8ー4 受け継がれし世界
39章 あなたがいたから
「開いて…開いて!!」
「っ指輪が…!」
指輪がポウ……と柔らかな光を放ち、闇の先を差し始める。
そこには、他の仲間が見えた気がした。ルナがアリアに伝える。
「!みんなが!扉の先で!」
「開けえええっ!!!」
力の限りに叫ぶ。
すると、扉からガチャンという音がした。
「あっ!!」
「突破するぞ!」
「は、はい!」
正面から思い切り叩く。
扉がきしみ、ひび割れる。そして小さく崩れ、開いた。
「あ…」
「開いた…」
「まて…崩れる!すぐに出…」
「アリア様…先に出て下さい!わたしも追いかけます」
お互いを心配するがあまり、崩れそうな脆い扉を抑える。一人通るのが精一杯かもしれないほど扉は狭かった。
「だめだ!」
「あそこに、誰かがいるんです!」
「誰か…?…っ!」
「だからわたし…」
「ったあ!!」
力技で思い切り扉を破壊して、ルナをアリアがお姫様抱っこで抱いて扉を突破した。
「あ…アリア様…?」
「あれは…人じゃない…」
「…え?」
「…とにかく、他の皆を」
扉を出た先は、王の間だった。アリアはルナを降ろす。辺りを見回した。
しかし、皆はいない。ルナは呼びかけた。
「マリン!リン!…皆さん…」
「しっ」
「ん……!」
ルナの口をアリアの唇が塞ぐ。
誰かに見られたら恥ずかしい──そう思いつつ。唇どうしが離れ、はぁ……とルナが息をする。
「すまない…これしか思いつかなかった。」
「…アリア様…」
ぎゅっと袖口を握った。
キスで不安が拭われたような気がした。
「…おやまあ、大層微笑ましいことで」
あざけり笑うような声がする。
振り向けばそこには、あの時の殺し屋がいた。
なんだか、前とは違う雰囲気と纏って。
「あの時の…!」
「ふふっ、闇の王子様の命…貰いにきたわ。
ついでに光の王女もね」
ナイフをぺろりと舐める仕草をする。
妙になめかましく、美しかった。
「ウィスレットと言ったな。
なぜオレたちを狙う?」
「それはね…極秘主義なの
ごめんなさいねえ!!」
ガギン!と武器がぶつかる音がする
キン、キンと音は大きくなり、
ルナはウィスレットの持っていた短剣を飛ばした。
「な…!」
呪文の詠唱を始める。
そして
「…拘束魔術ね!小癪な真似を!
あっ!?」
「もう、あなたの好きにはさせません。」
「ふん。」
「…ルナ!無事だったのね…!」
後ろからあの声がする。
「マリン!」
「さあ、さっさと行くわよ。」
「皆さんも!」
全員が無事にではないが合流し、
ウィスレットを捕らえる。
そして、闇の王も力を失っている。
「すまなかった、アリア…」
愕然とする王に、アリアは駆け寄る。
自分の仕出かしたことの大きさが、もう彼を立ち直らせることが出来ないのではないかと思うくらい憔悴していた。
「父上…」
「わたしにはもう力はない。
アリア…受け継いでくれるな?」
その言葉に、大きくアリアは頷いた。
ルナも隣に歩み寄り、アリアの腕を取る。
「はい、立派につとめます。」
「あ…アリア様!良かった!」
アリアは休む間もなく力強くその場の全員に伝えた。みんなも返事を返す。
戦争の集結は、すぐそこまで迫っていた。
「まずは戦争を終わらせる!」
「はい!」
ついに闇の王の力を封じられました。
戦争はついに終結します。
次回、光の闇のファンタジア編最終回です
そして、キャラ設定なども
公開していこうと思います




