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男女獣比1:100:1000のモフ界転生 ~トリマー無双でエリート獣人を骨抜きに。最底辺の俺が自由を求めて下剋上~  作者: 団田図


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第6話 ダブルトリミング

「ルナの毛、スベスベで気持ちいいんですよ。えへへ」

 全裸のままメリーがルナの腰に抱きつき、ルナも全裸でメリーの胸に顔を埋めてすりすりしている。

 なるほど、この二人は日常的に裸で愛し合っているから、脱ぐことに対するハードルが極端に低いのだ。百合の壁は厚い。


「そ、そう……。仲がいいのは結構なことね。じゃあ、そこの長椅子に二人並んで座ってちょうだい。今日は特別に、二人同時に相手をしてあげるわ」

 俺は必死にプロのトリマーとしての理性を総動員し、二人を浅いバスタブの前の長椅子に座らせた。


「それじゃあ、いくわよ」

 俺はシャンプーをたっぷりと泡立て、左手でルナのウサギ耳の付け根を、右手でメリーの分厚いヒツジ毛の奥深くへと指を滑らせた。


「ひゃんっ……!」

「あぁんっ……」


 指先が地肌の神経節に触れた瞬間、二人の口から同時に甘い声が漏れた。

 草食獣人は、日常的に肉食獣人からのストレスに晒されているため、全身の筋肉が常に緊張し、強張っている。その凝り固まった緊張を、俺の『ゴッドハンド』が的確な圧で揉みほぐしていく。


「あ……ぁ……ヒカル先輩の指、すごい……。頭の芯が、とろけちゃう……」

「んぁっ……メリーの毛の奥まで、温かいのが、じんじん響いて……くるぅっ」


 左手はルナの繊細な首筋から背中にかけてのツボを軽やかに叩き、右手はメリーの頑固な毛玉を指の腹で優しく解きほぐしながら、重たい筋肉の疲労を押し流していく。

 二人の表情が、みるみるうちにとろけていった。


 だが、問題はここからだった。

 極上のマッサージによる圧倒的なリラックス効果は、肉食獣人への怯えから解放されたことで、彼女たちの中に蓄積されていた『別の感情』のタガまで外してしまったのだ。


「はぁっ……はぁっ……ねえ、ルナ……なんだか、体がすごく熱いよぉ……」

「んっ……メリー、メリーの匂い……すごく甘い……」


 俺が両手でマッサージを続けている最中、隣同士で座っていた二人の距離が、ズルズルと近づき始めた。

 潤んだ瞳で見つめ合うと、全裸のまま互いの体に手を伸ばし、肌をすり合わせ始める。


「ちょ、ちょっと二人とも? 今洗ってる最中だから、動かないで……」

「ルナの耳、ピクピクして可愛い……ちゅっ」

「あぁんっ、メリーのおっぱい、柔らかい……んむっ」

「えっ!? ちょっと!?」


 なんと俺の目の前で、泡まみれのルナとメリーが熱烈なキスを交わし始めたのだ。

 マッサージの快感で気分が異常に高揚し、お互いへの愛情と欲望が抑えきれなくなって行為を始めようとしてしまっている。

 チュパッ、チュルッ、と、生々しい水音が温室に響き渡る。

 ルナの小さな手がメリーの豊かな胸を揉みしだき、メリーの腕がルナの腰を引き寄せ、太ももを絡ませている。

 完全に二人の世界に入り込んでおり、俺の存在などすっかり頭から抜け落ちていた。


「ああっ……ルナ、ルナぁっ……そこ、だめぇっ……!」

「メリー、好き……もっと、奥まで……」

「たんまッ! ストップ、ストップゥゥゥッ!!」


 俺は慌ててシャワーヘッドを掴み、イチャつきながら一線を越えようとしている二人に容赦なく冷水を浴びせた。


「ひゃあああっ!?」

「つ、冷たいっ!?」


 ビクンと跳ねて抱き合ったまま硬直する二人に、俺は顔を真っ赤にしながら説教を落とした。

「ここは神聖なトリミングサロンよ! ラブホテルじゃないの! そういうことは帰ってから自分の部屋でやりなさいっ!」

「ご、ごめんなさぁぁいっ! ヒカル先輩の手が気持ちよすぎて、なんだか頭がおかしくなっちゃって……っ!」

「わ、私も、ルナが可愛すぎて、我慢できなくなっちゃいました……っ!」

 シュンと耳を垂らして正座する二人。

 俺はふぅ、と荒い息を吐き出した。(危なかった……男の俺の目の前で、美少女二人のガチの絡みなんて見せられたら、こっちの理性が吹き飛ぶところだった……!)


 額に浮かんだ冷や汗を拭いながら、俺はなんとか気を取り直して二人のトリミングを再開した。

 タオルドライを終え、いよいよ本格的なブラッシングとカットの工程に入る。しかし、ここで俺は深刻な壁にぶつかることになった。


「くっ……やっぱり、今の道具じゃ限界がある……」


 メリーの密集した分厚い毛玉を解きほぐすには、現状のクシではあまりにも引っかかりが強く、彼女の肌に負担をかけてしまう。逆にルナの繊細で細い毛には、ハサミの刃の滑りが悪く、理想の流線型を描き切れないのだ。


「ヒカル先輩……? どうかしましたか?」

 首を傾げる二人に、「ううん、なんでもないわ」と微笑み返しつつ、俺の胸の中には確固たる決意が芽生えていた。

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