第26話 鉱山の影
翌朝、4人は村人たちを連れて放棄された鉱山へ向かった。
坑道の入り口は崩落しかかっており、中から冷たい風が吹き出していた。
アーサーが杖の先を光らせ、暗闇を照らした。
「注意しろ。長年放置された坑道には、何が潜んでいるかわからない」
一行が坑道を進むと、すぐに問題が明らかになった。支柱が腐食し、所々で崩落の跡があった。
しかし鉱脈はまだ豊富に残っており、適切な投資と労働力で再開可能だとわかった。
その時、キースが鋭く息を吸った。
「動きがある……坑道の奥で」
全員が警戒態勢に入った。
ガレスが盾を構え、レオンが剣を抜いた。
暗がりから現れたのは、痩せこけた子供たちだった。
村から逃げ出し、坑道を住処にしていた孤児たちだ。
最も年長の少年が震える声で言った。
「ここから出て行って!ここは僕たちの家だ!」
レオンは剣を下ろし、腰をかがめて少年の目線の高さに合わせた。
「私たちは戦うために来たのではない。この鉱山を再開して、村のみんなが食べていけるようにするために来たんだ。君たちも手伝ってくれないか?その代わり、ちゃんとした家と食事を提供する」
少年の目に疑いの色が浮かんだ。
「なぜ僕たちを助けるの?誰も今まで助けてくれなかった」
レオンは言った。
「真の勇気とは、助けを必要とする者に手を差し伸べることだ。力を持つ者が弱き者を守ることだ」
その言葉に、少年の目に初めて希望の光が灯った。




