人個人がそれぞれユニークな服装をしている。ただ不思議だった。

普通は制服でも戦える。元素力と魔物が溢れるこの世界では通常、服は伸びやすく耐性の強い生地で作られている。特に制服は体操着にもなるくらいに動きやすい。


「ただの個人的なお洒落かと思ってました…」


唖然とする宇海に恵は言う。


「まぁもちろんお洒落って意味もあるんだろうけど、本当の目的は本人に合った戦い形に合わせる為だね。例えば、蹴り技メインの人にスカートは厳しいでしょ?」


「なるほど」


「ちなみに、私は土属性で武器はハンマー。だから基本は腕しか派手に動かさないから半袖で、下はスカートだよ。ハンマー遣いは足を軸にして安定しなきゃいけない。だから裏は平べったいサンダル。

まぁ、その他は結構お洒落だったりする」


えへへと笑いながら、宇海に


「貴女はどうするの?」


と尋ねる。宇海は長く悩む。その様子を見た恵は


「じゃあ私がカスタムしてもいい?宇海ちゃんの戦闘スタイル教えて?」


と言う。宇海はこの人にならと思いカスタムをお願いした。


「なんかこだわりとか特にないよね?」


恵は尋ねる。


「薄い紫が好きなので、色はそれがいいです。他は…決めてもらいたいです。本当にありがとうございます」


宇海は申し訳なさそうに答えた。


「了解!」


と恵は承諾した。


「じゃあ次ね」


恵は説明を続ける。


「其のニ!探求組とは深い関わりを持つべし!」


「どうしてですか?」


宇海は尋ねる。

恵はよく聞くんだよと言い説明を続ける。


「修練組は戦闘を通して感覚で元素力の核心を掴みながら成長しなきゃいけない。

でも、元素力の知識を学ぶ時間なんてものは修練組内ではメニューにない。

ただ知識をいれとくだけでだいぶ時短になることがある。

勉強は演習だけしてても授業受けないと解けないのと同じ。

勿論、ある程度の発見とか知識は部内で共有されるけど、色々詳しく知りたいなら探求組の子と仲良くしてた方が得でしょ?」


「確かにそうですね!」


宇海としては組違うのに仲良くしていいのか疑問だったので、尚更助かる教えだった。

そして一番知りたかったこと。宇海は勇気を出して聞く。


「あの、蒼唯君はどっちの組ですか…?」


恵は察して驚く。

一瞬だけ憂いのある顔をしてしまう。

そして俯いた後すぐにパッと顔を上げて、宇海に向かってにやける。茶化すような声で言う。

しかし、その目は笑っていなかった。


「へぇー…宇海ちゃん蒼唯君のこと、もしかして…?」


宇海はぎくっとし、やっぱりばれてしまうかという顔をする。そして茹で蛸になる。

それを見た恵は笑いながら


「ごめんごめん、冗談だよ。蒼唯君は探求組だよ!彼は知識豊富だからね!」


と誤魔化す。宇海は愛に生きると決めたけどやっぱり恋も捨てがたかった。だから口実ができた分蒼唯が探求組で嬉しかった。


「とりあえず、説明はここまで!後は、百聞は一見に如かず!見て学ぶように!」

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