6ー2 聖槍の秘力
27章 太陽の王女
「…ここは…」
「ソレイユ!ああ、良かった…良かった…!」
「お母様、私…痛…!」
「…大丈夫…大丈夫よ…」
彼女の魔力は、ブルーメによって吸われ
自己回復の力も乏しく、
彼女は生きられるギリギリのラインだった。
生きられても、もう戦う力も何も残っては居なかった。
「…ルナは…?」
「…ルナは、眠っているわ…」
「そう、行ってもいい?」
「…それはだめ。」
「どうして?」
「ルナはあなたを守ろうとして、
ブルーメを制御しようとして…
自分の命で槍の力を一時的に解き放った。
まだ彼女の意識は戻らないでしょうね…」
ソレイユは泣きそうになりながら、
傷だらけになった自分の身体を撫でた。
女王は、態度だけは変えず、ソレイユを優しく抱きしめた。
「ルナ、ごめんね…」
そう呟いた。
「女王様、アリア王子がお越しです。
ルナ王女はいないかと」
従者が扉越しに告げる
「今行くわ。待っていて。」
コツコツ、と女王の靴の音が響く。
「アリア王子。ありがとう。」
「ルナはどこにいますか?」
「…案内するわね」
アリアは何かを察したようだった。
ルナの部屋に入るとすぐに、アリアはルナの元へ駆け寄った。
「ルナ!?」
「今は眠っているわ。
私たちを守ろうと、命を差し出してまでしてくれた…」
「…ルナ…ごめんな…辛かった…よな…」
アリアが一粒の涙を落とす。
と、2人の対なる指輪が光った。
「…えっ…」
「これは、闇と光が共鳴している?」
「それは、指輪の古から伝わる…うっ!」
強く光った途端に、ルナの顔色が変わった。
みるみるうちに明るくなり、指輪の魔力が彼女を包む。
「ルナ!」
「目を覚ましてくれ、ルナ!」
2人が必死に呼び掛ける
「…」
彼女の返事はない。
でも、
「あっ…」
アリアの指を、微かに握った。
だんだん力がこもる。
2人の指輪と心が繋がったとき
ルナの瞳が開いた。
目を覚ましたルナとソレイユ
アリアと指輪の魔力で、ルナは…




