109/118
第109話 城門前の戦い
一方、城門前では、レオン率いる主力部隊が機神兵の第一波と激突していた。
「陣形を崩すな!」
レオンの声が戦場に響く。
「彼らは規則的な動きしかしない。隙を突け!」
ガレスが大斧を振るい、金属製の兵士を真っ二つに斬り裂いた。
「はっ!硬いが、生きてないからな、動きが読める!」
民衆勇者たちは訓練された兵士ではなかったが、それぞれが生きるために身につけた戦いの技術を持っていた。
農民は鍬や鎌を、職人は工具を、元兵士は錆びた剣を握りしめ、機械の軍勢に立ち向かっていた。
しかし、数の差は明らかだった。機神兵は感情も疲労も知らず、ただ命令通りに前進してくる。
「レオン!右翼が押され始めた!」
誰かが叫んだ。
レオンは剣を構え、部隊の中央から右翼へと駆け出した。
彼の動きを見て、他の者たちも自然にフォーメーションを変え、弱点を補い始めた。
これが正規軍との違いだった。
硬直した規則ではなく、互いを信頼する絆が彼らを動かしていた。




