3ー5 わたしの選択
15章 闇を照らす王女、光に夜をもたらす王子
「あなたは…?」
「よくぞここまできおった
私は神託の賢者と呼ばれし者。
まずはお前さんらの傷を癒やそう」
「ありがとうございます。」
呪文を唱え、杖を振り下ろす。
その瞬間、身体についた傷が消え、戦う前の姿に戻った。
「さて、私に何のようだ?」
「神託の賢者様に会えれば、戦争を止める方法が見つかるのではと思って来ました。」
「ほう…、その槍は」
「これは聖槍クレ・リュミエールです」
「ふむ、では…」
古代の魔術書にも書かれていなかった言葉で詠唱をする。
そのとたん、聖槍が光輝いた。
ルナを選んだときよりも強い光で。
「この槍はな、いずれ闇を照らす光の槍へ変わる。
3つの神器の力を注がれし時、それは実現する。」
「闇を照らす?」
「この槍はそれは昔、美しく煌めく月を
模したものだったそうだ。お主にも、それは出来るのか
楽しみにしている。」
「あ…残りの神器は、どこにありますか?」
「うむ…一つは、闇の王の城のどこかじゃの
あとの二つは、永遠に光に封印されているそうじゃ。
誰の解術も通じぬと言われる
じゃが、お前さんなら、それができるだろう。」
「そうなのですか。ありがとうございます」
「それから、また旅に行くのなら、こいつを連れていけ
こいつはお前さんらの役に立つはずだ。」
「指輪…ですか?」
「さよう。ルナ殿に渡したのは聖月石
アリア殿に渡したのは神闇石と呼ばれる石を
はめ込んだもの」
「聖月石は、もしかして」
「月の女神の加護を賜りし者に送られる指輪だ
1000年間もの間継承者がいなかった。
これで、願いは果たされた。」
「なら、この神闇石は…」
「次の王に継承されるべき代物
先々代の王によりここに封印されていた。」
「ありがとうございます。」
「では、また会おう。
闇を照らす王女、そして光に夜をもたらす王子よ」
指輪を手にした二人。
次は二人の出会った湖に向かいます
湖の出会いなんてロマンティックですよね




