8ー2 受け継がれし世界
37章 封印
王の間へと踏み込む
アリアが叫んだ。
「闇の王ロワ!」
「…アリアか」
「わたし達は、戦争を終わらせに来ました。」
「うむ。わかっておる
我に抵抗する気はないが…
こいつが抵抗するだろうな…」
「…あ…」
ルナとアリアは真実を知っていた
だから、分かってしまった。
彼の苦悩と抗えない彼の中の何かに
「なら…」
ルナの槍に魔力を込める。
槍の魔力が最大になったとき。
その光を王に向けた。
「これで…!」
闇のその力を封印する。
しかし王は苦しみだした。
王の中の何かが封印を拒む。
力が跳ね返り
反響し
誰も寄せ付けない力を生み出している
「ぐ…お前はまだ邪魔をするか…!!」
「させないわ。」
闇の禍々しい力が光を吸い込み始める
マリンが蒼の力を解き放ってルナの援護をする。
「ああぁっ!!」
「ルナ!これ以上は危険よ!命に関わる!」
「…また、わたしの命が…」
「ルナ…すぐに終わらせる
もう少しだけ頑張ってくれ…!」
アリアたちが王の暴走を止める。
闇は城全体に広がり、彼女たちにとって
世界を黒く塗りつぶされたように感じた。
拘束魔術なんて効かない。
きっと、虚無に帰される光しか
彼には届かない!
「あと…少し…!!」
ルナの魔力が軽くなるのを感じる。
魔力の流れが誰かと共鳴して、わたしに流れ込むー!
どれだけ時間が経っただろうか。
ルナが気がついたとき、全員がその場に倒れ伏していた。
「…アリア様!マリン!リン!キリアスさん!
レンディスさん…あ…わたし…あぁ…」
一筋の涙が頬を伝った。
槍も光を失っていた。
マリンのペンダントも、二人の指輪も。
「わたし…どうしちゃったのでしょう…
あの時、あの時わたし…!」
涙が大粒になっていく。
周りには誰も意識がある人なんていない
いるのはわたしだけ。
「いや…いや!やめて…!わたしを置いていかないで!
アリア様…!」
いくら叫んでも、返事はない
指輪も何もかも光らない。
輝かない。
心が、闇に蝕まれる。
「…もう、終わりなのでしょうか…?」
心が崩れ落ちたとき、ルナの意識は細く脆く
そして弱いものになっていく。
「…アリア様…ねぇ…お願い…」
そのままアリア様の横で
ルナは意識を途切れさせた。
ひとり、おもう…
平和を掴んだと思っていた。
でも違った。
だって
この戦争は
「序章」だったのだから




