9ー2 新たな命
2章 命の重み
アイリスは、右が紫、左が青、
というオッドアイの持ち主だった。
「紫は、わたしの呪い」
はあ、と溜め息をついていると、
従者のリンが朝食を持ってきた。
「ルナ様、お食事をお持ちしました。」
「リン、ありがとう」
ルナが食べている間、
リンがアイリスを抱っこする
手慣れている様子でリンはあやしていた。
「あらリン、慣れているのね」
「そんな事はないですよ」
わたしが守らないといけない
と切に感じた。
わたしのようにならないためにも。
それから時は過ぎ、
ルナははいはいをするようになった。
「アリア様、もうすぐ、
王女御披露目の儀式があるの。
これは、光の国では神からの御加護を賜る
大事なお式の一つ」
「そうなのか」
「はい。アイリスにはこの式のとき、
光と闇の印を示す為に、この紐を結うのよ」
「へえ、なんだか厳かだな。」
「わたしも同じようにしていただいたそう
覚えてはいないけれど」
それから、ルナは式のために
絹で作られた糸をアイリスに結わえ
そして、王女御披露目の式の日
「両国第一王女、アイリス姫
これより、神の御加護を賜り
正式な王女と認めます」
神官が宣言する。
そして、アイリスが賜わった加護は焔
光の加護である月と、闇の加護である刻が
混じった時にのみ賜る血印だった。
「まあ、光と闇の御加護である焔」
「ルナ、アイリスの瞳に何かがある」
アリアが驚く。
神官が落ち着いて二人に告げた。
「これは、古の御加護である焔
それを賜った者に贈られる聖印です
つまり、両国を統べる王の印。」
「両国を統べる
この子に、そんな力が」
「ルナ様の左手にもおありですよ
普段はお気になさっていないでしょう」
「今まで知りませんでした。
ありがとうございます、神官様」
ルナの左手にある月の聖印も、
この式で生まれた物だという。
またアイリスの持つ聖印は力の融合を示す。
「焔の王女、アイリスに祝福を!」
神官の言葉で、アイリスに盛大な拍手が送られた。
その裏で、一人微笑む少年がいた。
「…焔の王女か」
一人の少年
物語に大きく関わってきます
小さなアイリスに背負わされた
焔の王女という立場
さて、これからドキドキです




