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光と闇のシンフォニア  作者: 花宮 あいら
光と闇のファンタジア
36/135

7ー5 大いなる闇の中へ

35章 殺し屋ウィスレット


深夜。ルナの枕元にある女が立っていた。



「これが光の王国第二王女ルナ、ね

 ふぅん。なかなかお綺麗じゃない。

 可哀想ね、今私に殺されるなんて…」



ナイフを手に握り、ルナの首元に突き刺した。

次に心臓にも突き刺す

人間の死ぬ音に彼女はご満悦だった。

笑いながら標的を変える。



「…あらまあ。あっけなく死んじゃった。

 ふふっ。じゃあ次はあなたよ、王子様」


「…アリア様に何をする気ですか。」


「誰?」


「…あなたに名乗るような者ではありません。」


「なんで生きているのかしら?ルナ王女?」


「それよりも、どうしてわたしを殺そうとしたのですか?

 それから、アリア様に突き刺そうとしている

 その手とナイフをはなしてください。」


「ちっ…はいはい。じゃあね」


「待ってください。あなたの名前は?」


「私?ウィスレットよ。職業は殺し屋

 これは嘘の名前だけどね。」


「…はっ」



魔力を込めた矢を飛ばす。ひゅるりと交わす優雅な動作は、一国の王女を感じさせた。



「あらあら残念。

 わたしに抵抗するなんて…

 いいわよ、殺してあげるわ。」


「…わたしがあなたに殺されなかったのかは、

 これを見れば分かりますよね?」



そう言うとルナは魔術を解いた。

気配を感じて姿を変えていた。



「…まあ。なんてお綺麗な姿だことね。

 純粋無垢で、汚いことなんかなんにも知りませんって顔。

 いいわねぇ…汚してあげるわ。」



ナイフを突き飛ばす。

ルナが手にこめた魔力で止める。



「そうね、姿が違うと、その姿を殺すだけ。

 命は殺せない。あくまでも体だけだものね

 でも、私これでも…」



沈黙が訪れる。



「…誘惑は好きなのよ」



そう言うと彼女は消えた。どこからか笑い声が漏れ聞こえる。あざ笑うような。



「消えた?どうして…」


「王女様でも気付かないのね。」



後ろから魔法が…!



「…くっ、ルナ大丈夫か?」



アリアが、身を挺してルナを庇う。

ウィスレットはにこりと笑う。まるでずっとそうして欲しかったように。



「こっちも起きちゃったわね。

 なら、二人とも一気に殺してあげるわ。

 感謝なさい!」


「ウィレ、もういいだろう

 行くぞ」


「あ…」



窓に男がすわっていた。月影で顔は見えない。



「…うちのウィレがすまなかったな」


「…ちっ、覚えてなさい!」



身軽そうにウィスレットを抱えて去っていく。舌打ちをして、ウィスレットは長い髪を揺らす。

アリアはルナを見て、怪我が無いかを見た。



「ルナ、怪我はないか?」


「多分、心臓と首を刺されても死ななかったのは

 女神様の御加護のお陰だと思います」


「そうか、良かった…」


「あ、アリア様!」



アリアがほっとしたようにルナの身体を包む。

大きな身体にルナはあったかい気持ちを感じた。



「安心した…ちょっとだけこのままでいさせてくれ。」


「…はい、アリア様…」


二人を脅かした殺し屋の存在。

次回、ルナたちは王都へ赴きます

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