3ー4 わたしの選択
14章 神託の賢者
それから、ルナとアリアはこの戦争によって増えた山賊や海賊と戦った。
少しでも民の不安を減らすために。
「これで、このあたりは安全です」
「ありがとうございます!」
「では、先を急ぎますのでこれで。」
槍技も上達し、強くなっているのを感じていた。
そうする中で、ルナとアリアは世界の真実を知っていった。
「神託の賢者?」
「ああ。もっと東のあたりにいる神の声を聞くことができる賢者だ。
たどり着くにはかなりの苦労があるらしいが、必ずオレたちの力になる。行ってみないか?」
「そうですね」
ペガサスを飛ばす。
ひゅん…と翼が風にうなるような音が耳に響く。ペガサスの美しい白い羽は、夜、ルナの銀髪とマッチしていて、アリアは好きだった。
その賢者がいるという場所につく頃には、お昼になっていた。
「ここだ」
「ここですか?こんな高い塔があるなんて…」
驚いたように言うルナに、アリアは解説する。
「光の国にも届くと言われている。
取りあえずお前のペガサスで上まで飛ぼう
窓から入ってみて、ダメなら諦めてもいい」
「いいえ、諦めません
何のために来たかわからなくなってしまいますから」
きっぱりと告げ、一番上に近いところの窓から入る。
そして、訪問を告げるように大声を張り上げてみた。
「すみません!あの!」
上から重々しい声がした。
「誰だ」
「今は闇の国王子妃ですが、
光の国の第一王女のルナと申します
一目あわせて頂けませんか?」
「いいだろう。
ただし、試練を越えてみよ
さすれば会ってやろう」
「ルナ、やめとけ」
ルナの肩を押さえ、アリアは止めに入る。しかし、それは逆効果だった。
「分かりました。試練を受けます。」
「…全く…」
剣を構えるアリアに、ルナも辺りを警戒する
───と周りに兵隊が現れた
「人…?」
「幻影兵だ。こやつらを倒し、上まで上がってこい。」
「…はい!」
手のひらに力を込める
魔力を槍に循環させ、力を強める。
「…っ!!」
魔法が自分に飛んできた。闇の魔法に耐える。
魔力を循環させた聖槍で当たりを照らす。
「この槍…こんな事も出来るんですね
…そこですね」
「ルナ、後ろ!!」
「…てやあっ!!」
ガギン!と音を鳴らす刃物が幻影兵を思い切り貫く。煙を立てるように幻影兵は消え去った。
「ルナ、気をつけろ
まだいるぞ」
「…はい」
いつまで経っても現れる幻影兵に、ルナも疲弊していた。
はあ、はあ…と魔力の循環の力も疲弊して精度が下がっていた。
アリアがそんなルナに耳打ち。
「このままだとオレらの体力が尽きる
…あの扉らしき場所に向かうぞ」
「はい。」
素晴らしい洞察力でアリアはルナを助けながらまた幻影兵を貫いていく。
それから進み出した二人を、幻影兵は風の魔法でお迎えする。
「ぐっ…!」
「アリア様!?」
「なんでもない、魔法くらい…」
「アリア様…ご無理はなさらないで。
わたしなら魔法をまともに受けられます
そのうちに扉へ!」
ルナが詠唱を始める
マジックシールドを二人に貼り、扉へまっすぐ向かった。
魔法防御に長けたルナに、アリアはしばし身体を預けるように身体を休める。片手で結界を張り、もう片方でアリアの身体を直しつつ、アリアに攻撃してもらいながら。
「あっ…開きました!」
「奥に進むぞ」
シールドを扉近辺に広げ、扉の中に入った。
そこには、老人が居座り、二人を見つめていた。
まるで、古の書物を眺めるような。
「あなたは…?」
この老人は一体、誰?
次回、ルナの聖槍が。
影響だったりその時によって
話の内容が違ってくるのがまた楽しみです
どんなお話を書こうかワクワクしています




