表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が勇者パーティから追放されました ー王国の勇者から民衆の勇者として旅をしますー  作者: ぶっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/82

第36話 労働者の解放

老魔術師の杖が再び輝く。


今回は攻撃魔法だ。氷の槍が空中に形成され、オーガの鎧の継ぎ目を狙って飛翔する。


オーガが痛吼を上げる。

氷の槍が鎧の隙間を貫き、黒い血を噴き出させる。


「今だ、レオン!」


レオンはオーガの懐に飛び込む。


巨斧が再び振り下ろされようとするその瞬間、彼は剣を地面に突き刺し、それを支点に跳躍する。


空中で体勢を変え、剣をオーガの首元へと突き立てる。


剣先が鎧の隙間を捉え、深く食い込む。オーガの咆哮が悲鳴に変わる。


ヴィドフルが慌てて短杖を構えるが、その時、キースの矢が彼の手元をかすめ、短杖を弾き飛ばす。


「ぐっ……!」


「管理者殿、これで終わりだ」

ガレスがヴィドフルの前に立ちはだかる。


警備兵たちは動揺し、統制が乱れ始めていた。

労働者たちが、鎖を外された仲間たちを支えながら、扉の方向へと移動し始める。


ヴィドフルが歯ぎしりする。

「愚か者め……財務卿閣下の怒りを知ることになる……」


レオンがオーガの巨体から剣を引き抜き、振り向く。


彼の鎧にはひびが入り、額から血が流れている。だが、その目は確かな光を宿していた。


アーサーが労働者たちを扉の外へ導く。

「急げ!外は吹雪だが、それよりこの鉱山の方が危険だ!」


キースが最後尾を守りながら、矢筒の残りを確認する。


「レオン、ガレス、遅れるなよ」


彼の剣が、再びオーガの巨斧と激突する火花が、深い鉱山の闇を一瞬、鋭く切り裂いた。


その光は、逃げ出す労働者たちの背中を照らし、凍てついた坑道に一筋の希望を描いた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ