11ー2 わたしにとって、あなたは
12章 闇の中
「─聖なる槍よ。辺りを照らし闇を─」
詠唱し、光を灯して闇に踏み込む。慣れずに夜目が聞かない二人は、光を頼りに奥に進む。
「…この奥に気配を感じる…」
騒々しくうごめく気配を感じたルナは、更に奥へとペガサスを進める。そこに見えたのは、衝撃のものだった。
「アリア…さま?」
「ル…ナ…逃げろ…!」
闇牢に捕らわれたアリアの姿が見えた。
周りからは今までみたことないほどの魔物が数多くいた。
「アリア様!待っ…!!」
アリアがルナから遠ざかるように剣を突き立てた。すかさず魔物もアリアに襲いかかる。疲れ切っているように見えるのに、彼は戦い続けていた。
「……アリア様……」
指輪を上にかざす。小さな光を吸収して弱々しく光る。魔物に光を当てて、アリアに一歩ずつ近づく。
「はっ…はあっ…」
息を切らして魔物へ槍を向ける彼女を、アリアは咄嗟に抱き締めるように剣を放った。
「ルナ…なんで、ここに…」
「あなたが…助けを求めていたから…」
泣きそうな目をして唇を震えさせるルナを、そっとアリアは唇で黙らせた。
「ん…」
震えが収まっていくのをルナは切に感じて、アリアを思い切り抱き締めた。しかし、急に、剣の衝撃と痛みに襲われた。
「…!?」
「う…ルナ、離れろ…」
頭痛を感じてこめかみを押さえるアリアをルナは支えた。
「…!アリア様、血が…!!」
「だ…いじょうぶだ」
「指輪の力よ──」
どうか答えて─そう願ってルナは指輪の光を放つ。と、アリアの指輪も反応して闇と光が共鳴する。
「力が…戻ってくる…!」
「傷が…無くなっていく…」
「何むちゃをしているの!」
マリンの声がして振り向くと、ペンダントが光輝いていた。そして、どこからか赤い光も漏れているが、そんな事を気にすることは出来なかった。
「マリン…!マリン!」
「すまなかった」
「全く…魔物を片付けるわよ。
リン、キリアス、いい?」
「はい」
「かしこまりました。」
3人が魔法で魔物を片付ける。その間ルナは槍で照らし続ける。マリンはルナには告げなかったが、アリアの存在で彼女の加護の力は保たれている─と彼女は気づいた。
「アリア様……良かった…」
「オレは…」
─多分ルナと真逆の世界にいて、戻ったらこの闇牢に幽閉された─とは、言えなかった。言葉に詰まって彼女の額へ唇を落とし、ルナを落ち着かせることしか出来なかった。
「力が…みなぎってきます…」
「ああ、そうだな。オレもだ。」
槍の光は一層輝きを増していった。
ここ最近は、あまり小説が書けなくてストックが少なくなっています(・・;)
毎日9時更新は続けていきますので今後とも宜しくお願い致します!




