7ー1 大いなる闇の中へ
31章 世界の中で
それから、ルナたち一行は
トリクル要塞の神殿へ向かった。
神殿の最深部にいたあの人は姿を潜めていた。
そして、真実を告げた。
「これからわたしが言うことは真実です。
だから、聞いてください。
ここは古の時代、月の女神に選ばれし王女が
戦いの武運を祈った神殿です。
でも、その王女は、闇の死印を纏いました。」
闇の死印は、戦に勝った暁に死ぬという呪い
負ければそれは殺されるということ
勝てば、死印の呪いで死んでしまう
古の王女、月の女神、蒼の守護者、闇の王
そして、太陽の神と、それぞれのペンダントと指輪
水晶玉に映した、闇の王の苦しみ、もがく姿
真実。そして、これはこの戦いの元凶
闇の王の瞳の奥に、ぼやけている揺らめき。
戦争を引き起こす者のこと
でも、この神殿以外の場所では言えない。
古の王女のように闇の死印をつけられる
全て告げた時、ルナは地べたに落ちた。
「こういう、ことです…」
「そんなことがあったのか。」
アリアは理解をしているようだったが
マリンはそうではなかった。
「…不思議ね」
「え?」
驚いたルナはマリンの話を聞く。
「それは闇の王ではなく元凶を討ってしまえば
戦争は終わるのではないのかしら。」
「…そうですね」
「なら、闇の王は力を封印させるだけでいい。
蒼の守護者と光の王女の魔力なら
それくらい容易いはずよ」
「…はい」
「どうして、頼ってくれなかったの
そんなに私は頼りなかった?」
「…いいえ。私はただ…」
「私たちを守りたい?犠牲にしたくない?
あなたは何を考えているの。
あなたが一番大事な存在なのよ
あなたにもしものことがあったら、私たちはどうするの?」
「それは、アリア様がきっと」
「違うわ。そんな事を言っているのではない。
あなたが死んでも、戦争は終わらないの
分かる?もっと私たちを頼ってちょうだい。
すぐに死ぬほどヤワな私たちじゃないわ。」
怒りながら、悲しみながら、マリンはルナを諭した。
「…ごめんなさい…」
「私も言い過ぎたわ。ごめんなさい。」
「でも…」
「すっきりした。違う?」
「ええ、すっきりしました。マリン!」
「私もよ、ルナ!」
笑い合える仲間がいる。
それだけで、救われている。
そして少女はまた戦いへ向かう。
ルナは、闇に抗う
誰も死なせない
そして、平和を掴むと。
マリンとルナの友情
そしてルナとアリアの愛
この絆で、誰も死なせないと誓ったルナ。
物語は、新たな方向へ進みます。




