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男女獣比1:100:1000のモフ界転生 ~トリマー無双でエリート獣人を骨抜きに。最底辺の俺が自由を求めて下剋上~  作者: 団田図


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第31話 嫉妬の種

 エリート令嬢たちを切り捨てた俺の冷酷な計画は、彼女たちだけでなく、あえて草食獣人の心にも深い楔を打ち込むためのフェーズへと移行していた。


 数日後の放課後。

 旧校舎の第4温室跡に、二人の下級生を招待した。

 ウサギ系獣人のルナと、ヒツジ系獣人のメリーだ。二人は恋人同士であり、以前俺のサロンでダブルトリミングを受けた際、快感に耐えきれずに俺の目の前で発情し、体を重ね合わせようとした仲である。


「ヒカル先輩! 突然呼び出されるなんて、びっくりしました」

 ルナがウサギの耳をぴょこぴょこと揺らしながら嬉しそうに微笑む。

「私たち、また二人一緒にほどこしをしてもらえるんですか?」

 メリーもモコモコの毛並みを揺らし、期待に満ちた瞳で俺を見つめてきた。最近、エリート層の先輩たちが禁断症状でピリピリしているため、草食獣人の二人は強いストレスに晒されているはずだ。


 だが、俺は冷たい声で告げた。

「今日は、一般家庭のルナにだけ施術をする。富裕層であるメリーは……そこで見ていろ」

「……え?」

 メリーの笑顔が凍りついた。

「ヒカル先輩……? ど、どういうことですか? 私のお家のことなら、お金はいくらでも出せますし……」

「金の問題じゃない。エリートや富裕層の令嬢たちには、一切の施術を行わないと決めたんだ。お前たちには国を動かす親の力がある。俺が一生遺伝子供給奴隷として閉じ込められる現状をどうにかしない限り、俺の手技はお預けだ」

 俺はメリーを冷たく突き放し、ルナの手を引いてシャンプー台へと連れて行った。


「さあ、ルナ。制服と下着を脱いで」

「あ……はいっ……」


 ルナは戸惑いながらも、俺の体から漏れ出す強烈なオスのフェロモンに当てられ、頬を赤く染めて制服を脱ぎ捨てた。華奢で真っ白な裸体があらわになる。

 俺が男であることを彼女たちはすでに知っている。かつては『女子の先輩』として接していたルナだが、今は完全な『人間のオスの手』によって全裸を晒しているという事実が、彼女のウサギ特有の激しい発情を急激に促していた。


「ひゃんっ……!?」


 俺の特注のイボ付きゴム手袋が、ルナの繊細な首筋に触れた瞬間、彼女は甘い声を上げて身をよじらせた。


「あぁんっ……ヒカル先輩の手……前よりすごく、大きくて、熱い……っ」

「ルナ、リラックスして。筋肉の緊張を全部解いてあげるから」

「はぁっ、はぁっ……先輩の、オスの匂いが……頭の奥まで、入ってくるぅ……っ」


 ルナの瞳はトロンと潤み、完全に『メス』の顔になっていた。いつもなら隣にいるメリーに助けを求めるはずが、今は俺の手がもたらす圧倒的な快感と、本能を狂わせるフェロモンの前に、恋人の存在すら頭から抜け落ちている。


「あぁっ……先輩……っ。もっと、もっと私を……好きにしてぇっ……!」

 ルナはシャンプー台の上で腰を浮かせ、俺の腕にすり寄りながら淫らな喘ぎ声を響かせた。


「ルナ……っ! ルナぁっ……!」

 その光景を、数メートル離れた椅子から見せつけられていたメリーの精神は、崩壊寸前だった。

 自分の最愛の恋人が、完全な人間のオスによって骨抜きにされ、メスとしての悦びに溺れていく姿を、ただ指をくわえて見ていることしかできない。


「あぁっ……ヒカル先輩ひどい……私のルナを、そんな……っ」


 メリーの分厚いヒツジの毛の奥で、強烈な嫉妬の炎が燃え上がっていた。だがそれ以上に彼女を狂わせていたのは、自分だけがその『極上の施術』を受けられないという禁断症状だった。

 密室に充満する俺のフェロモンが、メリーの鼻腔を容赦なく犯していく。


「はぁっ、はぁっ……私にも……私にも、その手を……っ。お願い、私にも触ってぇっ……!」


 メリーは両手で自分の胸を掻き毟り、涙と涎で顔をぐしゃぐしゃにしながら泣き叫んだ。

 愛する者が揉み取られていく屈辱と、発情の快感を絶たれた絶望。

 富裕層の令嬢である彼女の心に、『ヒカルを独占するためなら、何でもする』という狂気の種が完全に植え付けられた瞬間だった。


 +++


 俺が施術を停止してからさらに数日が経過した。

 エリート獣人たちの間に現れた『禁断症状』は、俺の想像を遥かに超えるスピードで国立桜華学園の機能を麻痺させていった。


「ヒカル様! 開けてくださいヒカル様ぁっ! 私、もうお仕事なんてどうでもいいです……っ! ワンッ! クゥ~ン!」

 旧校舎の第4温室跡の頑丈な扉を、生徒会長のレティシアが涙と涎にまみれながらガリガリと引っ掻き続けている。風紀を正すはずの彼女が完全に職務を放棄し、忠犬よろしく俺の残り香を求めて扉にすがりついているのだ。


 窓の外を見れば、さらに地獄絵図が広がっていた。

「アァァァッ! ヒカルの匂い! どこだァッ!」

 軍事の名門ルプス家のシルヴィが、発情期のリバウンドで完全に理性を吹き飛ばし、銀色の毛を逆立てて校庭を暴れ回っている。彼女を止めようとした教師たちも、その凶暴性の前に次々と吹き飛ばされていた。

 スポーツ界のホープであるウルサは「ヒカルくんの手がないと、もう一歩も動けない……」とグラウンドの真ん中で丸くなり、OGコーチとしての指導を完全にボイコット。

 そしてライオン系のレオナに至っては、俺がかつて座っていた教室の椅子に顔を埋め、「はぁっ……はぁっ……ヒカルさんの匂い……薄くなってきた……もっと、生のフェロモンをぉっ……!」と白目を剥きながら狂乱状態に陥っている。


 将来の国を担うエリートを育成するはずの桜華学園は、完全に機能停止に陥っていた。

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