表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者が勇者パーティから追放されました ー王国の勇者から民衆の勇者として旅をしますー  作者: ぶっくん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/118

第108話 キースと5人の偵察隊

城壁の影を、キースが猫のように滑るように移動していた。


片目の視界は、残った目が並外れて鋭いことで補われ、暗闇の中でも機神兵の配置を見逃さない。


彼の後ろには、5人の偵察隊が続く。

全員が息を潜め、足音を消す訓練を受けた者たちだ。


「……10体1組で、4組が城壁を巡回。門の内側には、少なくとも30体が待機しているようだ」


キースが手信号で伝える。

指先のわずかな動きが、距離と数を暗号のように伝えた。

彼らの目的は、機神兵の集積場所、あるいは制御装置のありかを探ることだ。


「あの塔だ」


キースが、城壁から少し離れた、窓の少ない石造りの塔を指さした。

かつては時計塔だったが、今は針も音も止まり、不気味な静寂に包まれている。


「兵士の出入りはないが、魔力的な『脈動』が感じられる。あそこに何かある」


偵察隊は、排水口や石の凹凸を利用して、塔へと近づいていった。


キースの心には、かつて王国の猟師として、この城の裏道を何度も通った記憶がよみがえった。

その知識が今、役に立っている。


塔の基部にたどり着くと、彼は手を挙げて停止を命じた。

石壁に耳を当てると、かすかな機械音が聞こえる。歯車の回転か、それとも蒸気の噴出か。


夜明け前の闇が帝都を覆う中、3つの部隊がそれぞれの使命に向かって動き出した。


廃墟と化した旧市街の井戸から地下へ消えるアーサーたちの足音は、湿った石の通路に吸い込まれていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ