3ー2 わたしの選択
12章 光の慈愛
「…お母様…お姉様…」
二人は闇と光の狭間の蒼に赴いた。
そこはまさしく激戦だった。
「…人々が、殺し合っている光景を目にすることになるなんて…」
「…行こう、ルナ
まずはお前の家族に会うのが先だ」
「あなたが反逆者として殺されてしまったら…?
わたしはとても耐えられません…」
「大丈夫だ
オレは負けない」
馬からペガサスに乗り換えて飛び立つ
ふわり、ふわりと柔らかい感触に包まれた。
「ペガサスは弓に弱い
気をつけろよ」
「はい」
幸い弓は飛んでこなかったが、
光の国につくまでの兵からの攻撃は散々だった。
着ていたローブのおかげで無傷だったものの、ペガサスがひどい怪我を負っていた。
「ごめんなさい…わたしのせいで…」
「…追っ手がくるかもしれない
急ぐぞ」
従者たちにペガサスの治癒をさせ、
その間に星々で包まれた城へ入った。
ルナの顔を見知ったメイドやら執事やらがいたため、
その人たちが護衛としてついていた。
「…お母様」
「女王陛下」
「…ルナ、アリア
なぜここへ来たの
ここが危険ということは知っているでしょう」
「お母様とお姉様が心配で…」
「ルナ一人では危ないのでオレも来ました。」
「アリア、お前はいまや敵国の王子
今この瞬間殺されるかもしれない
それでもいいの?」
「…それは…」
「いい?
誰もがあなたたちを良く思っていないわ
それは、分かっているでしょう
だからあなたたちだけでも逃げて」
「それはできません。」
「なぜ、ルナ?
そうすればあなたの命だけは保証されるのよ?
私達にもしものことがあったらあなたは…」
「嫌です!皆が必死で戦っているのに
わたしだけじっとしているなんてとてもできません!」
「…オレたちはそういう考えです
でも、闇にも光にもつきません
あくまでオレたちで戦争を終わらせたいんです」
「ならもう私は止めないわ
でも、どうなっても、私は助けてあげられないわよ」
「構いません。お母様
…どうぞ、ご無事で…」
城から出て行こうとしたその時、何かが光輝いた。
光の国の宝槍が光っていた。
女王エステレアには、
その封印が解かれようとしている光に見えた。
「聖槍クレ・リュミエールが、ルナを選んだ…?」
「えっ?」
たちまち聖槍クレ・リュミエールが光線を放つかのように煌めき
ルナの目の前で止まった。
「ルナ、それを持っていきなさい。
あなたの役に立つでしょう。」
「でも、この槍は…」
「いいのよ
こうなることは、分かっていたから。
さあ、早く」
「お母様、ありがとうございます。
…さようなら」
「失礼します。」
従者たちのもとに戻る。
聖槍を持ってきたことを従者たちは驚いていたが、ルナは素早く傷の癒えたペガサスに乗り飛び立った。
聖槍を手に入れたルナ
ついに、二人の戦いが幕を開けます。
クレ・リュミエールは、光の鍵という意味
もちろん物語ではルナの相棒として活躍して
もらおうと思っています。




