表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が勇者パーティから追放されました ー王国の勇者から民衆の勇者として旅をしますー  作者: ぶっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/104

第34話 鉄の扉の封印解除へ

戦闘は短時間で終わったが、その音は坑道に反響した。

遠くから、警備の怒声と足音が聞こえ始める。


「時間がない」

キースが焦りの声を上げた。


「すぐに奴らが押し寄せる!」


レオンは鉄の扉を見つめ、そして、鎖に繋がれた労働者たちの虚ろな目を見た。


彼の頭の中で、2つの選択肢が激しくぶつかった。


証拠を求めて扉を破るか、今ここで可能な限りの労働者を逃がすか。


彼は一呼吸置き、仲間たちを見た。


「計画変更だ。アーサー、あの扉の封印を破れるか?」


老魔術師は厳しい表情でうなずいた。


「時間をくれ。だが、完全な解除は無理だ。一時的な『穴』を開けるのが関の山だろう」


「それでいい。キース、ガレス、君たちは労働者の鎖を外し、逃げ道を確保し


4人は再び動き出した。


アーサーは鉄の扉の前に立ち、古びた杖を封印に当て、複雑な古代語の呪文を囁き始めた。


杖の先と封印が触れるたびに、火花のような魔力的な閃光が散る。


キースとガレスは、近くの労働者たちの元へ駆け寄った。


ガレスが大斧で鎖を打ち砕き、キースが彼らに、かすれた声で指示を飛ばす。


「起きろ!今がチャンスだ!我々について来い!」


労働者たちの目に、長い間忘れられていた感情──困惑、そしてかすかな希望の色が浮かんだ。


扉の前で、アーサーの額に汗が浮かぶ。

封印は強固だ。

彼の魔力量と技術を持ってしても、容易ではない。


「もう少し……もう少しだ……!」


その時、坑道の両端から、松明の灯りと武装した警備兵たちの影が現れた。


先頭には、先ほどとは比較にならないほどの巨体をした、鎧をまとったオーガ(鬼)のような魔物がいた。 

その肩には、貴族風の服装をした、痩せこけて狡猾そうな男が乗っている。


男は、細い目を細めて、レオンたちを見下ろした。


「ふむ……ネズミがまた忍び込んだようだな。しかも、前回より手強いようだ。だが、残念ながら、ここが君たちの冒険の終着点だ」


彼は手にした短杖を軽く振る。

「我が名はヴィドフル。このフロスト・ケイブ鉱山の管理責任者であり、王国財務卿直属の代理人だ。君たちのような『民衆の英雄』ごっこをしている愚か者を、これまで何人もこの闇に葬ってきた」










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ