4ー3 蒼の守護者
18章 光晴
夕方に闇の軍が来ていたが、アリアがいると知った
その一軍は立ち止まり、違うところへ行ったようだった。
一人の男だけ、要塞の下で誰かが来るのを待っているようだった。
アリアが小さな窓から男と話をし始める。
「王子、俺も連れて行って下さい。」
「…!?」
「この通り、俺は王子と戦う気はありません
光の王国とも。
王子が作る平和な世を見たいんです!
お願いします!!」
その男は武器をその場に置いて、土下座で懇願した。
「お前…もしかしてレンディスか?」
訝しむ目で、アリアは彼を睨む。
王のような威厳を感じた。
「はい、そうです。お久しぶりです王子。」
「…分かった。だが、完全にはまだ信用できない。
とりあえず俺らと戦う気が無いことをあいつらに証明するために、少しの間牢屋まがいの所がお前の部屋でもいいか?」
渋々承知したアリアに、レンディスはにっこりと最高の笑顔で礼をする。
「はい!感謝いたします!」
その男、レンディスはアリアの幼なじみ。
今は闇の王国の騎士となっていた。
それから数日。
夜遅くまで警備を担当していたルナは朝、眠そうにしているとアリアにぐらぐら揺らされて起こされた。
「あ、おはようございます」
「おはよう。早く準備して、朝食食べるから。」
「はい」
着替えて、髪を整えて朝食へ。
ルナはその場を見事に取り仕切る。
「おはようございます。皆さん。
今日はここで一日休息をとります。
今日のうちに、昨日出来なかったことを行いましょう」
それからルナはもういちど、昨日行った地下の神殿に向かった。
あの人が、きっといると思ったから。
「…また、来たのね」
「…!」
持ってきていた短剣を手に持つ。
気付かれないように、けれど大胆に構えた。
「あなた…マリンさんでは、無いのですよね?」
「…えぇ。」
素直に頷く彼女に、ルナは追及を深める。
「なら、誰なの?
マリンと同じ姿をした、まさか、幻術…?」
「そう。これは幻術。
今はまだいえないわ。
でもすぐに分かる。
それに、あなたと戦う気はない。」
そう言ってマリンと同じ姿をした彼女は姿を消した。
「…誰…なのでしょうか…
姿を消す魔術、かなりの魔力を宿す方のようですね…」
神殿の中で、ルナはひとり
歌を歌っていた。
幻術を操るのは敵か味方か。
ルナは神殿でひとり、思う
自然の要塞って、軍艦とかと違って
なんか優しい世界が辺りにありそうですね




