9ー5 新たな命
5章 新たな戦い
「アイリスを聖界に送る、か」
「…そうしましょう。
今は、何よりもあの子の命が最優先です。」
「そうだな。」
帰る道、飛馬車の中で話していた。
ついたとたん真っ先にアイリスに駆けつけ、
大丈夫なことを確認する。
「アイリス、良かった…!」
「大丈夫か、変わったことは無かったか?」
「はい。大丈夫でしたよ。
とてもよい子でした。」
子守をしていたリンが答える。
「リン、急だけれど明日から
アイリスを聖界に預けます
乳母にお願いして、ついて行ってほしいの。」
「それなら問題ありません。
マリン様の伝書鳩にて通達がございました。
キリアスが手配をしていますのでご心配なく。」
「ありがとう、リン」
「オレからも礼を言う。」
乳母は、闇の国から来た女性。
翌日、ルナは女性にアイリスを託し、
聖界へ行くのを見送った。
「ルナ、そんな顔をするな。
あの子は大丈夫だ。」
「はい…でも、やっぱり心配で…」
母親の顔をしてアイリスを見送るルナを
アリアはそっと肩を抱いていた。
そして、マリンの元へ赴き、
昨日の渦があった真下へ行ってみる。
するとそこにいたのは、
「…なんだ、これ!」
「人ならざる、もの?」
「これは、まさか…」
マリンが口を開いた瞬間その何かの攻撃が
飛んできた。
「魔物!!」
攻撃を避けて魔法を使う。
「…!まずは、これを片付けた方が良いな。」
「…古の聖なる槍よ、わたしに力を託したまえ」
ルナが槍を手に取り応戦する
アリアは持ってきていた剣で、
マリンはペンダントの力を使って一掃する。
少し片付いたとき、リンとキリアスが来た。
「ルナ様、アリア様、これは何事ですか!」
「リン、キリアス、武器はあるか?」
「一応短剣と治癒の杖は持っています。」
「分かった。とりあえず、
そこらへんにいる奴らを一掃してくれ!」
「はっ」
「分かりました。」
それから数分して、マリンの魔法によって
近くの魔物は居なくなったぽかった。
「なんだったんだ。」
「分からないわ。昨日からの調査でも何も。
ただいえるのは、魔物が現れて、
蒼を荒らしているということだけね。」
「この近くに、何か休める場所はありますか?」
「一応、今は使っていない古城があるわ。
魔法で少し綺麗にしておく。
蒼を…助けて」
その瞳から、一筋の涙が伝った。
ルナはマリンを抱き締めて、
「もちろんです。
わたしの大事な人を放っておけません。」
「…ありがとう…」
それから、ルナはソレイユに
アリアは信頼を置いている側近に国や仕事をお願いして
リンとキリアスを引き連れて蒼の古城へ向かった
「…渦を巻いていたのはあの場所。
この位置からだと偵察ができるわ。
二人とも、本当にありがとう…」
「レンディスが遅れてこっちに向かうと連絡があった。
ブルーメとバリオンは村や町の復興を任せているから
こっちには来れないだろう。」
「わたしのお姉様は、戦いが出来ない身体なので
国をお願いしてきました。」
あの時渦巻いていた焔の力を持つ少年は
渦のあった場所で、微笑んだ。
短い髪をし、闇の王子の格好をした少年は呟いた。
「…このままでは…運命は、変わらない…」
母として子と別れる
辛い決断をしたルナ
全ては、アイリスの命を守るため。
次回は、魔物らしきものの正体を
突き止めようとします。




