6ー5 聖槍の秘力
30章 光の王女、抗う
「…ったあ!」
「…!」
「ふふ、蒼の守護者に勝てると思って?」
ルナたちは、前線で戦い始めた。
強くなるために。
聖槍は浄化のせいで魔力を枯渇させていたが
ルナの魔力と繋げることが出来るようになり
十二分の力を発揮していた。
「けれど、絶対に殺さない。
それがわたし達の戦い方です!」
最初のころはボロボロになって帰ってきていたが、だんだんと慣れてきて傷一つ、つかないようになった。
「アリア様、危ない!」
「ふっ!」
お互いにお互いを守り気を配れるまでになった。
それから、どれだけ魔法を放たれても
どれだけ弓が迫ってこようと彼女たちは無傷だった。
「これなら、わたし達は…」
「ルナ、甘い。闇の王はこんなもんじゃない。
その力は光以外のどんなものも跪かせる。」
過信をするなと、アリアが忠告する。でも、ルナはふるふると首を振って、ふっと俯いた。
「…なら、わたしは跪かせられません
光の王女なのですから。」
「…ふ、強くなったな…ルナ」
「…はい。」
そして、闇を蒼の間で止めて数ヶ月。
ルナたちはついに、その決断を下した。
「闇の王を討ちに行きます。」
「ルナ。一つ忠告しておく。
闇の王を打てば、均衡が壊れる。
もちろんオレは王になるが、それだけでは均衡は保てない。
光にも新たな王が君臨し、
そして先代の力を受け継がなければならない
と言うことは分かるな?
闇の王を本当に殺せばこの世界は崩れる。」
厳しい目線を送るアリアに、ルナは頬にキスをプレゼントする。それからルナは頷いて、胸に手を当てて言った。
「分かっています。だから、殺さず、
その力を一時的に封印します
殺したくはありません。救いたいんです。」
「救う?」
「ずっと皆さんにお話出来なかった真実を話します。
トリクル要塞にある神殿にきてください。」
そう毅然とした態度で、ルナは言った。
ついに、ルナはアリアたちに
神殿の真実と、闇の王の事を告げます。




