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光と闇のシンフォニア  作者: 花宮 あいら
光焔の王女
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9ー3 新たな命

3章 再会


「ルナ王女、客人が来ております」


「ええ、今参ります」


アイリスをリンにみてもらいながら

即位に向けての仕事を進めていた。

走らせていた羽ペンを置いて、支度をする。


「客人、誰かしら。」


書斎から出て、応接室になぞらえた

美しい城の庭園へ向かう。

そこに座っていたのは。


「ルナ、ご出産おめでとう」


「マリン!お元気でしたか?」


手を取り合って喜ぶルナに、

マリンは微笑んだ。


「ええ、遅くなってごめんなさいね

 本当はもっと早く行きたかったのだけれど。」


「でも、お忙しいのでしょう?

 少し待っていて下さい。お紅茶をお淹れします」


ティーポットに茶葉と

湯を淹れてカップに注ぐ

そのあまりにも美しい仕草に、

時が止まったかと思った。


「そう、ルナ。本題に入るわね」


「お祝いのお手紙に書いて下さったことですか?」


出産したとき、マリンはルナに手紙を送っていた。


「えぇ。近頃、蒼の力が弱体化しているのよ

 気づいたのは数年前の戦争の時くらい

 そして、アイリスが生まれた頃から

 急激な低下をしているわ。」


「それは、アイリスの焔とも関係が?」


「ええ。だけれど、そのエレメント以上の

 力が無くなっているように感じるの」


「何者かが焔の力を使えている、とか?」


「一番近いのはそうでしょうね

 でも、今このエレメントが使えるのはアイリスだけ

 だから、何か違う原因があるわね」


「そう…わたし達も最善を尽くすわ。」


「ありがとう、ルナ

 それで、アリア王子とはどう?

 最近お互い忙しくて

 あまり話せないって聞いたけれど」


それから、二人の話が弾み、

マリンが帰ったのは夕方だった。


「アイリス、ごめんね」


「とても良い子で居ました。」


「ありがとう、リン。

 アリア様は今お話出来るかしら?

 少し話がしたいのだけれど」


「キリアスを呼びますね」


「ありがとう。ここで座っているわ。」


アイリスを抱きながらソファに座る。

ふと自分の左手を見つめた

確かに、ルナと形の似ている聖痕がある。

薄いけれど、かすかに輝いているように見えた。


「ルナ、遅くなってすまない」


「あ、アリア様。先程までマリンさんがいらしてて」


窓に夕日が差し込む。

まるで、絵に描いたような景色。

また、新たな試練があるとも知らずに──。

マリンがルナのもとに来ました。

蒼のエレメントの一つ、

焔の力が減退している

という話を持ちかけられています

それから二人は十年来の友のようにお話を

楽しんでいたみたいです。

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